3日J1リーグ24第11節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでサンフレッチェ広島と対戦し、1対1で新潟はDF早川史哉の退場で10人で60分間戦う事となり後半25分に先制を許すも終了間際にMF高木善朗のゴールでドローに持ち込み、3勝4分4敗勝ち点13得失点差-3で暫定15位に後退した。

試合は劇的ゴールで値千金のドローげーむとなったが試合前から懸念されていた事態が新潟史上最悪の事態となりJリーグから処分される可能性が高まった。










































対広島が因縁の試合に今後なってしまうというのは残念な限りだが、試合は色々なアクシデントがありながらもドローゲームに持ち込めた事はチームとしての成長を感じた試合だった。

サッカーとは時として10人になると防戦一方になるクラブが多いけれど、逆に10人の方が機能するケースもあるから人数が1人いないからというのがわからない時がある。どうして10人で60分間戦い続ける事ができたのか?試合を振り返りたい。

20240503_ALB (4)


アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

20240503_ALB (25)


小野裕二と鈴木孝司が初めて組んで試合に挑んだ。

20240503_ALB (40)


20240503_ALB (41)


20240503_ALB (42)


試合は昨年から16戦負けなしの広島が攻めてくるもGK小島亨介中心にゴールを守り抜く。新潟もゴール前まで攻め込みシュートを放つもGK大迫敬介の前にゴールを奪えない。

そんな中で迎えた前半28分にMF宮本英治が負傷交代するアクシデントでMF島田譲を投入した直後の前半33分にDF早川史哉がVARの結果スパイクが足首に入っている事が確認されたために退場処分となる。10人となった中で新潟は警告を受けていたMF太田修介を変えてMF星雄次を入れる。


ここで長年同じメンバーでプレーして色々なポジションを経験してきた成果が発揮された。サイドバックは長谷川巧がベンチ外で堀米悠斗、森璃太が怪我で離脱中とサイドバックができる選手がいない中でサイドバック経験がある星雄次を左サイドバックに入れた。

ここから新潟はボールを保持する事を捨ててカウンター攻撃にシフトさせる。1人欠いているのでボールを繋ぐにはリスクが生じるし昨年の名古屋戦で失敗した経験がここで活きた。昨年の札幌戦でも同様なケースで4−3−2にしてバランスよく戦えた。

退場した場合どのクラブにも言えるがどう戦うか?というのがある。ただ今回退場になったのはサイドバックという事で中盤を右サイドハーフを削って島田譲を中央に右に秋山裕紀、左に長谷川元希を配置した。2トップはそのままにしてカウンターから攻撃をする上で2トップの方が掛けやすいというのと何気にトップ下を書いた布陣なので前線に走らせれば両サイドを突破できる。

守備面でも2トップが若干下がる事でそれほどそん色なく守れてバランスよく守れていた。

ボールを持てるシーンを少なくして前へボールを配給する事にシフトした事によりボール回しを想定していた広島も戦術変更により守りが難しくなった。

2トップにパスを出していくので中盤で崩すより突破と走る事を前提にしたために思った以上に広島は攻撃に人数を掛ける事ができなかった。後半25分にCKからゴールを許したものの流れからはゴールを許さなかった。

広島は終了間際まで逃げ切りを図ったが守備を堅めるよりもう1点を狙ってきたがそれが1人多い隙となってダニーロゴメスに突破を許してこぼれ球をMF高木善朗が決めてドローに持ち込んだ。

リードされても可能性を信じて最後までゴールを目指した結果がドローとなったけれど、これまでボールを回す事に注視してきた為にゴールを狙う姿勢に欠けていた部分を感じていた。1人少なくなった事で後ろからボールを回す事を10人では放棄して積極的に仕掛ける事にチェンジした。

これまでシュートを選択して良いシーンではパスを選択していたケースも多くありゴールを奪うという姿勢が欠けていたが、1人少なくなった事でFWにゴールを託すという姿勢になった事で最後の選択するのがシュートになった。

サッカーはシュートを増やさなければゴールに繋がらないのでその姿勢になった事は逆に良かったのかもしれない。これが11人ならさらによくできるという事を感じさせた60分だった。

試合は白熱した試合になり勝ち点1を拾った試合となったが試合以外では残念な事があった。新井直人の電撃移籍により3月以降サンフレファミリーに対して誹謗中傷があるという情報を入手しており、今週も新潟のスポンサーに対して新井直人の件に触れた事で誹謗中傷を受けたという話を聞いていた。

是永さんにも不測の事態を懸念すると伝えていたけれどそれが現実になってしまった。試合直前に広島サポーターが新井直人の横断幕を掲げた事によりこれが挑発行為となって新潟サポーターがアウェイ側に押し寄せるという衝突が起きた。私も長年ここで試合を観ているけれどこのような不祥事はバス襲撃事件以来の出来事であり場内ではこんな衝突は初めての事態だ。これは昨年の天皇杯4回戦名古屋対浦和戦の名古屋サポーターによる言った言わないの押し問答で暴動に発展したが、今回のケースは広島サポーターによる挑発に乗った新潟サポーター事は昨年の浦和サポーターと全く変わらない行為だ。

既に多数の写真及び動画が拡散されておりJリーグが処分に動く事は確実な情勢だ。予想だと2008年に浦和対ガンバ大阪戦の事例が最も近い処分内容になるだろうが、新潟ではサポーターによる衝突による処分は過去になく処分を受ければ初の処分となる。

該当サポーターは数試合の入場禁止を科さなければ他のクラブのサポーターも甘い処分とみなされかねない。昨年の浦和の事例を考慮しても新潟側は20数名、広島側も横断幕を用意して掲載した関係者が処分対象だ。

甘い処分をすれば世間から甘すぎると猛烈な逆風が吹くだけにお金を払ってもらう人たちでもやってはいけない事はいけないと毅然とした姿勢が必要だ。制裁金が両チームに課されたら騒動に関わった人物に人数分の分割をした上で損害賠償請求をする事だ。

こういう事をしたらそれだけの痛みを伴うと教えなければ再び同じような事が起きるだけにそういうサポーターを失ってもルールを守るサポーターが加入してくれれば解決するので新加入してくれる人を増やす事をしていけばよい。

浦和レッズも声明に出している通りこういう事をする人はサポーターではないので毅然とした態度で新潟も広島も接していかなければならない。

20240503_ALB (18)


20240503_ALB (39)


次節はアウェイで神戸と対戦する。中2日という事でベテランには厳しい日程だが新潟の場合はターンオーバーして入れ替えて戦える強みがあるので今日出場しなかった選手及び出場時間が90分でなかった選手中心に起用していく。厳しい試合になるが今日の試合ができれば勝機は十分ある!ゴールを目指して90分間走り抜こう!

20240503_ALB (43)


20240503_ALB (44)


20240503_ALB (45)


20240503_ALB (46)






mixiチェック