22日J1リーグ24第31節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでヴィッセル神戸と対戦し、2対3で新潟は神戸に先制されるもFW長倉幹樹、FW小野裕二のゴールで逆転に成功したものの神戸執念の攻撃に後半追いつかれ最後のプレーで勝ち越しゴールを決められて敗れ、10勝9分12敗勝ち点39得失点差-4で暫定12位に後退した。
最後まで勝利を目指して果敢に攻め続けたが最後は神戸の実力と経験の差に屈してJ1残留までのあと1勝の難しさを痛感する事になった。
神戸の2試合とも果敢に挑んだけれど最後は昨年の優勝経験と実力ある選手との差の前に力尽きた。
日本代表経験者が多数揃う神戸相手に新潟は磨き上げた戦術で対抗した。シーズン神戸相手に4ゴール奪った事は大きく自信を持って良いと思うし、リーグ戦では2試合で神戸が4ゴール奪われたのは新潟しかない。ただその反面守り切れなかったという事実も見つめ直さなければならないところだけれど、この試合で何が良くて何が足りなかったのか振り返りたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2
新潟加入後高木善朗が初めて右SHとして先発しそれ以外では秋山裕紀、堀米悠斗などがベンチ外となりスタートした。
試合は前半から新潟は悪くない入りをしたが神戸のサイドから押し込んでくる重圧に耐え切れず新潟は前半14分にサイドからのクロスに神戸DF酒井高徳に決められ先制を許した。神戸の戦術は前線に強力なFWを有して圧力をかけていくサッカーなので選手の能力が高ければ機能する戦術だ。
新潟のように戦術が浸透して機能するまで時間を要するが機能すればこれだけ魅力的な攻撃を見せられる戦術だ。ただこの試合では神戸にボールを拾われ押し込まれる展開になっていたので何時もより支配率もパス数も多くなかったが持ち味は十分に出していた。
前半で奪った2ゴールは本当に素晴らしいゴールだったし、見事な攻撃だった。
谷口海斗からのクロスに長倉幹樹のヘッドはドンピシャだったし、橋本健人のスルーパスに抜け出した小野裕二のシュートは圧巻だった。この2ゴールは本当に素晴らしいゴール!王者相手にもこれだけゴールを奪えるという自信は持っていい。
ただ守備面については押し込まれた時に守り切るだけのDFがあるかと問われるとやはりそれはまだまだというところだ。この試合ではトミーが名古屋戦で途中で交代していたが90分間プレーするのが難しい故に途中からの出場だった。ただ当初予定していた千葉和彦との交代ではなく負傷した舞行龍ジェームズとの交代により高さを失った事も響いた。
あと新潟の今シーズンずっと課題になっているDMF不足という部分だ。この試合でも最後までDMFの交代はなかった。秋山裕紀がベンチ外となり久しぶりに星雄次が入ったけれどここのポジションで守備ができるDMFが宮本英治以外にいない事が今シーズン苦しい選手構成として戦い続けている。
今のサッカーでは5人交代できる事を踏まえるとDMFの交代も重要になっておりオフそして中断期間にDMFの補強ができなかった事はシーズンを通して響いている。純粋にDMFは昨年の高宇洋の移籍で宮本英治を獲得して宮本英治が怪我こそあったが補うだけのプレーが十分できている。
しかしここのポジションの控えがいない事で苦しんでいる事も事実だ。事実上DMFを3人で回している事が後半の苦戦に繋がっている。ここで運動量がありフレッシュな選手が入る事ができるとボール回収率も上がるのだがこれは来季の補強ポイントになる。
CBについては既に稲村隼翔がCBとして十分な活躍を見せてくれているのでもう十分な戦力になっているがベテランが多い故に本当ならトミーと稲村が来季中心に組んで舞行龍と千葉、遠藤が入りながらとなるだろうとは思う。どちらにしてもDFもワンランクアップしていかなければならないところだ。
攻撃陣については右サイドの故障者が続出した事で高木善朗を新潟移籍後初の右SHで先発させたけれど元々高木善朗はトップ下をやってきた選手だが年齢的に考えるとサイドハーフでプレーした方が新潟の戦術を考えると良いとは思う。トップ下というポジションは今のメンバーだとなしにして純粋に2トップにした方が良いと思う。
小野裕二、長倉幹樹の2トップは現在の新潟の中ではベストな組み合わせだ。この2人が神戸から2ゴールを奪っただけに長倉幹樹の運動量の多さが今の新潟を大きく助けている。谷口海斗が左サイドハーフでプレーするようになった事で本来の持ち味を出せている事からも攻撃のオプションは増えている。ただやはり違いを出せる選手がここにほしいという事を踏まえると得点力ある攻撃的MFがいると違ってくるとは思うが全体を通して選手のレベルアップをしていかないとリーグ戦1桁さらにその次のリーグ戦3位以内は厳しいという事だ。
今のチーム戦力としてはリーグ戦は良くて1桁順位に入れるかという状況であり常に1桁順位に入れるだけの戦力ではないと言える。
それでも戦術完成度レベルは既にリーグでトップ5以内にあるだけにそこに選手レベルがアップしていかないといけないと改めて感じた。
次節はアウェイで川崎と対戦する。川崎はACLEもルヴァンも戦う為過密日程になっているがACLEでは結果を出しているだけに侮れない。ホームで悔しいドローになっただけにアウェイでその借りを介してルヴァン前哨戦で新潟に苦手意識を植え付けたいところだ。
最後まで勝利を目指して果敢に攻め続けたが最後は神戸の実力と経験の差に屈してJ1残留までのあと1勝の難しさを痛感する事になった。
試合終了
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) September 22, 2024
🏆明治安田J1リーグ 第31節#アルビレックス新潟 2-3 #ヴィッセル神戸#albirex pic.twitter.com/yK1b6eIYTE
神戸の2試合とも果敢に挑んだけれど最後は昨年の優勝経験と実力ある選手との差の前に力尽きた。
日本代表経験者が多数揃う神戸相手に新潟は磨き上げた戦術で対抗した。シーズン神戸相手に4ゴール奪った事は大きく自信を持って良いと思うし、リーグ戦では2試合で神戸が4ゴール奪われたのは新潟しかない。ただその反面守り切れなかったという事実も見つめ直さなければならないところだけれど、この試合で何が良くて何が足りなかったのか振り返りたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2
新潟加入後高木善朗が初めて右SHとして先発しそれ以外では秋山裕紀、堀米悠斗などがベンチ外となりスタートした。
試合は前半から新潟は悪くない入りをしたが神戸のサイドから押し込んでくる重圧に耐え切れず新潟は前半14分にサイドからのクロスに神戸DF酒井高徳に決められ先制を許した。神戸の戦術は前線に強力なFWを有して圧力をかけていくサッカーなので選手の能力が高ければ機能する戦術だ。
新潟のように戦術が浸透して機能するまで時間を要するが機能すればこれだけ魅力的な攻撃を見せられる戦術だ。ただこの試合では神戸にボールを拾われ押し込まれる展開になっていたので何時もより支配率もパス数も多くなかったが持ち味は十分に出していた。
前半で奪った2ゴールは本当に素晴らしいゴールだったし、見事な攻撃だった。
谷口海斗からのクロスに長倉幹樹のヘッドはドンピシャだったし、橋本健人のスルーパスに抜け出した小野裕二のシュートは圧巻だった。この2ゴールは本当に素晴らしいゴール!王者相手にもこれだけゴールを奪えるという自信は持っていい。
ただ守備面については押し込まれた時に守り切るだけのDFがあるかと問われるとやはりそれはまだまだというところだ。この試合ではトミーが名古屋戦で途中で交代していたが90分間プレーするのが難しい故に途中からの出場だった。ただ当初予定していた千葉和彦との交代ではなく負傷した舞行龍ジェームズとの交代により高さを失った事も響いた。
あと新潟の今シーズンずっと課題になっているDMF不足という部分だ。この試合でも最後までDMFの交代はなかった。秋山裕紀がベンチ外となり久しぶりに星雄次が入ったけれどここのポジションで守備ができるDMFが宮本英治以外にいない事が今シーズン苦しい選手構成として戦い続けている。
今のサッカーでは5人交代できる事を踏まえるとDMFの交代も重要になっておりオフそして中断期間にDMFの補強ができなかった事はシーズンを通して響いている。純粋にDMFは昨年の高宇洋の移籍で宮本英治を獲得して宮本英治が怪我こそあったが補うだけのプレーが十分できている。
しかしここのポジションの控えがいない事で苦しんでいる事も事実だ。事実上DMFを3人で回している事が後半の苦戦に繋がっている。ここで運動量がありフレッシュな選手が入る事ができるとボール回収率も上がるのだがこれは来季の補強ポイントになる。
CBについては既に稲村隼翔がCBとして十分な活躍を見せてくれているのでもう十分な戦力になっているがベテランが多い故に本当ならトミーと稲村が来季中心に組んで舞行龍と千葉、遠藤が入りながらとなるだろうとは思う。どちらにしてもDFもワンランクアップしていかなければならないところだ。
攻撃陣については右サイドの故障者が続出した事で高木善朗を新潟移籍後初の右SHで先発させたけれど元々高木善朗はトップ下をやってきた選手だが年齢的に考えるとサイドハーフでプレーした方が新潟の戦術を考えると良いとは思う。トップ下というポジションは今のメンバーだとなしにして純粋に2トップにした方が良いと思う。
小野裕二、長倉幹樹の2トップは現在の新潟の中ではベストな組み合わせだ。この2人が神戸から2ゴールを奪っただけに長倉幹樹の運動量の多さが今の新潟を大きく助けている。谷口海斗が左サイドハーフでプレーするようになった事で本来の持ち味を出せている事からも攻撃のオプションは増えている。ただやはり違いを出せる選手がここにほしいという事を踏まえると得点力ある攻撃的MFがいると違ってくるとは思うが全体を通して選手のレベルアップをしていかないとリーグ戦1桁さらにその次のリーグ戦3位以内は厳しいという事だ。
今のチーム戦力としてはリーグ戦は良くて1桁順位に入れるかという状況であり常に1桁順位に入れるだけの戦力ではないと言える。
それでも戦術完成度レベルは既にリーグでトップ5以内にあるだけにそこに選手レベルがアップしていかないといけないと改めて感じた。
次節はアウェイで川崎と対戦する。川崎はACLEもルヴァンも戦う為過密日程になっているがACLEでは結果を出しているだけに侮れない。ホームで悔しいドローになっただけにアウェイでその借りを介してルヴァン前哨戦で新潟に苦手意識を植え付けたいところだ。