1日J1リーグ23第6節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで名古屋グランパスと対戦し、1対3でアルビレックス新潟がMF太田修介のゴールで先制するも直後にDF舞行龍ジェームズが危険なタックルで1発退場となって形勢が不利となり、後半に名古屋自慢の3トップの猛攻に耐え切れず3失点で敗れ、2勝2分2敗勝ち点8得失点差-1で12位に後退した。

新潟の立ち位置を改めて知る機会になる試合となり11人で戦い続けなければ戦術でカバーできる範囲を超えてしまう事を痛感する試合だった。














































4月の新潟の相手は全て厳しい相手ばかりなのでここで2勝できるかどうかというほど強敵ぞろいだ。今日の名古屋もリーグ戦5試合で1失点と堅守をベースに看板の3トップで得点を狙ってくる戦術だ。

しかし3トップを軸に攻撃してくるだけで中盤の連携は精度を欠いているほど連携で崩すというよりもカウンターとサイド攻撃で3トップに合わせるという戦い方だった。

11人の新潟の時は名古屋は全く決定力も連携も良くなかったが、10人の新潟になってから3トップの攻撃力が活かされたというのがこの試合のすべてだ。

試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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小島の体調不良、トーマスデンのオーストラリア代表での試合もあり前回のリーグ戦から大幅に入れ替えてスタートした。

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試合は前半から新潟がボールの主導権を握って名古屋ゴールに迫った。前半35分までの11人の新潟で語るとそもそも名古屋の前線はそれほど厳しいプレスに来ていなかった。堅守をベースにしているので無理して奪うよりも自陣で身構えてからカウンターを狙うという解り易い戦い方だったので、新潟の場合は前線から激しいプレスに来る相手の方が正直嫌な相手になる。

既にリーグ戦5試合で新潟の戦術がどれだけ通用するのかは把握している選手たちにとって浦和と比べたら守備及び攻撃で苦しむシーンは殆どなかった。確かにピンチを迎えたもののその前の守備が効いていたので決定的なシーンで大きく外すばかりだった。

名古屋の守備についてはゴール前で身構えるという部分から新潟の場合長年J2でゴール前に構える相手とやってきた事でどうやって崩すのかという部分においてはある程度目途がついていた。元々1トップに高さある選手が揃っている訳じゃないのでゴール前では連携からミドルシュートを狙い、CKやFKからゴールを狙い続けて迎えた前半35分に新潟はMFダニーロゴメスのシュートのこぼれ球をMF太田修介が決めて名古屋から先取点を奪った。

ここまでのサッカーを見る限り11人で戦い続けて行けたなら名古屋もそう簡単に押し込めるようなサッカーはできなかったと思う。

しかしその直後に新潟はDF舞行龍ジェームズが危険なタックルの判定となりVARの結果警告から退場に変更となって10人での戦いを強いられた。

ここからの55分間は本当に長かったんだけれど、退場になったポジションが新潟にとってかなり致命的なポジションだった。これがDMF以上のポジションの選手が退場になったとしてもうまくバランスが取れるけれど、CBが退場になるとカバーできる選手がいないのでここで交代カードを切らなければ戦えなくなったことでここからの55分は耐えるだけの時間になった。

この試合のメンバーだと舞行龍ジェームズが退場になってしまったら削れると凝ってどこなのか?と考えてもやはりCF以外にない。そうなれば前線で伊藤涼太郎と鈴木孝司で効いていた前線の守備は完全に機能不全となり、攻撃もカウンターが発動しなくなる。後半以降で唯一攻撃の活路が見えたのはサイドからの突破位で相手GKがランゲラックだと踏まえてばゴールを奪う事そのものがまず困難だった。

ここで千葉和彦、トーマスデンがベンチ入りしていたならもう少し違ったのかもしれないが、このDF陣で3失点で済んだ事を踏まえれば名古屋の攻撃がそれほど精度の高いものではなかった。これが絶好調で相当得点力ある相手なら6,7失点していたとしても不思議がないほどDF陣の高さもなかっただけにGK阿部航斗も3失点に抑えた事は良しとしたいところだ。

改めて10人で戦う事になるなら後半残り10分ぐらいで戦う事になるなら戦えるが、55分という時間は連携とパス力に長けている新潟でも強豪相手では厳しいという事が解った試合でもあった。

正直11人で戦い続けてこのような試合になったなら色々な改善点について語るけれど、10人になってから敗れたという状況では敗因もはっきりしているし、これだけJ1でも屈指の得点力があるユンカー相手に1ゴールしか決めさせなかった事はもっと自信を持って良いと思う。昨年のユンカーは横浜Fマリノス戦で途中出場からハットトリックを決めている選手ですからね。

次節はアウェイで神戸と対戦する。現在首位で名古屋と同じくリーグ最少失点の2と厳しい相手だが、守備そのものはそれほど厳しい守備をしてくる感じはないので自慢の3トップをどう封じる事ができるかがポイントになる。

その前にルヴァンカップは第3節は柏と対戦する。リーグ戦で出場時間が短かったメンバー及び出場がなかったメンバーでベストメンバーを組んでいくが柏の状態は非常に良くないだけにここで勝ち点3を積み重ねて選手層を厚くしていきたいところだ。

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