ストーリー




今回は和佳は組合長の承諾を得た事と片岡からお金を預けられた事によりこれまで以上に東京への営業に向かい数多くのお店を回る日々を送る事になる。

当然だけれどお店の料理人は料理を作る事に長けているので直接コンタクトを取った方が交渉しやすいし、直接料理を食べる事で相手の心象も良くなる。そんな中で組合長は和佳のあらぬ虚偽の噂を流して情弱な漁師の男たちやおばちゃんたちを信じ込ませる作戦に出てきた。

田舎に行けば行くほど狭い世界での虚偽の噂は本当になってしまうところが村社会の怖いところでもある。その話を信じ込んでしまった磯田らは周りの仲間たちは和佳に対して不信感を抱き始めていた。

それを知らずに和佳は東京で営業に励んでいたが、ちょうどその日が息子進の誕生日という事であんぱんを買おうとしたが、直前で売り切れる不運に、これまで無理が祟った事で体に異変を感じ始めていた。

和佳はある店の料理人との交渉を最後に連絡が取れなくなり翌日の朝になって戻ってきた事で漁師たちの不信感はピークに達した。お金を引き出した事については営業経費として使っていたと和佳は言うが営業経験すらない漁師たちには全く通じない。

当たり前だけれど移動するのにも公共交通機関を使えばそれだけ移動費が掛かるのは当然だし、その為には経費がなければ営業もできない。魚だけ獲っている事しかしていなかった漁師には理解できない領域である事は差し引くとしてもやはり狭い世界では知らない事が多いという事でもある。

そんな現実に直面した和佳はさすがにやってられないと投げ出してその場を去るが、その直後に和佳が営業したお店の料理人から電話が掛かってきて凄い剣幕で片岡に怒鳴りつけた。和佳はその店で倒れたのだった。

倒れた和佳はそこで携帯を落としてしまい連絡が取れなくなっていた事を知った片岡らは改めて和佳が営業したお店のノートを観るとわずか1日で5，6件も回っている事を知り1回の営業でそれだけ多くのお店に営業していた事を知り、その無理が祟って倒れた事を知った片岡らは和佳を追いかけてそこで片岡が和佳に社長になってほしいと打診し和佳もまさか自分が社長？というほど驚くのだった。

いきなり社長になるなんて和佳もそこまでは考えていなかったと思いますが、社長になった事で権限が増える事になりいよいよ本格的にお魚ボックス事業を広げていく事になるのだった。

次回は赤字となった会社を立て直しつつもこの漁師たちの意識を変える為に和佳は奮闘していく事になる。果たして漁師たちの意識は変わっていくのだろうか？その意識改革に注目だ。