18日J1リーグ23開幕戦が行われ、アルビレックス新潟はアウェイヨドコウ桜スタジアムでセレッソ大阪と対戦し、2対2で新潟はFW谷口海斗のゴールで先制するもその後追いつかれて逆転を許すも、DF千葉和彦の同点ヘッドでドローに持ち込み貴重な勝ち点1を手にしJ1第2期のスタートを切った。

試合は前半から新潟がJ2時代から磨いてきたポゼッションサッカーを展開し、昨シーズン5位のセレッソ大阪相手にボール保持率を上回る戦いを繰り広げて迎えた前半22分に新潟はカウンターからMF伊藤涼太郎のパスをFW谷口海斗がJ1初ゴールとなるゴールを決めて新潟が先制する。

しかしその直後の前半28分にセレッソはMFジョルディ クルークスのクロスからMF為田大貴に決められて前半は1対1で折り返した。

後半も新潟が積極的にパスを回してゴールに迫るもなかなかセレッソゴールを破れず迎えた後半30分に新潟は右サイドを突破されてこぼれ球をMF奥埜 博亮に決められて逆転を許すも、後半35分に新潟はCKからDF千葉和彦がヘッドを決めて同点に追いつき、アディショナルタイムに新潟は決定的なシーンを作ったもののゴールを割る事ができず新潟はJ1第2期スタートで貴重な勝ち点1を獲得した。

これでアルビレックス新潟はJ1第2期を昨年5位セレッソ相手にJ2で磨いてきたポゼッションサッカーができる事を示す試合となった。













































5年も遠ざかったJ1の舞台に戻ってきた新潟はJ2で3年間磨いてきたポゼッションサッカーがどれだけ通用するのか?というのが最大のポイントだった。J2では3年目に花開いたサッカーがそのままJ1で通用するのか?と懐疑的に観られていた事は否定しない。

しかし私自身J1の各多くのクラブ並びにJ2から個人昇格していった選手たちのプレーも数多く見てきただけに、その中でチーム戦術については完成度の高いクラブは戦えているという事を見てきたし、どんなに凄い選手が集まっても戦術が定まっていないクラブは戦えていないという試合を数多く見てきた。

J2で戦っていた5年間は私自身J1のクラブと契約していた事もありずっとJ1でのプレーレベルを見てきたけれどJ1で戦い続ける為にはチーム戦術を極める事こそJ1定着に重要な事だと感じていたし、前回の14年に渡るJ1での戦いもまた同じ監督で同じ戦術を継続していた時の方が戦えていた。

2020シーズンにアルベルが新潟に植え付けてくれたバルサのサッカーを松橋監督が確り引き継げたことが今に至るサッカーを形成した。

この試合の相手は昨シーズン5位、ルヴァン杯2年連続準優勝のセレッソ大阪相手であり清武、キムジンヒョンが欠場した中ではあったものの、それを差し引いてもセレッソ相手に59%のボール支配率をキープできた事は今後の戦いにおいて大きな自信になった。

チーム戦術が成熟している事でJ1仕様を目指してきた練習がそのまま体現できた試合でもあった。しかし相手は5位、2年連続準優勝クラブの格上であった事も踏まえても少しの隙あればやられる事も痛感させられた試合でもあった。

先取点のシーンも伊藤涼太郎が確り周りを見て谷口海斗へパスを出してこれを何の迷いもなく降り抜いたシュートはGKが一歩もはんのうできないほど凄いシュートだった。

J3得点王の経験は必ずJ1でも通用すると思っていたけれどまずはJ1デビュー戦で結果を残した。

ただその後の守備ではトップ5に入るクラブ相手だと見逃してくれないという事も痛感させられたわけだけれど、これも選手たちがJ1のスピードに慣れてくれば克服できると思うし、最初の5試合で5位セレッソ、3位広島、10位札幌、2位川崎、9位浦和との対戦が続くのでこの相手に5試合勝ち点6以上を獲れるようなら十分J1で戦えると思う。

松橋監督は現実的な戦い方をプランに入れていた。逆転を許した後半に右サイドを破られたところに新井直人を入れて、同点以上を目指してMF秋山裕紀を投入した。そして同点に追いつくと今度はDFトーマスデンを堀米悠斗に代えて昨シーズン1度もなかった右サイドバックで起用し、新井直人を左サイドバックへ回して両サイドの守備を堅めた。

新井直人は両サイドができるし何より守備力が藤原奏哉、堀米悠斗より高い。そしてトーマスデンは元々オーストラリア代表では右サイドバックもプレーできる選手なのでCBに入れるよりもサイドバックで起用した方が相手のサイド攻撃を封じられるという事を最初からプランに入れていたという事だ。

実際にトミーが入った事でピンチの局面では確り守ってくれただけに現実的な戦い方を見据えていた。

昨年のメンバー(新井直人はアルベル体制でプレー経験あり)でこれだけやれた事で調整中の外国人2選手が出場できる状況になれば更にチーム力が上がっていくのは間違いないだけにまずは今日出場したメンバー中心にJ1に慣れる事がより重要になっていく。

次節はアウェイで広島と対戦する。

昨シーズン3位、ルヴァン杯王者にどれだけ通用するのか?ここで確り通用する戦いができれば自信を持って戦っていける。厳しい試合になるが目の前の敵が最強の敵!という気持ちを確り持って戦っていこう!





mixiチェック