8日J2リーグ22第40節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでベガルタ仙台と対戦し、3対0で新潟が圧倒的なパスサッカーで仙台を終始翻弄し続けてMF伊藤涼太郎の2ゴールに最後はFWアレクサンドレゲデスのゴールで圧勝し、24勝9分7敗勝ち点81得失点差+39で首位をキープし2試合を残してJ1昇格を決めた。
苦節5年現在のサッカーに取り組んで3年で新潟はJ1自動昇格の切符を手にし来季は6シーズンぶりのJ1で戦う事になった。
引き分け以上で決まる試合で新潟は3年間積み重ねてきたポゼッションサッカーがJ2で究極のレベルにまで高まった姿を見せ続けた。世界の主要リーグで新潟のパス数が世界2位という数値を記録するほど新潟のサッカーはバルサの哲学を極め続けている。
これも是永さんがバルサのサッカーを志向し、バルサを知り尽くすアルベルを監督に招へいした事から始まったサッカーは3年以上の月日を重ねて極めてきた。J2は極めたクラブか勢いのあるクラブが抜け出せるカテゴリーであり新潟は極める方でJ1に昇格してからも極めたサッカーを続けていく道を選んできた。
その種を蒔き、芽に水をやり、そして花を咲かせたアルビのサッカーが極限に達した試合を振り返りたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1
数人の選手を入れ替えてスタートした。
試合は開始早々から新潟はポゼッションサッカーを全開で仙台に思うようにボールすら持たせない。今の仙台って昨年の甲府のようなサッカーにチェンジしている状況だけれど、シーズン中に昨年の甲府のサッカーにシフトしようとしても選手がそれまで原崎前監督が積み重ねてきたサッカーから転換できるだけの選手がどれだけ残っているのか?という感じがある。
伊藤監督のサッカーは昨年甲府で戦っているけれど、昨年の甲府は3年の積み重ねの集大成のようなシーズンだったのでそれをわずか1か月でやろうとする方が無理がある。
それに4バックで戦っていたクラブに3バックにするというのがかなり厳しい訳でポジショニングがあまりかみ合わず、その殆どを新潟が主導権を握り続けられたのは戦術完成度の大きな差と言える部分だ。
前半は確かにゴールできずに終わったけれど、内容は圧倒的に新潟が主導権を握っていた。
後半になるとずっと回されていた疲労の蓄積がジワリと仙台に忍び寄ってきていた。前半だけでほとんどの時間を守備に回っていた訳だし、その中で全くと言っていいほどボールを奪えずすぐに奪われている状況では選手たちも後半15分過ぎると運動量が圧倒的に落ちてきた。
そして迎えた後半19分に新潟はワンツーからMF伊藤涼太郎の絶妙のコースを突いたグラウンダーのシュートが決まり新潟が先制する。
先制すると無類の強さを誇る新潟は32分にもMF島田讓のクロスにMF伊藤涼太郎が合わせてゴールを決めてリードを広げると、終了間際には途中出場のFWアレクサンドレゲデスが決めて圧勝し新潟が6シーズンぶりのJ1昇格を決めた。
5年にわたるJ2での戦いに終止符を打つ試合だったけれど、ここまでたどり着くまでに紆余曲折が本当に多かったし、私も2018シーズン限りで新潟を退団して浦和へ完全移籍を決めていたほどなので本当にこのクラブはどん底にあった。私がこのクラブを見捨てようとしたほど酷かったのはクラブ以外の要因があったんだけれど、それは今は契約の関係で具体的には語らないが、私自身是永大輔に合わなければこのシーンに立ち会えることはなかった。
そんなどん底から4シーズンかけてようやくJ1昇格の切符を勝ち取れたのは是永大輔が目指したバルサのサッカーであり哲学だった。それ以上に是永さんが残したのはユースから一貫して新潟のサッカーを確立していく事だった。実際に新潟のサッカーを定着させた事でユースに所属する選手たちは今の新潟のサッカーに適合する選手が揃ってきている訳で、新潟のように資金力がないクラブは若手で今の新潟のサッカーに適合する選手を集める事で戦力を維持もしくは向上させている。
この試合では三戸舜介、小見洋太は20歳と伸びしろが大きく来季のJ1でのプレーが楽しみだ。3年間積み重ねた新潟のサッカーは選手たちが身についた事で誰が出場しても新潟のサッカーが変わる事がない。
毎試合メンバーチェンジをするとどうしても選手のレベル差によって戦力ダウンを起こしてしまうが、新潟は今シーズンそれが一切なかった。誰が出場しても新潟のサッカーができる強みを昨年から続けていたが昨年は固定されていた選手がいたけれど、今季はGKを除けば誰1人固定された選手はいない。
この試合でも堀米が外れ、代表から戻ってきたトミーがベンチ外とその時の調子のよい選手を起用して相手に的を絞らせない。
シーズン中にチャンスを掴み試合出場を増やした選手もいる。フィールドプレーヤーでは唯一全試合出場の伊藤涼太郎がスタメンとベンチを繰り返しながらも試合に出場した唯一の選手だ。
私も常に言い続けてきた誰が出場しても新潟のサッカーをするという事が現実化し、新潟は最後まで誰が出場しても戦えるチームになった。
新潟が4年間積み重ねてきたサッカーがJ1でどれだけ通用するのかを来シーズン見るのが楽しみだ。
次節はアウェイで東京Vと対戦する。かろうじてプレーオフ出場のチャンスが残されているだけに必死に挑んでくる。J2優勝に向けて勝ち続けるのみなので油断せずに戦おう!
苦節5年現在のサッカーに取り組んで3年で新潟はJ1自動昇格の切符を手にし来季は6シーズンぶりのJ1で戦う事になった。
引き分け以上で決まる試合で新潟は3年間積み重ねてきたポゼッションサッカーがJ2で究極のレベルにまで高まった姿を見せ続けた。世界の主要リーグで新潟のパス数が世界2位という数値を記録するほど新潟のサッカーはバルサの哲学を極め続けている。
これも是永さんがバルサのサッカーを志向し、バルサを知り尽くすアルベルを監督に招へいした事から始まったサッカーは3年以上の月日を重ねて極めてきた。J2は極めたクラブか勢いのあるクラブが抜け出せるカテゴリーであり新潟は極める方でJ1に昇格してからも極めたサッカーを続けていく道を選んできた。
その種を蒔き、芽に水をやり、そして花を咲かせたアルビのサッカーが極限に達した試合を振り返りたい。
アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1
数人の選手を入れ替えてスタートした。
試合は開始早々から新潟はポゼッションサッカーを全開で仙台に思うようにボールすら持たせない。今の仙台って昨年の甲府のようなサッカーにチェンジしている状況だけれど、シーズン中に昨年の甲府のサッカーにシフトしようとしても選手がそれまで原崎前監督が積み重ねてきたサッカーから転換できるだけの選手がどれだけ残っているのか?という感じがある。
伊藤監督のサッカーは昨年甲府で戦っているけれど、昨年の甲府は3年の積み重ねの集大成のようなシーズンだったのでそれをわずか1か月でやろうとする方が無理がある。
それに4バックで戦っていたクラブに3バックにするというのがかなり厳しい訳でポジショニングがあまりかみ合わず、その殆どを新潟が主導権を握り続けられたのは戦術完成度の大きな差と言える部分だ。
前半は確かにゴールできずに終わったけれど、内容は圧倒的に新潟が主導権を握っていた。
後半になるとずっと回されていた疲労の蓄積がジワリと仙台に忍び寄ってきていた。前半だけでほとんどの時間を守備に回っていた訳だし、その中で全くと言っていいほどボールを奪えずすぐに奪われている状況では選手たちも後半15分過ぎると運動量が圧倒的に落ちてきた。
そして迎えた後半19分に新潟はワンツーからMF伊藤涼太郎の絶妙のコースを突いたグラウンダーのシュートが決まり新潟が先制する。
先制すると無類の強さを誇る新潟は32分にもMF島田讓のクロスにMF伊藤涼太郎が合わせてゴールを決めてリードを広げると、終了間際には途中出場のFWアレクサンドレゲデスが決めて圧勝し新潟が6シーズンぶりのJ1昇格を決めた。
5年にわたるJ2での戦いに終止符を打つ試合だったけれど、ここまでたどり着くまでに紆余曲折が本当に多かったし、私も2018シーズン限りで新潟を退団して浦和へ完全移籍を決めていたほどなので本当にこのクラブはどん底にあった。私がこのクラブを見捨てようとしたほど酷かったのはクラブ以外の要因があったんだけれど、それは今は契約の関係で具体的には語らないが、私自身是永大輔に合わなければこのシーンに立ち会えることはなかった。
そんなどん底から4シーズンかけてようやくJ1昇格の切符を勝ち取れたのは是永大輔が目指したバルサのサッカーであり哲学だった。それ以上に是永さんが残したのはユースから一貫して新潟のサッカーを確立していく事だった。実際に新潟のサッカーを定着させた事でユースに所属する選手たちは今の新潟のサッカーに適合する選手が揃ってきている訳で、新潟のように資金力がないクラブは若手で今の新潟のサッカーに適合する選手を集める事で戦力を維持もしくは向上させている。
この試合では三戸舜介、小見洋太は20歳と伸びしろが大きく来季のJ1でのプレーが楽しみだ。3年間積み重ねた新潟のサッカーは選手たちが身についた事で誰が出場しても新潟のサッカーが変わる事がない。
毎試合メンバーチェンジをするとどうしても選手のレベル差によって戦力ダウンを起こしてしまうが、新潟は今シーズンそれが一切なかった。誰が出場しても新潟のサッカーができる強みを昨年から続けていたが昨年は固定されていた選手がいたけれど、今季はGKを除けば誰1人固定された選手はいない。
この試合でも堀米が外れ、代表から戻ってきたトミーがベンチ外とその時の調子のよい選手を起用して相手に的を絞らせない。
シーズン中にチャンスを掴み試合出場を増やした選手もいる。フィールドプレーヤーでは唯一全試合出場の伊藤涼太郎がスタメンとベンチを繰り返しながらも試合に出場した唯一の選手だ。
私も常に言い続けてきた誰が出場しても新潟のサッカーをするという事が現実化し、新潟は最後まで誰が出場しても戦えるチームになった。
新潟が4年間積み重ねてきたサッカーがJ1でどれだけ通用するのかを来シーズン見るのが楽しみだ。
次節はアウェイで東京Vと対戦する。かろうじてプレーオフ出場のチャンスが残されているだけに必死に挑んでくる。J2優勝に向けて勝ち続けるのみなので油断せずに戦おう!