24日サッカーW杯アジア最終予選日本対オーストラリア戦がスタジアム・オーストラリアで行われ、2対0で日本は再三ゴールに迫りながら決め切れずオーストラリアにあわやゴールかというピンチを乗り越え後半44分に途中出場のMF三笘薫の2ゴールでオーストラリアを破り最終戦を残して、7勝2敗勝ち点21得失点差+8として2位以上を確定し7大会連続7度目のW杯出場を決めた。

試合は前半から日本がボールを保持しながらゴールに迫るもなかなかゴールを奪えず対するオーストラリアはカウンターからゴールに迫るもディフェンスラインが確り要所を締めて前半は0対0で折り返した。

後半立ち上がりこそオーストラリアに押し込まれる展開となったが乗り切ると再三チャンスを作り続けるもオーストラリアゴールをこじ開けられないまま迎えた後半44分に右SBで起用されたDF山根のクロスに途中出場のMF三笘薫がゴールを決めて日本が先制に成功し、アディショナルタイム終了間際に再びMF三笘薫がゴールを決めてオーストラリアに止めを刺した。

これで日本代表は7大会連続7度目のW杯出場を決めて初出場からの連続出場記録でブラジルに続く単独2位となりいよいよカタールW杯でベスト8以上を目指す。
daihyo2022-02










最後までどちらに転ぶかわからない試合だったけれど、こういうゴールをなかなか奪えない試合ほど最後のアディショナルタイムに決められてという試合を過去何度も見てきただけに三笘がゴールを決めるまでは優勢でも優勢とは言い難い試合だった。

前半から何度も惜しいシーンの連続に何時ゴールを奪えるかという流れだったものの、オーストラリアもこの試合に負けると3位が確定する試合だっただけにオーストラリア得意のパワープレーも過りながらの戦いだった。

しかし以前のオーストラリアと違い今はボールを保持しながらゴールに迫る戦い方にシフトしてからはオーストラリアの強さを感じなくなった事も事実であるけれど、日本もCBの高さが185cm以上と以前の日本は高さに欠けると言われた時代もあったが長身選手も増えた事により高さでも競り勝てるようになった。

高さで競り負けなければオーストラリアのフィジカルにも今は欧州でプレーする選手が殆どなので当たり負けはしない。これまでオーストラリアのアウェイでは全く勝つ事ができず過去3大会も2分1敗と勝った事がなかった。

それから4度目の対戦となった今回は両チームとも負傷者や新型コロナウイルス感染症によりベストメンバーを組めない中で戦ったけれど、日本も最長20時間の移動して前日1日しか練習できないなどアジア予選の過酷さを極める戦いだった。

この予選が始まった時には余裕で予選を突破できると特に予選経験のない選手たちは思っていた節はあった。しかしオマーン戦に敗戦し、サウジアラビア戦で敗れて3戦で2敗を屈してから選手たちの危機感が勝つしかないという闘争心に掻き立てる事になった。

この予選のターニングポイントは間違いなくサウジアラビア戦の敗戦だった。あの敗戦が選手たちを一段と大きく成長させる戦いになっていったし、ここから東京五輪で活躍した田中碧、中山雄太、板倉滉、三笘薫が台頭した。特に田中碧は完全にレギュラーに定着し、東京五輪でDMFを組んだ遠藤との連携がこの予選で大きく活かされる事になった。

この予選のMVPは間違いなく伊東純也!彼の活躍なしにはこの予選は間違いなく戦えなかっただけに伊東純也の活躍は印象に残るものだった。過去の予選ではずば抜けた選手がいたり、主役になる選手がいたけれど、最後まで攻撃の中心選手が不在の予選だったが、それでも総合力では他の国を圧倒する選手層だった訳で、吉田麻也、冨安健洋が欠場しても板倉、谷口がカバーしたし、今日も酒井宏樹、大迫勇也不在でも山根、浅野が入って主力を欠いている事を感じさせなかったほどなのでチャンスを活かした選手がその後代表に定着し、レギュラーに定着していった。

まずはW杯出場が決まった事で一安心しているが、今度は本選でベスト16を突破する事が最大の目標となるだけにここから誰が残るのか注目している。新たなる新戦力が台頭するのか?それともこの予選のレギュラーが成長してそのまま本選に突入するのかはまだ誰にもわからない。

11月のカタールW杯に選ばれる23選手に入る戦いが始まる。

次節は予選最終戦となるベトナム戦!主力を温存し控え選手にチャンスを与える事になるだろうから出場する選手はこの試合でどれだけアピールできるのか注目している。











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