23日J1リーグ23第9節が行われ、アルビレックス新潟はホールデンカビックスワンで鹿島アントラーズと対戦し、0対2でアルビレックス新潟は前半の2失点が最後まで重くのしかかり跳ね返す事ができずに敗れ、3勝3分3敗勝ち点12得失点差-2で10位に後退した。


低迷する名門鹿島も危機感の中から選手、サポーターの必死さに押されて新潟は改めて歴史の重みと勝負への重圧に耐える戦いへの課題を得た試合だった。
















































窮地に追い込まれた相手ほど難しい相手もないという事もあるけれど、この試合はまさにそういう試合だった。新潟がJ2時代に苦手とした圧力をかけて押し込んでくる相手に対して守り切れずに破られた。

攻撃も鹿島としては最後はなりふり構わず5バックにして逃げ切るというこれまでの鹿島なら有り得なかった戦い方もしてきた。それだけ鹿島がもがき苦しんでいるという事でもあった訳だけれど、それに対して新潟はどう戦うべきだったのか?振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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前節からメンバーを大きく変えてスタートした。

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試合は開始早々から鹿島が中央突破でこじ開けようとしてくる。

この試合の鹿島は中盤でゲームを組み立てるよりもロングボールで中央からゴールをこじ開けるサッカーに集約されていた。システムも4−3−3と3トップに合わせてボールを供給するという今の神戸と名古屋がそういう戦い方をしているけれど、短時間で改善するにはこういう解り易いボールをFWに供給してターゲットを絞る方が解り易い。

その起点になったのが鈴木優磨だったが、最初の3分の失点シーンもGK小島亨介が飛び出したものの届かずDF舞行龍ジェームズも超えてFW鈴木優磨のヘッドを許した。

飛び出したGK小島亨介の判断ミスとみるのか?クロスを上げたDF広瀬陸斗を褒めるべきなのかだが、あそこで届いてパンチングできていたらクリアできただけに小島亨介が思った以上にクロスの高さが高かったという事だ。

そして中盤省略のサッカーに新潟は中盤で奪うという事が難しくなりDFが空中戦で競り合う事が増える。

そして前半26分にもFW鈴木優磨を起点に強引に中央突破からFW垣田裕暉に決められた。突破された時点で勝負があったというしかないシーンだった。

そこから反撃に転じた新潟だったが前半で1点返せなかった事が大きく響いたが、前半でチャンスを何度か作っていただけに活かすだけのCFがいないという事を改めて痛感するシーンだ。

ここまで新潟は伊藤涼太郎の大活躍で得点を上げているけれど誰でもゴールを奪える強みはその逆にゴールを決める決定的選手が不在という状況を生んでいる訳でリードを許してしまうとここから跳ね返す事は容易ではない。

新潟の戦術は先制すると滅法強い戦術だが、先制を許すとかなり厳しい戦術でもある。2桁ゴールを決められるCFがいれば別だが、現時点でそれだけのゴールを決められるCFはいないだけに現状この試合では谷口海斗、ネスカウが出場したけれどハマるCFがまだいない状況だ。鈴木孝司もCFとして奮闘しているけれど2列目を活かすCFと言った方が解り易い。

ゴールを大量に奪うCF(J1では)ではないが、その分上手く周りの選手を活かしているので太田修介、伊藤涼太郎が活きている。

ネスカウについてはまだチーム戦術に馴染めていない部分があるし、J1リーグのレベルの高さに苦しんでいるけれど、新潟にこれまでにない高さあるCFという点では今後必ず必要となるだけに戦術理解度が上がってくると周りもネスカウの使い方を理解すると感じている。

ここまでリーグ戦9試合で3勝3分3敗とJ1昇格初年度としては悪い成績ではないし今の新潟が10位〜15位の力のクラブである事を踏まえると順位通りの結果と言える。勝ち点は1桁順位と大差ないし、今のJ1は5位以上を除くと6位から13位まではほぼどんぐりの背比べ状態なので調子が良い時に勝ち点を積み重ねられるかがこれからのポイントになっていく。

次第にマークされてきているものの新潟の選手たちもJ1のスピードと強度に慣れてきたし勝利した試合やドローに持ち込んだ試合によって自信と日々成長している。今課題となる守備力だけれどこれは攻守のバランスも関係しているので次第に改善していきたいところだ。

次節はアウェイでFC東京と対戦する。アルベルとの対戦となる訳だが当然アルベルのサッカーを知り尽くす新潟にとってはその恩返しと成長を示すために戦う事になる。そしてアルビファミリーにとってもアルベルに1度しか聞かす事ができなかったチャントも聞かせる事ができるので勝負では勝つためにそしてアルベルに感謝を伝える為の戦いをしてきましょう!

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