7日J1リーグ23第20節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでヴィッセル神戸と対戦し、0対1でアルビレックス新潟は前半15分にFW大迫勇也にゴールを許した1点が最後まで奪い返す事ができず3試合ぶりの敗戦となり、5勝6分9敗勝ち点21得失点差-8で13位のままだった。

上位との対戦が続く中で新潟がどこまで通用するのか試金石になる試合となった。








上位対戦が続く中で3位以上の対戦となった神戸との試合だけれど、イエニスタがいなくなって最初の試合と言われたけれど正直この試合にイエニスタは必要なかったというほど中盤省略のサッカーを神戸は今やっているので正直なところ20分までで勝負を決めに来たという感じだった。

大迫も30分までは走れたけれどそれ以降は運動量がかなり落ちたのでさすがに年齢的にもこの時期にプレーするのは厳しいと感じるがボールが回ってきたらさすがというプレーでゴールを決めるのだから凄い。

それでも新潟が90分間果敢に3位神戸に挑んだ試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−4−2

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鈴木孝司に代わり谷口海斗が入り、ダニーロゴメスに代わり松田詠太郎、島田讓に代わり高宇洋が入った。

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試合は前半から神戸が前線からのハイプレスに新潟が苦しむシーンが続く。正直なところこの15分さえ乗り切れば新潟は間違いなく自分たちのペースで試合を展開できたと思う。神戸のサッカーは冒頭にも書いたように中盤省略サッカーなのでどうしてもロングボールとサイドからのクロスに警戒しなければならない。実際に押し込まれてしまうケースで今季新潟はやられていたのでロングボールへの対応、クロスの対応は90分間確りできていた。

やはりやられたのは新潟が後方からビルドアップしているところで特にDMF、CBで奪われると致命傷になる事を痛感するシーンが前半15分だった。星雄次が一瞬迷った事で奪われてそこから2プレーで大迫勇也にゴールを決められた。あの場面で奪われたらDFが整っていないのでGKと残っていたCBで何とかクリアするしかないがJ1ではそういうシーンを見逃してくれない。まして3位以上のクラブがこの状況を逃してくれるわけがなかった。

この試合通じて決定的ピンチは前半15分と後半の15分の大迫勇也のシュート2本だけだ。あとは武藤嘉紀が後半開始早々にヘッドで出てきた位であとは消えているほどだったので神戸がいかに前線の個に任せたサッカーをしているのかわかる。大迫勇也と武藤嘉紀がいなければかなり決定力が落ちるのは目に見えているだけに防ぐポイントははっきりしている点では前半15分の失点シーンだけが悔やまれる。

90分通して神戸に崩されたシーンは後半15分の大迫勇也の決定的シュート位だったから殆どの時間崩されるシーンはなかった事が新潟にとって確りゴールを守れば崩されない自信を得られた内容だった。

攻撃面についてはやはり得点源になる選手が3年以上不在という点からも何処からでもゴールを奪える強みでJ2を戦ってきたがJ1では選手のレベルが上がってくれば川崎や横浜FMのようになる可能性はあるものの、現時点ではそのレベルには遠い。

しかし半分を過ぎて選手たちはだいぶJ1のプレーに慣れてきた事でこの試合でも神戸の選手から再三ボール奪取するシーンを繰り広げ、何度もチャンスを作り続けた事は上位になればなるほどゴール前をガチガチに堅めないのでチャンスを作り易い。

この試合は三戸舜介、谷口海斗のシュートは決まってもおかしくないほどのシュートを放ったがGK前川黛也の再三のファインセーブに阻まれた。DFがCBが負傷交代して酒井高徳がCBを急遽やったほどだっただけにGK前川黛也の活躍が無かったらゴールを何度も決めていた試合でもあった。

後半戦これが初失点となった試合だったけれど守備面についてはかなり改善されており、CBにコンバートされた渡邊泰基がかなり成長してきている。トーマスデンも完全復活した事によりJ1の強度に対応できるだけのCBを構成できている。

DMFも運動量を考慮して高宇洋、島田讓、秋山裕紀、星雄次の4人で回しているので誰が出場しても同じ強度でプレーできる。2列目もこの試合では松田詠太郎がかなり躍動していたので今後楽しみだし、小見洋太もゴールを決める事ができればさらに化ける。

三戸舜介もFW1.5列目というポジションでかなり躍動しているので伊藤涼太郎とはまた違った役割をしているし、何より強烈なミドルシュートは今後何度も決めてくれる予感さえした。

試合にこそ敗れたものの優勝争いをする神戸相手にこれだけのサッカーができた事は今後に弾みを付けるには大きな試合になったと思う。

次節はアウェイで札幌と対戦する。札幌も守るサッカーはしないので新潟にとってチャンスを作れるシーンは多いと思う。札幌の攻撃を防ぐ事ができればチャンスは必ずあるので勇気をもってボールを回してゴールを決めよう!

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