21日MLBシアトルマリナーズのイチロー選手が現役引退を表明した。

イチロー選手は1992年に当時のオリックスブルーウェーブに入団し、1994年からレギュラーに定着すると当時の日本記録となる210本安打を放ちそこから7年連続首位打者を獲得して2001年にシアトルマリナーズへポスティング移籍をし2001シーズンにシーズン200本安打以上で最多安打と首位打者と盗塁王を獲得して新人王とMVPを獲得すると2010シーズンまで10年連続シーズン200本安打以上、ゴールデングラブ賞、オールスター出場を果たし、2004シーズンには前人未到のシーズン262安打のMLB記録を打ち立てた。

その後ヤンキース、マーリンズに移籍しマーリンズ時代にMLB通算3000本安打を達成し、メジャー通算3089安打、日米通算4367安打を放ちシアトルマリナーズで引退を表明した。

これでイチローはNPB通算9シーズン、MLB通算19シーズンの計28シーズンの現役生活に幕を下ろしてイチロー伝説は5年後に取得可能なMLB殿堂入りで完全なる伝説となる。

この時代に生まれた同世代の者にとってイチローの凄さは100年に1度の天才と評するほど凄い選手だった。私が初めてイチローのプレーを生で観たのは1996年の日本シリーズだったけれど、フリー打撃を見た瞬間の凄さはもう生涯忘れないほどの凄いものだった。とにかく打球の伸びが他の打者とはけた違いの次元だったのを思い出す。松井秀喜のフリー打撃も見たけれど松井秀喜が足下に及ばないという表現が正しいほど凄いものだった。

私が生で観て知るのはもうNPB時代の1996年と1998年だけなんだけれど、こんな天才打者は私が生きている間にはもう2度と現れないだろう。今大谷翔平が凄いと言われるが大谷翔平は打者としては三振が多すぎる。打者に専念するとシーズン200三振を記録してしまいそうなほどだ。でもイチローの全盛期は全く空振りをしない何でも打ってしまう凄さがあった。

私が知る限りイチローの弱点は何でも打てる事が長所でも短所でもあったと言えるのだが、引退会見では謙遜しているけれど、あの領域は普通の選手が真似する事ができないほどMLBの選手にも大きな尊敬の念を抱かれる素晴らしい姿だった事を忘れない。

ありがとうイチロー!イチロー伝説と共に歩んだ同じ世代の者として同じ時代に生きる事ができた事を幸せに思う。





イチロー 262のメッセージ
『夢をつかむイチロー262のメッセージ』編集委員会
ぴあ
2005-03-11



イチローの流儀 (新潮文庫)
小西 慶三
新潮社
2009-03-28




mixiチェック