15日J1リーグ23第21節が行われ、アルビレックス新潟はアウェイ札幌厚別公園競技場で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、1対0でアルビレックス新潟が後半8分にFW鈴木孝司のゴールで先制するもDF新井直人が後半16分に退場処分となり残り40分間10人で最後までゴールを守り抜き、6勝6分9敗勝ち点24得失点差-7で暫定13位に浮上した。

試合は雨の中新潟は札幌に押し込まれる時間帯が続くも決定的な仕事をさせずに前半は0対0で折り返した。

後半新潟はDF藤原奏哉のクロスにFW鈴木孝司が決めて先制する。しかし後半16分に新潟はDF新井直人は当初は警告となったもののVARの結果得点機会阻止と判定されて退場処分となり残り時間10人で戦う事になったが最後までGK小島亨介を中心に札幌にゴールを許さず逃げ切りアウェイでは第2節広島戦以来となる勝利を上げた。

これでアルビレックス新潟は後半戦2勝1分1敗失点1と伊藤涼太郎を欠いても戦える事を証明し次節はアウェイで名古屋と対戦する。




後半戦に入り涼太郎が抜けて心配された新潟だが後半戦ではこの試合を含めて4試合で1失点と守備は安定した。1失点もミスからの失点だった事を踏まえれば崩されて失点した試合は後半戦はない。ゴール前でパスミスと奪われなければ失点していないだけにこの点については大きな自信を持って良いと思う。

得点力こそまだまだ課題はあるけれど、守備についてはトーマスデンと渡邊泰基のコンビが確立してから最初に2,3試合はまだまだだったけれどここ3試合は確りした守りができているし、何より渡邊泰基のCBとしての急成長は新潟にとって大きなサプライズと言っていい。CBの平均年齢がトーマスデンを除くとオール30代以上となるだけにここに20代半ばの渡邊泰基がプレーできるようになった事でCBだけでなく左サイドバックも含めてプレーできる幅が広がった。

この試合では試合途中の退場では6節のDF舞行龍ジェームズの前半30分での退場があって以来となったけれど、あの時は60分間守らなければならなかったが、後半16分での退場だったので残り時間守りだけの割り切りができる時間帯だった事が違った。

流石に前半から10人で戦う事は厳しいけれど、後半30分間なら割り切って守れるだけの起用が可能だし、選手たちも1度そういう戦いを経験していたからこそ割り切った戦いができた。

ゴールシーンは札幌は守りを堅めるチームじゃない事もゴール前に甘さがありそれを見逃さずにゴールを決めた鈴木孝司のポジショニングと抜け出しは見事だった。これも鍛錬してきた連携が生かされたシーンだった。

対戦相手も涼太郎を徹底マークすればという意識になった前半戦後半だったが、涼太郎がいなくなった事で今の新潟は特定の選手をマークすればという状況じゃない事もゴール前を堅めないクラブには掴まえ所に困るようになった。神戸戦もゴールこそ奪えなかったがチャンスは数多く作り続けただけに神戸戦での手ごたえがこの試合であったという事だ。

中2日での戦いとなったけれど、札幌も大分で天皇杯を戦い移動という点では札幌もかなり厳しい日程だった。新潟の場合遅くなったけれど高速道路が通行止めでなければ深夜になったが新潟に戻る事は可能だったが札幌は1泊した上での大移動を強いられた。

過密日程だが札幌も天皇杯を戦った事を踏まえれば同じ条件で試合を行っているので両チームとも厳しい戦いだった。

その中で粘り強く勝ち点3を持ち帰る事に成功した事で残留争いから抜け出す事も視野に入ってきた。次のリーグ戦からは新戦力の加入も可能なので怪我人をいかにこの期間に回復させる事ができるかにもかかっている。

次節はアウェイで名古屋と対戦する。国立開催という事で新潟にとっては当時のナビスコカップの東京戦以来10年ぶりの国立でのプレーとなる。なかなかプレーする事ができないピッチだけに前回の時は退場者を出して苦しい60分間を戦ったが、この試合では最後まで11人でプレーできるようにしてほしい。

そして天皇杯は3回戦延長後半15分の戦いがある。15分間ゴールを許さなければ4回戦進出が決まり、4回戦は横浜FMを破った町田と対戦する事になる。新潟史上最高順位はベスト8だけに町田は侮れない相手だがJ2で何度も戦った相手でもある。もちろん昨年と戦術は違うけれど昨年のアウェイではギリギリの登録メンバーで敗れたが通算すると相性が悪い相手ではない。

このメンバーでACLへ行く!次のステージへ行く為に何が何でも勝ち抜いていこう!





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