2023シーズンのJ1アルビレックス新潟の戦いが終わった。
今シーズンはJ2時代から殆ど同じメンバーで戦い続けて前半戦こそ伊藤涼太郎の活躍がクローズアップされたが後半戦は伊藤涼太郎が移籍して全員がJ1のプレーに慣れて新潟のサッカーを体現し続けて前半戦よりも多い勝ち点28を積み上げて11勝12分11敗勝ち点45得失点差-4の10位でシーズンを終えた。
J1でも新潟のサッカーが通商する事を証明した新潟は次はACL出場権獲得を目指す!
今シーズンはJ2時代から殆ど同じメンバーで戦い続けて前半戦こそ伊藤涼太郎の活躍がクローズアップされたが後半戦は伊藤涼太郎が移籍して全員がJ1のプレーに慣れて新潟のサッカーを体現し続けて前半戦よりも多い勝ち点28を積み上げて11勝12分11敗勝ち点45得失点差-4の10位でシーズンを終えた。
J1でも新潟のサッカーが通商する事を証明した新潟は次はACL出場権獲得を目指す!
今シーズンJ1昇格初年度という事でJ2時代とは違う事が多くなるシーズンになったが、5年間J1から離れた事により今のJ1で新潟がどれだけ通用するのかを試されるシーズンにもなった。
3年間積み上げてきたアルベル、松橋監督が新潟のサッカーを構築してJ2を制して上がってきた中で世界でもポゼッション率がマンチェスターシティーに続く2位を記録した新潟はJ1でもそれだけのサッカーが貫けるのかがポイントだった。
最初の5試合はその試金石になったけれど、J1のクラブからしたらJ2で通用してもJ1では通用しないという見立てをしていたのは間違いない。その中で試された新潟は5試合で新潟のサッカーを大きく体現する事に成功した。特に伊藤涼太郎のプレーはJ1でも圧倒的な存在感を見せた事で新潟への見方が大きく変わった事もあり新潟のサッカーが注目されていく事になる。
メンバーを見ればJ2を制した殆どのメンバーが残り、補強も日本人はシーズン途中を含めても3人のみで新井直人の復帰、長倉幹樹は伊藤涼太郎の抜けた部分を埋めたを除けば太田修介のみが事実上の補強になったがそれもJ2町田からの補強であり誰1人J1からの補強はなかった。その上で外国人もクスタボネスカウ、ダニーロゴメスと未知数の選手を獲得しシーズン通しても戦力とは言い難かった事を踏まえるとこれで本当に戦えるのか?と思うほど戦力の補強は限られた。
降格した横浜FCは積極的に補強を敢行して結果1年で降格しているが、新潟はほぼ補強らしい補強は太田修介のみという中でしかもシーズンの半分は故障で出場できずという状況だった事を踏まえても復帰した新井直人だけがシーズン通して戦力としてプレーできた事になる。
この差が何かといえば戦術完成度がJ1でも屈指の完成度を誇った故に同じメンバーでもJ1のプレーに慣れればJ1でも通用する事を証明した。
主力選手はいるものの主力選手に頼らないサッカーを常にし続けた事で誰が出場しても戦力は落ちないチームにこの2年間してきた事も大きい。松橋監督体制のスタートがコロナ渦による集団感染で2週間キャンプができなかったという苦しいスタートをしているが、そのスタートが今の新潟を構築したと言っても過言ではない。
今では無くなったけれど当時はコロナ感染した選手と濃厚接触者は出場できないというルールでいつ主力選手が出場できない事も想定しなければならなかった。故に主力選手に頼ったサッカーをしていたらそれこそ何時主力が欠場するかわからない。そうなる前に松橋監督はシーズン当初からメンバーを毎試合入れ替えて誰が出場しても戦える体制を作っていった。
そういう起用法はシーズン通して続きフィールドプレーヤー全員出場20人がゴールを決めるというJ2では史上初2桁ゴール者なしでJ2最多得点で優勝という快挙も達成している。
それがJ1でも2桁ゴール者なしというシーズンにはなってしまったんだけれど主力に頼らない戦力差を作らないマネジメントはJ1でも常に続けられた。J1では今季はリーグ戦とルヴァン杯を並行して戦えた事も選手のレベルアップに繋がった。
物議をかもしたリーグ戦での横浜FC戦での10人総入れ替えもJ2時代を見ている私からしたら全然普通だったし、このメンバーでJ2を戦ってきた事を振り返ってもなんら不思議なメンバー構成でもなかった事も常に選手を入れ替えて挑んできた松橋監督らしいフレッシュな選手を起用した方が良いプレーができるという考え方を全面に出した起用法だった。
この起用をする事で負傷者が出ても何も動じることなくシーズンを通せたのも常に誰1人固定せず起用してきたからこそでもあった。
その中で急成長を見せたのが渡邊泰基、秋山裕紀、長谷川巧と昨シーズン出番の少ない選手たちでもあった。特に渡邊泰基は左サイドバックからセンターバックにコンバートされ、長谷川巧は右サイドバックから右サイドハーフへコンバートされるという複数ポジションができる選手になった。
秋山裕紀もなかなか出場機会をこれまで得られなかったが次第に出場機会を得てJ1の強度にも慣れてきた事で出場時間を増やし、渡邊泰基に至ってはCBとして成長した事により千葉和彦、舞行龍ジェームズを休ませる事ができるようになった。長谷川巧も2列目でプレーするようになった事で元々サイドバックでプレーしていた守備が2列目では大きく効いていたし、3人とも共通しているのはJ2、J3へ武者修行に行って戻ってきた選手だという事だ。
彼らの成長も新潟のレベルアップに大きく貢献した。もちろんその上で三戸舜介、小見洋太の2人は昨年から更にパワーアップして三戸舜介はベストヤングプレーヤー賞を受賞した。私から見ればまだまだだと感じますけれどこの世代ではなかなか試合出場機会を得られる選手は少なくこれから試合出場時間を増やしていく選手が多いだけに来季は今季以上の活躍をしてくれると思います。
そして今季のベストゲームを選ぶとすれば最終戦のセレッソ大阪戦も上げられますが、私はホームの横浜FM戦をあげますね。昨年の王者相手にどれだけ通用するのか?試された試合でしたが前半こそ圧倒的に押し込まれましたが、後半は押し込んで横浜FMに攻撃らしい攻撃もさせず逆転勝利で勝利した試合は1番凄い試合だったと感じます。三戸舜介のゴールはビックスワンでの伝説の1つになりました。
もちろんもう1つの伝説となった伊藤涼太郎のハットトリックも忘れられない試合になりますが試合の相手を考えた時には横浜FMの方が上だった点でこのブログでは横浜FM戦を上げます。
戦術システムについては前半戦はトップ下に伊藤涼太郎が不動のトップ下で君臨しましたが、後半戦は高木善朗以外はトップ下という選手が不在だっただけに三戸舜介が入ったり2トップにしたりしたものの来季は出場選手によって1トップトップ下か2トップを使い分ける事になると思います。スペースを無くすには1トップトップ下が良いのですが攻撃的選手を使うなら2トップの方が今のメンバーでは合っていますし無理に1トップに拘らない戦い方は必要だと思います。
そしてさらなる進化としてシーズン中に途中から5バックにしたり、今後やる事になるであろうアンカーにした戦い方などシステムのオプションを増やしていく事で色々な対戦相手に対応した戦い方も増やしていく事も視野に入れていると思います。そうしていく事で対戦相手に応じてシステムを変えていく事で相手をかく乱させる事が可能になるので来季はオプションを増やす事も1つになる。
そして補強についてですが、既に12月9日時点発表されている事は新人の新加入選手が既に4人(1人は2025シーズンから)が決まり、GK小島亨介が来季も契約更新した事と、MF高宇洋がFC東京へ完全移籍した事、新戦力にMF小野裕二が加入した事が既に発表されています。
GK小島亨介には浦和レッズからオファーを受けていたようですが、浦和レッズにはGK西川周作が現在でリーグ最少失点GKで怪我がない限り外れる理由がない事と7月に移籍した鈴木彩艶が移籍後にレギュラーを獲得して日本代表に選ばれている事から移籍しても出場機会を得られないという事でレギュラーを確保している新潟でプレーして代表を目指す決断をしました。
浦和レッズの立場として考えたら西川周作が移籍するなら獲得しても良いと思いますが移籍する話は一切ないので小島亨介の新潟でプレーする選択は正しいと思いますし、何より新潟に在籍していても代表に選ばれる事が本人もわかった事で新潟で良いプレーを続ける事が代表に選ばれる近道と感じたのは間違いありません。
高宇洋については年齢的にも他のクラブからオファーが来ても不思議じゃないほど素晴らしいプレーを3年間していましたし、J1であれだけのプレーができる事を証明した事からFC東京などがオファーをしてFC東京への移籍を決めました。ピーター・クラモフスキー監督のサッカーに合うのか?というのはありますが、いずれは日本代表としてプレーできる選手だと思いますので頑張ってほしいと思います。
そして1番驚いたのはMF小野裕二の獲得です。これまでJ1時代の新潟はJ2時代も含めてですがJ1で出場機会を失った選手の獲得や掘り出し物の外国人選手、そして下(J2では同一)のカテゴリーからの有望選手の獲得に終始していました。それが今回来季もJ1で戦うクラブからシーズンリーグ戦カップ戦含めて30試合以上出場し2桁ゴールを決めている選手を獲得したのはこれが初めてになります。
30試合以上出場した選手では2014年に小林裕紀を獲得した事例がありますが、この時は所属クラブがJ2に降格した事でJ1に個人残留したという経緯があるだけに純粋に同じカテゴリーから獲得できた事例は初です。
新潟は過去2シーズン本間至恩、伊藤涼太郎の移籍金を計4〜5億得ていますがこの移籍金は一切手を付けていませんでした。太田修介、長倉幹樹もそこまで掛かっていない事からもシーズン10位に終わった事で新潟のサッカーがしたい選手へのオファーがしやすくなったという状況も作れています。
それに小野裕二はかつて松橋監督のユース時代の教え子でもあるだけにそういう関係性も大きいのですがこれまでの新潟の補強とは違ったものになりそうです。
そしてこれからの補強ポイントとしてDMF、更に得点力あるFWの獲得を目指していく事になります。
GKについては小島亨介と阿部航斗の2人が競い合っていく事で十分やっていけるし来季はルヴァン杯がノックアウト方式になるので3人かユースの選手を含めた4人体制になるので藤田和輝はまたレンタル延長になる事が濃厚です。
DFについては現時点でCBをそのまま確保できるならCBは現状維持で行けますが、サイドバックについては藤原奏哉が移籍濃厚という事で移籍したとしても新井直人がいるし、新加入の森璃太が加わるので早川史哉もいる事からサイドバックについてはそれほど影響は少ない状況です。
問題はMFになりますが、DMFについては現状高宇洋の移籍で秋山裕紀、島田譲、星雄次の3人が残るとしてもここの補強は急務となります。現時点で井上潮音の獲得を目指しているという情報はあるものの競争相手が多く獲得できるかは現時点でわかりません。
色々な選手の中で補強できるならという点を踏まえると今季仙台でプレーしたMFエヴェルトンを獲得できるとトミーともプレー経験があり馴染みやすいと思う。それにACLで戦った経験もある事から中盤で違いを出せる選手だと考えている。但し移籍金が高すぎるので期限付き移籍での獲得になるのは確実だ。
そして注目では酒井高徳の去就だが最後は新潟でプレーしたいという希望がある事を踏まえると来季34歳の年齢になる事を踏まえると戻るなら今の年齢で戻った方が活躍は見込めるが今の新潟にそれだけの年俸を払えるだけの資金がないだけに移籍金なしで獲得できるが現時点の補強ポイントとしてDMFが急務ではあるが本職はサイドバックだと考えると果たして復帰はあるだろうか?と感じる。
それ以外にもDMFができる外国人選手の獲得を目指していくのがオフの課題になっている。
2列目については小野裕二を獲得できた事を含めてダニーロゴメスの去就と松田詠太郎が3シーズン目も新潟でプレーするのかを含めても両サイドができる太田修介、三戸舜介、小見洋太、長谷川巧と2列目をできる選手は多いのでサイドよりもセンターラインが問題だ。
小野裕二を獲得できたと言っても現状ではネスカウが退団した事により180cmを超えるFWがいないのはやはり致命的であり長身FWの獲得は必要だ。長倉幹樹が来シーズン大化けしそうな予感をさせるが現状のFW陣では得点力が上げるのは厳しくここに決定力ある選手が加わわると新潟はかなり違った戦い方をできる。但し国内から小野裕二以上の選手を獲得する事は現実的ではないだけにここは外国人FWの獲得を目指す事になると思う。
多くの選手が残れば戦術の継承は続いていくのでより今季以上の戦術完成度を上げていく事が新潟がこれから生き残る為の術になるし、魅力的なサッカーを続ければ新潟でプレーしたい選手も間違いなく増えてくる。
来季は今季以上の順位を狙うだけでなくACL出場権を狙っていくシーズンになる。その為にもこのオフの補強はかなり大きなポイントとなるだけにアジアで戦う為の挑戦権を手にする為により今の新潟のサッカーを極めていきたい。
3年間積み上げてきたアルベル、松橋監督が新潟のサッカーを構築してJ2を制して上がってきた中で世界でもポゼッション率がマンチェスターシティーに続く2位を記録した新潟はJ1でもそれだけのサッカーが貫けるのかがポイントだった。
最初の5試合はその試金石になったけれど、J1のクラブからしたらJ2で通用してもJ1では通用しないという見立てをしていたのは間違いない。その中で試された新潟は5試合で新潟のサッカーを大きく体現する事に成功した。特に伊藤涼太郎のプレーはJ1でも圧倒的な存在感を見せた事で新潟への見方が大きく変わった事もあり新潟のサッカーが注目されていく事になる。
メンバーを見ればJ2を制した殆どのメンバーが残り、補強も日本人はシーズン途中を含めても3人のみで新井直人の復帰、長倉幹樹は伊藤涼太郎の抜けた部分を埋めたを除けば太田修介のみが事実上の補強になったがそれもJ2町田からの補強であり誰1人J1からの補強はなかった。その上で外国人もクスタボネスカウ、ダニーロゴメスと未知数の選手を獲得しシーズン通しても戦力とは言い難かった事を踏まえるとこれで本当に戦えるのか?と思うほど戦力の補強は限られた。
降格した横浜FCは積極的に補強を敢行して結果1年で降格しているが、新潟はほぼ補強らしい補強は太田修介のみという中でしかもシーズンの半分は故障で出場できずという状況だった事を踏まえても復帰した新井直人だけがシーズン通して戦力としてプレーできた事になる。
この差が何かといえば戦術完成度がJ1でも屈指の完成度を誇った故に同じメンバーでもJ1のプレーに慣れればJ1でも通用する事を証明した。
主力選手はいるものの主力選手に頼らないサッカーを常にし続けた事で誰が出場しても戦力は落ちないチームにこの2年間してきた事も大きい。松橋監督体制のスタートがコロナ渦による集団感染で2週間キャンプができなかったという苦しいスタートをしているが、そのスタートが今の新潟を構築したと言っても過言ではない。
今では無くなったけれど当時はコロナ感染した選手と濃厚接触者は出場できないというルールでいつ主力選手が出場できない事も想定しなければならなかった。故に主力選手に頼ったサッカーをしていたらそれこそ何時主力が欠場するかわからない。そうなる前に松橋監督はシーズン当初からメンバーを毎試合入れ替えて誰が出場しても戦える体制を作っていった。
そういう起用法はシーズン通して続きフィールドプレーヤー全員出場20人がゴールを決めるというJ2では史上初2桁ゴール者なしでJ2最多得点で優勝という快挙も達成している。
それがJ1でも2桁ゴール者なしというシーズンにはなってしまったんだけれど主力に頼らない戦力差を作らないマネジメントはJ1でも常に続けられた。J1では今季はリーグ戦とルヴァン杯を並行して戦えた事も選手のレベルアップに繋がった。
物議をかもしたリーグ戦での横浜FC戦での10人総入れ替えもJ2時代を見ている私からしたら全然普通だったし、このメンバーでJ2を戦ってきた事を振り返ってもなんら不思議なメンバー構成でもなかった事も常に選手を入れ替えて挑んできた松橋監督らしいフレッシュな選手を起用した方が良いプレーができるという考え方を全面に出した起用法だった。
この起用をする事で負傷者が出ても何も動じることなくシーズンを通せたのも常に誰1人固定せず起用してきたからこそでもあった。
その中で急成長を見せたのが渡邊泰基、秋山裕紀、長谷川巧と昨シーズン出番の少ない選手たちでもあった。特に渡邊泰基は左サイドバックからセンターバックにコンバートされ、長谷川巧は右サイドバックから右サイドハーフへコンバートされるという複数ポジションができる選手になった。
秋山裕紀もなかなか出場機会をこれまで得られなかったが次第に出場機会を得てJ1の強度にも慣れてきた事で出場時間を増やし、渡邊泰基に至ってはCBとして成長した事により千葉和彦、舞行龍ジェームズを休ませる事ができるようになった。長谷川巧も2列目でプレーするようになった事で元々サイドバックでプレーしていた守備が2列目では大きく効いていたし、3人とも共通しているのはJ2、J3へ武者修行に行って戻ってきた選手だという事だ。
彼らの成長も新潟のレベルアップに大きく貢献した。もちろんその上で三戸舜介、小見洋太の2人は昨年から更にパワーアップして三戸舜介はベストヤングプレーヤー賞を受賞した。私から見ればまだまだだと感じますけれどこの世代ではなかなか試合出場機会を得られる選手は少なくこれから試合出場時間を増やしていく選手が多いだけに来季は今季以上の活躍をしてくれると思います。
そして今季のベストゲームを選ぶとすれば最終戦のセレッソ大阪戦も上げられますが、私はホームの横浜FM戦をあげますね。昨年の王者相手にどれだけ通用するのか?試された試合でしたが前半こそ圧倒的に押し込まれましたが、後半は押し込んで横浜FMに攻撃らしい攻撃もさせず逆転勝利で勝利した試合は1番凄い試合だったと感じます。三戸舜介のゴールはビックスワンでの伝説の1つになりました。
もちろんもう1つの伝説となった伊藤涼太郎のハットトリックも忘れられない試合になりますが試合の相手を考えた時には横浜FMの方が上だった点でこのブログでは横浜FM戦を上げます。
戦術システムについては前半戦はトップ下に伊藤涼太郎が不動のトップ下で君臨しましたが、後半戦は高木善朗以外はトップ下という選手が不在だっただけに三戸舜介が入ったり2トップにしたりしたものの来季は出場選手によって1トップトップ下か2トップを使い分ける事になると思います。スペースを無くすには1トップトップ下が良いのですが攻撃的選手を使うなら2トップの方が今のメンバーでは合っていますし無理に1トップに拘らない戦い方は必要だと思います。
そしてさらなる進化としてシーズン中に途中から5バックにしたり、今後やる事になるであろうアンカーにした戦い方などシステムのオプションを増やしていく事で色々な対戦相手に対応した戦い方も増やしていく事も視野に入れていると思います。そうしていく事で対戦相手に応じてシステムを変えていく事で相手をかく乱させる事が可能になるので来季はオプションを増やす事も1つになる。
そして補強についてですが、既に12月9日時点発表されている事は新人の新加入選手が既に4人(1人は2025シーズンから)が決まり、GK小島亨介が来季も契約更新した事と、MF高宇洋がFC東京へ完全移籍した事、新戦力にMF小野裕二が加入した事が既に発表されています。
GK小島亨介には浦和レッズからオファーを受けていたようですが、浦和レッズにはGK西川周作が現在でリーグ最少失点GKで怪我がない限り外れる理由がない事と7月に移籍した鈴木彩艶が移籍後にレギュラーを獲得して日本代表に選ばれている事から移籍しても出場機会を得られないという事でレギュラーを確保している新潟でプレーして代表を目指す決断をしました。
浦和レッズの立場として考えたら西川周作が移籍するなら獲得しても良いと思いますが移籍する話は一切ないので小島亨介の新潟でプレーする選択は正しいと思いますし、何より新潟に在籍していても代表に選ばれる事が本人もわかった事で新潟で良いプレーを続ける事が代表に選ばれる近道と感じたのは間違いありません。
高宇洋については年齢的にも他のクラブからオファーが来ても不思議じゃないほど素晴らしいプレーを3年間していましたし、J1であれだけのプレーができる事を証明した事からFC東京などがオファーをしてFC東京への移籍を決めました。ピーター・クラモフスキー監督のサッカーに合うのか?というのはありますが、いずれは日本代表としてプレーできる選手だと思いますので頑張ってほしいと思います。
そして1番驚いたのはMF小野裕二の獲得です。これまでJ1時代の新潟はJ2時代も含めてですがJ1で出場機会を失った選手の獲得や掘り出し物の外国人選手、そして下(J2では同一)のカテゴリーからの有望選手の獲得に終始していました。それが今回来季もJ1で戦うクラブからシーズンリーグ戦カップ戦含めて30試合以上出場し2桁ゴールを決めている選手を獲得したのはこれが初めてになります。
30試合以上出場した選手では2014年に小林裕紀を獲得した事例がありますが、この時は所属クラブがJ2に降格した事でJ1に個人残留したという経緯があるだけに純粋に同じカテゴリーから獲得できた事例は初です。
新潟は過去2シーズン本間至恩、伊藤涼太郎の移籍金を計4〜5億得ていますがこの移籍金は一切手を付けていませんでした。太田修介、長倉幹樹もそこまで掛かっていない事からもシーズン10位に終わった事で新潟のサッカーがしたい選手へのオファーがしやすくなったという状況も作れています。
それに小野裕二はかつて松橋監督のユース時代の教え子でもあるだけにそういう関係性も大きいのですがこれまでの新潟の補強とは違ったものになりそうです。
そしてこれからの補強ポイントとしてDMF、更に得点力あるFWの獲得を目指していく事になります。
GKについては小島亨介と阿部航斗の2人が競い合っていく事で十分やっていけるし来季はルヴァン杯がノックアウト方式になるので3人かユースの選手を含めた4人体制になるので藤田和輝はまたレンタル延長になる事が濃厚です。
DFについては現時点でCBをそのまま確保できるならCBは現状維持で行けますが、サイドバックについては藤原奏哉が移籍濃厚という事で移籍したとしても新井直人がいるし、新加入の森璃太が加わるので早川史哉もいる事からサイドバックについてはそれほど影響は少ない状況です。
問題はMFになりますが、DMFについては現状高宇洋の移籍で秋山裕紀、島田譲、星雄次の3人が残るとしてもここの補強は急務となります。現時点で井上潮音の獲得を目指しているという情報はあるものの競争相手が多く獲得できるかは現時点でわかりません。
色々な選手の中で補強できるならという点を踏まえると今季仙台でプレーしたMFエヴェルトンを獲得できるとトミーともプレー経験があり馴染みやすいと思う。それにACLで戦った経験もある事から中盤で違いを出せる選手だと考えている。但し移籍金が高すぎるので期限付き移籍での獲得になるのは確実だ。
そして注目では酒井高徳の去就だが最後は新潟でプレーしたいという希望がある事を踏まえると来季34歳の年齢になる事を踏まえると戻るなら今の年齢で戻った方が活躍は見込めるが今の新潟にそれだけの年俸を払えるだけの資金がないだけに移籍金なしで獲得できるが現時点の補強ポイントとしてDMFが急務ではあるが本職はサイドバックだと考えると果たして復帰はあるだろうか?と感じる。
それ以外にもDMFができる外国人選手の獲得を目指していくのがオフの課題になっている。
2列目については小野裕二を獲得できた事を含めてダニーロゴメスの去就と松田詠太郎が3シーズン目も新潟でプレーするのかを含めても両サイドができる太田修介、三戸舜介、小見洋太、長谷川巧と2列目をできる選手は多いのでサイドよりもセンターラインが問題だ。
小野裕二を獲得できたと言っても現状ではネスカウが退団した事により180cmを超えるFWがいないのはやはり致命的であり長身FWの獲得は必要だ。長倉幹樹が来シーズン大化けしそうな予感をさせるが現状のFW陣では得点力が上げるのは厳しくここに決定力ある選手が加わわると新潟はかなり違った戦い方をできる。但し国内から小野裕二以上の選手を獲得する事は現実的ではないだけにここは外国人FWの獲得を目指す事になると思う。
多くの選手が残れば戦術の継承は続いていくのでより今季以上の戦術完成度を上げていく事が新潟がこれから生き残る為の術になるし、魅力的なサッカーを続ければ新潟でプレーしたい選手も間違いなく増えてくる。
来季は今季以上の順位を狙うだけでなくACL出場権を狙っていくシーズンになる。その為にもこのオフの補強はかなり大きなポイントとなるだけにアジアで戦う為の挑戦権を手にする為により今の新潟のサッカーを極めていきたい。