23日サッカーカタールW杯日本対ドイツ戦がハリファ・インターナショナル・スタジアムで行われ、2対1で日本が前半はドイツにPKから先制を許して圧倒的に守勢に回る苦しい展開となるも、後半3バックに変えてから日本は次第にチャンスを掴むようになり後半30分にMF堂安律の同点ゴールで追いつくと、後半38分にはFW浅野拓磨が逆転ゴールを決めてそのまま逃げ切り日本はW杯で初めてW杯優勝国から勝利し決勝トーナメント進出へ大きな勝ち点3を手にした。

試合は前半はドイツが圧倒的にボールを支配し日本はわずかなチャンスからカウンターでゴールを狙うも前半11分にはオフサイドになったがFW前田大然がゴールネットを揺らした。しかしドイツが次第にゴールに迫ってきた前半31分にPKを献上しこれをMFイルカイ ギュンドアンが落ち着いて決めて日本は先制されて、前半終了間際にもオフサイドだったがゴールを揺らされて前半1点ビハインドで折り返した。

後半日本はMF久保建英からDF富安健洋に代えて3バックにすると日本はチャンスを多く作れるようになるもドイツの波状攻撃にGK権田修一がファインセーブでゴールを許さず迎えた後半30分にMF三笘薫のパスにFW南野拓実がシュートにGKノイアーが弾いたところにMF堂安律が押し込み日本が同点に追いついた。そして後半38分にはDF板倉滉のロングフィードに反応したFW浅野拓磨がGKノイアーからゴールを奪って逆転に成功し、日本は残り時間最後までゴールを許さずW杯7回目の出場で初めてW杯優勝国から歴史的勝利を上げた。

これで日本代表はドイツに競り勝ち第2戦でコスタリカと対戦する。


前半だけ観れば後半の展開を読める状況になかったほど前半はドイツが圧倒的にボールを支配していた試合だった。それでも日本代表はブンデスリーガがバイエルンなどと対戦する時にはこのような試合展開になる事が多い事もあり戦い方を最初から徹底していた事で前半は粘り強く1失点で抑えた事でこの試合の勝負できる状況を後半に持っていく事ができた。

前半だけ観たらカウンター以外に得点のチャンスはなかっただけにサッカーはボール支配率のスポーツではないという事を改めて感じる。

後半に日本は富安健洋を投入して3バックにしてサイドバックをウイングバックに上げた事で前線でのチャンスを作れるようになった。富安が動けるのが45分が限界だった事を最初から森保監督も理解してこのプランを用意していた。

3バックにした事により前線が守備に追われる事が少なくなった事で形勢が変わり始めてチャンスを作れるようになったが、それでもドイツゴールは堅いままだった。その間にドイツは怒涛のシュートで何度もゴールを襲うもここでドイツには決定的なストライカーが不在という中で何度も決め切れないシーンが続いた事が日本に幸運をもたらす事になる。

そして迎えた後半30分に森保監督がゴールを決めて勝ち切る攻撃的布陣を敷いてきた事が功を奏し始めてMF三笘薫のパスに反応したFW南野拓実がシュートを放ち、このこぼれ球にMF堂安律が押し込んで同点に追いついた。ここでドイツからゴールを奪えた事でドイツは動揺した事で流れは日本に傾き、迎えた後半38分にはDF板倉滉のフィードにFW浅野拓磨が殆ど角度のないニアからノイアーのゴールを破りついに逆転に成功する。

ドイツも残り時間で同点を狙って反撃するも日本は最後までゴールを許さずドイツから歴史的な勝利でグループリーグ突破へ大きく前進した。

後半はこれだけ強豪国相手にゴールを狙う采配をするとは思わなかったけれどドイツとしてもまさかここまで攻撃的な選手を投入するなんて思いもしなかったのではないか?と思うほど森保監督の大胆な采配が見事に的中した。

後半酒井宏樹を下げて南野拓実を投入した時にここまで捨て身の采配を振るうとは驚いたからね。逆にウイングバックにした事で三笘薫、伊東純也を下げて守備させるほど大胆だった訳で予選やそれ以外の戦い方でもこのような采配は観ていなかっただけにドイツもほぼデータなしで戦っていたのだろう。

後半30分と後半38分は交代出場した選手全員が絡んでゴールを奪った訳で全員戦力でつかんだ勝利だったし、試合を通じて両チーム1つも警告を受けずに戦ったクリーンな試合だった。サウジアラビアが警告6枚で必死で守り抜いた試合を比べても日本がいかに最後までドイツに食らいついて戦ったのかを示す試合だった事でドイツも大きなショックを受ける試合になったのは間違いない。

そしてスペイン対コスタリカ戦は7対0でスペインの大勝となり次の試合で日本がコスタリカに勝利しスペインがドイツに勝利すると2位以上が確定する。その時点で事実上の2位が決まるようなものだが、コスタリカと引き分け以上でドイツが敗れるケースでもコスタリカは7失点しているので得失点差で大きく有利となりスペインに大敗しなければ2位通過の可能性はかなり高い。

いずれにしてもコスタリカ戦で勝利すれば確率が高く引き分け以上は絶対だ。

次はコスタリカと対戦する。ドイツにこれだけの試合ができた以上どこと対戦しても自信をもって戦える。日本代表が決勝トーナメントへ行くための重要な試合だ。







mixiチェック