2日J1リーグ23第26節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで浦和レッズと対戦し、1対1でアルビレックス新潟は不運のPK献上で先制を許すも後半主導権を握りながらゴールに迫りFW小見洋太のJ1初ゴールで同点に追いつきドローとなり、7勝8分11敗勝ち点29得失点差-9で15位のままだった。

浦和との対戦でこれまで守り一辺倒だったこれまでの歴史から60%を超える主導権を握ってゴールに迫る戦いに新潟のサッカーが浦和に通用する事を示した試合でもあった。








ダブスタ契約をする新潟と浦和の対戦という事で今回は新潟のホームという事で新潟のサポートをしましたが、やはり浦和と契約して5年目となるだけに何時も戦っている選手たちと戦う事になるのは複雑な気持ちになるものですが、それでも5節で浦和側として新潟と戦った時同様戦う時間だけは気持ちのスイッチを切り替えて挑みました。

私自身が新潟の戦力、浦和の戦力を知り尽くしているだけに両チームのウイークポイントはよく理解していた訳で新潟側から観た浦和はホセカンテさせフリーにしなければ2列目の攻撃陣はそれほど怖いものではないとこの試合に勝つなら1対0しかないと感じていました。

1点でも失点したら引き分けが関の山という感じで前半にさえ失点しなければ運動量が落ちた後半に必ずチャンスがやってくると考えていました。

実際にそうなった訳ですが激闘を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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天皇杯から全員入れ替えて天皇杯に途中出場した鈴木孝司、高宇洋、舞行龍ジェームズ、堀米悠斗以外はフレッシュなメンバーで挑んだ。

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試合は前半からサイドにロングボールを入れてくる浦和に対して新潟は怯む事なくボールを回す展開となる。運動量があった前半は浦和が何度かシュートチャンスを作るも決定的なシュートを放つ事ができず迎えた前半38分にCKからFW長倉幹樹のブロックがVARでハンドと判定されPKを献上し、これをDFアレクサンダーショルツが決めて新潟は先制を許し1点を追う展開となる。

リードを許すと苦しくなるのはわかっていただけにこの先取点の献上は不運の事故と捉えるしかないプレーだった。

しかし後半立ち上がりにこそMF関根貴大に危ないシュートを打たれるもそれ以降浦和が攻撃で全く機能しなくなった。原因は言うまでもなく暑さによる運動量の低下ですが、元々浦和のCFはホセカンテにしても興梠慎三にしても運動量がある訳ではなくCBはそれほどプレッシャーなく前半から持てていた。前半はある程度運動量があるのでそこからパスミスというケースもあるけれど、後半になると運動量が落ちるので殆どボールを追いかけてくる事が無くなってボールの主導権を握れていた。

ただ浦和は逃げ切る事の上手い相手なのでここからゴールをどうやってこじ開けるかが最大の課題だった。後半の給水タイムから選手を一気に入れ替えてから新潟の攻撃にスイッチが入った。

そして松田詠太郎を投入してから右サイドを切り裂くプレーが増えてそこから後半36分に途中出場のFW小見洋太が泥臭くゴールを決めて同点に追いついた。



その後も浦和ゴールに迫るもこれ以上ゴールを奪う事ができずに終了したが新潟は対浦和戦ホーム戦では2012シーズン以来となる勝ち点1を獲得した。

長い対浦和戦の歴史でもボール保持率が60%を超える試合をしたのはこれが初めてだった。もちろん時代によって戦術が違うけれど、新潟の場合は前回のJ1時代はカウンター戦術中心だったから6年の月日を経て大きく戦術の変貌を遂げた事が試合内容からすると引き分けだったけれど浦和以上の内容だったのは認めるところだ。

ただ勝負強さではまだまだ課題があり更なる決定力を身に付けなければ逆転し勝ち切る事が難しい事も痛感する試合でもあった。誰が出ても新潟のサッカーを体現できる今のチームは誰が出ても戦える半面決定的なゴールを決める選手がいない事で上位を目指す上ではやはり必要だという事を痛感するもその為にはクラブの規模レベルの問題となるので選手1人1人が更なる成長をしていく必要があるという事だ。

90分間中2日で運動量が厳しい選手がいながらもそれでも最後まで走り切った選手たちの健闘をたたえたい。

次節はアウェイでガンバ大阪と対戦する。前回は前線からのプレスに苦しみミスから失点したがJ1に慣れた今は違った展開になると思う。U-22に選ばれた三戸舜介、アジア大会代表に選ばれた小見洋太の躍動に期待してアウェイで勝ち点を持ち帰ってきたい。

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