12日J1リーグ23第23節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで湘南ベルマーレ対戦し、2対2でアルビレックス新潟は前半10分に先制を許すと前半26分にも追加点を許して2点ビハインドとなるも後半途中出場のMF高木善朗選手の2ゴールでドローに持ち込み、6勝7分10敗勝ち点25得失点差-8で14位のままだった。

6ポイントマッチで新潟は最低限のドローに持ち込み高木善朗選手の完全復活を印象付けた試合となった。









6ポイントマッチとなったこの試合は勝てば勝ち点差11となり負けると勝ち点差5となる今シーズンの運命を分ける大きな試合だった。18節の柏戦も6ポイントマッチだったがスコアレスドローに終わり勝ち点差を維持したが、試合数が少なくなればなるほど直接対決の重要度は上がる。

現在18位の湘南とすればこの試合何としても勝ち点3を得たかった試合でもあった。新潟も後半戦5試合で2勝1分2敗と敗れた試合は全て1失点のみの敗戦と改善されてきている。

最も敗れたのが2位と3位だったので善戦と言えるのだが、ここから残り試合で勝ち点3を取る事は容易ではない。それだけ生き残りをかけた戦いが続く。

あと10勝となる4勝をすれば間違いなく残留できるけれど勝ち点とすれば勝ち点34以上がボーダーラインと言える。そんな中で迎えた湘南戦は今季を左右する重要な試合となった。

試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−4−2

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右SBに新井直人、右SHに長谷川巧、左SBに堀米悠斗が入りスタートした。

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試合は新潟がボール保持をしながらゴールに迫る悪くない展開だったがパスミスから失点をしてしまう。新潟の場合今シーズンの失点の多くはパスミスからや後方でボール保持に拘り奪われてゴールを奪われるシーンが半数以上を占めるけれど、この試合でも中盤でのパスミス、ボール保持に拘り奪われてゴールを決められる今季の悪い部分が全て出てしまった展開だった。

新潟の場合はリードするとこの戦術はかなり効果的に働くけれど、リードを許すと苦しい戦術になる。今季2度逆転勝ちをしているけれどそれだけ先取点を奪う事ができていないという事も言える。

そうなると相手は5バックでゴール前を堅めてきて逃げ切る体制になるが、湘南も2点リードしてから完全に守り切ろうとするプレーに傾いていった。

前半の新潟はそれだけいいところなく折り返した。

前半のメンバーだと守りを堅める相手だとボールを治める選手が鈴木孝司位しかおらず終始後方からボールを回すプレーばかりになってしまった。三戸舜介も小見洋太も突破するタイプなのでボールをコントロールする司令塔ではない。

しかし後半になって三戸舜介に代わって出場した高木善朗が流れを次第に変えていく。

前半戦はここに伊藤涼太郎が君臨したけれど昨年のJ2では高木善朗が故障離脱するまで高木善朗がトップ下でプレーし続けた。コロナで欠場するケース以外では常にトップ下には高木善朗がプレーして9ゴール決めていた。今季は故障明けから思った以上に調子を取り戻すのに苦労してきたけれど、試合勘を取り戻してきた事でようやくこの試合で完全復活をアピールする試合となった。

やはり中央で治められる選手、サイドを突破できる選手がいると違って来る訳で、この試合では移籍後初出場となった長倉幹樹が左サイドハーフとしてプレーした。群馬では2トップの一角でプレーする事が多かったようだけれど、それでも献身的に守備をしてから上がってゴールを決めるなど出場したプレーを見て1年前まで社会人リーグでプレーしていたとは思えないほどのプレーだった。

現状鈴木孝司の控えがいない状況が続いている。この試合もフル出場とそれだけボールを治められる鈴木孝司に代わるFWが現時点で見当たらないという事になる。谷口海斗もネスカウも鈴木孝司とは違った選手なので故障がないならベンチにネスカウか谷口海斗を入れておいてほしいんですよね。

CB、SB、DMFは1人でも良いけれど2列目を1〜2人CFを1人入れないと途中交代が厳しい訳でここは競争という点では調子のよい選手を起用している訳ですが色々な選手が起用される事で誰を起用しても戦力を維持して戦える強みがあるのも事実なのでこの試合では長谷川巧を右SHで起用したのには驚きましたが来季以降に選手を残せないケースも想定される訳で色々な選手を複数ポジション起用しておくことで危機管理対策にはなる。

今季は最下位さえ回避すれば残留できるからこそ思い切った起用ができるだけに既に来季を見据えているし、ACLを戦う事になれば戦力を2分しなければならない訳で今のうちに誰が出場しても同じ戦術で誰もがプレーできる状況にしておくことは重要な事です。

とはいえ前線に攻撃力ある選手が数人いないと戦っていくのは厳しいだけにこのオフは攻撃力ある選手補強は必要でしょうね。

後半30分に1点差とした高木善朗のゴールは復活ののろしを上げるゴールとなり、アディショナルタイムに再び高木善朗が起死回生の同点ゴールでドローに持ち込んだ。





これでアルビレックス新潟は湘南との勝ち点差8を維持し最低限の結果を残した。

ここにきて高木善朗の復活は大きいし、これから厳しい戦いが続くだけに戦力を分散する事がより可能になる。

次節はアウェイで福岡と対戦する。ルヴァン杯で2度敗れているだけにリーグ戦では取り返したい。この試合の後は鹿島、浦和、ガンバと厳しい相手が続くだけにこの試合で勝ち点3を取る事に集中して挑まなければならない。

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