1日サッカーアジアカップ決勝トーナメント決勝日本対カタール戦がシェイク・ザイード・スタジアムで行われ、1対3で日本は前半で失った2点のビハインドが重く圧し掛かり後半MF南野のゴールで1点差としたが、その後PKを献上して決められ日本は2大会ぶりの優勝を逃した。

試合は前半11分にカタールはFWアリのオーバーヘッドが決まり先制を許すと、カタールは前半27分にカウンターからMFハティムにミドルシュートを決められて2点ビハインドで折り返した。

後半日本は足が止まり出したカタールゴールに迫り続けるもゴール前を堅めたカタールゴールをなかなか破れず迎えた後半24分にMF南野がゴールを決めて1点差としたが、後半38分にVARでDF吉田がハンドの判定でPKを献上し、これをMFAk・アフィフに決められて試合が決まり日本は2大会ぶりのアジア杯王者を逃した。

これで日本代表はアジア杯王者を逃し森保監督体制で初黒星をアジア杯決勝で味わった。

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ボランチ専門も選手が離脱した事が痛かった訳ではなくこれまで戦ってカタールが早々以上に代表が強化されていたという事だ。次の開催国という事でこれまで1度もW杯予選を突破した経験のないカタールにとっては自国開催でのグループリーグ突破が使命である訳で、過去1度だけ自国開催でグループリーグを突破できなかったのは南アフリカのみという事を踏まえてもあれだけ帰化選手を揃えてでも強くしようという事がある。

試合前に違反では?と問われたがここまで戦って今更違反を問うのは違うと思うし、仮に没収試合になっても負けた事実は残る訳でどちらにしても日本としてはカタールの攻撃力に屈したという事実だけは残る。

敗因については最初の失点シーンについてはこれは相手の選手を褒めないといけない。色々なゴールシーンを観てきたけれどあれだけ鮮やかにオーバヘッドを絶妙なコースに蹴って決められたシーンは私もそうそう見ない。この失点シーンはある程度諦めがつく。

問題は2失点目のミドルシュートによる失点だけれど、これはボランチとディフェンスが簡単に打たせてしまった事が失点に繋がった。もっと寄せていたらあれだけ良いコースには蹴られなかった。3失点中最も防がなければならなかったのは2失点目だ。1失点で折り返していればカタールも足が止まっていただけに同点にするだけでかなり劇的に展開が違ったが、2点差だとゴール前を堅める事に終始するのでいくら足が止まってもゴール前だけは死守するだけ考えれば良くなる。

攻撃については日本の弱点である高さ不足が最終的には響いたと言える。確かに大迫の競り合いの上手さは買うとしても、絶対的に高さで勝てるか?と問われるとやはり長身の選手がいないというのが日本代表の長年の課題であり、どちらかというとグラウンダー勝負になりがちな攻撃をカタールは研究してきていたという事だ。

カウンターなら高さはそれほど必要としないが、サイド攻撃の場合は中央の高さが必要とするだけに大迫がいない時には厳しいという事になる。だからと言って攻撃が悪かった訳じゃなく、先制を許したとしても1失点で抑えるという事が最も重要であるという事だ。グループリーグ初戦でも先制を許しながらもその後同点に追いついた事で逆転に成功したが、2点差となるとアジアの場合はゴール前を5枚で堅めるチームが非常に多い。こうなってしまうとゴールを破る為には直接FKで破るだけの力がないと厳しい。

以前の代表には打開できない時に中村俊輔、遠藤保仁という稀代のFKがいたが、今の日本代表にはそのレベルのFKがいない。確かに柴崎のFKの精度は高いけれど2人から比べるとやはり1枚足りない。流れでは崩せない時にコーナーキックではなく直接FKで決められるようにしないと打開できない試合が必ずあるという事だ。

いくらサイドを突破しても5バックで守りを堅められるとクロスを上げても中央に3人いるだけに相当空中戦に強い選手がいないとまず競り勝てない。カタールは日本のサイド攻撃をゴール前で跳ね返す事に集約した守備を実行したからこそカウンター狙いに徹したという試合だった。

これで森保体制になってから初黒星となった訳だけれど、ここまで上手く行き過ぎただけに逆に怖さを感じていた。この決勝での敗戦は決勝トーナメント途中の敗戦より何倍も悔しい。そういう意味では簡単にはアジアを勝てないという意識を持てた事、及び大舞台での屈辱が日本代表には大きな経験値になったとは感じる。

このメンバーで南米選手権を戦えないとは思うけれど出場できるメンバーでどれだけ世界と戦えるのかを試せる場が6月にあるというのは今回の代表には大きい。ベテランは休養しなければならないが若手はこの機会だからこそ世界と戦う経験をするべきだ。

ここからアジア予選が厳しくなる事と、成長する為に必要な事を学ばなければならないという2つの教訓を今後の戦いに活かしてほしいと思います。