吉原遊郭を舞台にした蔦屋重三郎を主人公に出版によって江戸文化を広めて様々な情報を広めていった今で言うメディア王と言われる蔦屋重三郎だがこの時代は田沼意次による賄賂政治、平賀源内による数々の発明、喜多川歌麿、葛飾北斎らによる浮世絵など数々の文化を発信したのが蔦屋重三郎である。

ちなみに蔦屋書店は屋号が蔦屋だった事からそれを命名したという事で蔦屋重三郎の子孫ではないのですが、それだけ18世紀後半の江戸文化を広めた人である事は疑いの余地のない事実である。時代は10代将軍徳川家治から11代将軍徳川家斉の時代であり18世紀は世界で唯一日本は戦争がなかった唯一の国で平和の時代でもあった。

吉原遊郭を舞台にするという事で今で言う風俗になりますが、遊郭というのは江戸時代には幕府公認の場所であったので歴史として学ぶと今の風俗の歴史に繋がっていく訳ですが描く世界が描く世界なので大河としてはかなり思い切った題材を描くと思います。

そんな蔦屋重三郎がどのようにして出版を通じて文化を広めていったのか1年間追っていきたい。

ストーリー

(1)「ありがた山の寒がらす」

大河ドラマ「べらぼう」いよいよ放送開始！主演は横浜流星。写楽、歌麿を世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった蔦重こと蔦屋重三郎の波乱万丈の物語が始まる。

以上大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」より

今回は1771年に江戸の大火によって吉原が炎上し1年半後の再建される1773年から物語が始まる。蔦屋重三郎が亡くなったのが1797年なので約25年に渡る物語になるが、この時の蔦屋重三郎は22歳とまだまだ駆け出しの引手茶屋の養子として貸本屋から身を興していた。

当時から書物についてはそれぞれ年齢に合わせた本が存在したようでこのストーリーの説明でも年齢に応じた本に対して色分けされているとある。

当然子供向けと大人向けがあるように子供向けの本と大人向けの本ではかなり違うがこの時代にも年齢に応じた本を作成されていたというのはそれだけ年齢に対して教えて良い事と悪い事を確り区別されていたという事だ。

吉原遊郭と言えば歴史的には幕府公認の風俗であり高級店は大名クラスを相手にし大衆店や格安店は町人を相手にしていた訳ですが、この歴史を知るとまたあの業界の事を知っていくようにもなる訳ですが江戸文化の中に遊郭という場所があったと知っていく事にはなると思います。

当然格差がある世界ですから稼げる花魁は稼げますが、格安店の花魁は食う事すらできないほど大変な日々を送っている現実が描かれても行きます。当然格差は存在するだけにそういう格差によって稼げる稼げないというのは存在するのはどの時代でもあります。

それを見かねた蔦重は田沼意次に直訴する訳ですが田沼意次は客を呼ぶ事をしているのか？と問われて蔦重は出版によって客を呼ぶ事を思いつくもののまだ駆け出しの蔦重には吉原遊郭の狭い世界で様々な妨害を受けることになるのだった。

次回は蔦重は吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いつくが果たしてどうやって吉原細見を手掛けるキッカケを掴んでいくのか？そのキッカケに注目だ。