2021シーズンのJ2アルビレックス新潟の戦いが終わった。今シーズンはアルベルト体制2年目という事で戦術が浸透し前半戦は勝ち点40を超えて折り返したが後半戦は決定力あるストライカー不在が響き勝ち点28しか積み重ねる事ができずにシーズン6位で終わったが、本来のシーズンならプレーオフ出場圏内でプレーオフを戦える順位で終われた事で来シーズンへのJ1昇格への足掛かりを作るシーズンとなった。
アルベルト監督が退任し、コーチだった松橋力蔵新監督の下でJ1昇格を目指していく事になる。
アルベルト監督が退任し、コーチだった松橋力蔵新監督の下でJ1昇格を目指していく事になる。
今シーズンを振り返れば過去4シーズンJ2で戦ってきたクラブとして振り返ると1番良かったシーズンである事は間違いないし、シーズン40失点と試合数以下に抑えた事は大きな成果でもあった。得点は61得点と昇格した京都が59得点だった事を踏まえると必ずしも得点力不足という訳ではないが、決定的になかったのは昇格した磐田、京都には決定的なストライカーがいた事であり、新潟にはいなかった事だ。
どこからでも得点できるという強みはあったが、得点できない時に誰が決めるのかという軸がシーズン通してなかった。それが最終的に後半戦の失速に繋がったという事だ。京都のように堅い守備で1点を確実に奪って勝利を重ねていった事と京都が6敗、新潟が10敗と引き分けは2つ新潟が多かったが4つの負け数の差が最終的に昇格を分けた。
後半戦特に痛かった試合は大宮戦、北九州戦、金沢戦、秋田戦だ。今シーズン完敗と言えた試合を振り返れば10敗中アウェイの水戸戦、最終戦の町田戦だけが2失点以上負けでそれ以外の全て1点差負けという1つでも引き分けにして1つでも勝利にして行けば京都の勝ち点84を超える事ができた可能性は十分あった。
シーズン通してターニングポイントが何処にあったかと振り返れば五輪明けの大宮戦だったと言える。あの試合で勝利して終わっていたらまた違った流れで戦えていたが終了間際に追いつかれた事でチームに悪い流れを最終的に引きづりながら戦い続ける事になった。
そして注目すべきは前半戦の立役者だった高木善朗が五輪明け以降ノーゴールに終わった事も無関係ではない。中断期間に入る前の高木善朗の活躍はその時点で10ゴール10アシストと前半戦のMVPだったが、後半戦は逆に高木善朗をトップ下に拘り過ぎた事で逆に失速を招いた。
シーズン中も触れていたけれど、1トップにレオナルドのような決定力あるストライカーがいるのならそれでも良かったが決定力ある選手が不在の中では1トップは完全に孤立し、高木善朗が潰された事で得点力は大幅に下がってしまった。私はアルベルト監督がここで高木善朗のトップ下に拘り過ぎた事が後半戦の失速という判断をしている。高木善朗はシーズン14アシストを記録した選手だけにシステムを後半戦途中からでも2トップにして高木善朗をサイドハーフで起用していたらFWが孤立せず高澤を獲得した意味も出たのだと感じている。
1トップの条件はとにかく高さがあって競り勝てるか?身長が低くてもかつての佐藤寿人のように20ゴールできるほどの得点力があるか?のどちらかを満たしている選手が本来望ましく、新潟には残念ながらそれに該当する選手は1人もいなかった。
谷口海斗、鈴木孝司、高澤優也と1トップで起用された選手が何度も後半戦孤立している姿が後半戦の失速に繋がったと感じているし、本来就任するはずだったヘッドコーチがいたなら2020シーズンのように2トップを形成した戦いぶりをしたのかもしれない。
欧州では1トップに拘る監督が非常に多いが、日本人の場合1トップに適した選手が多い訳でもなく、私自身1トップに拘ったサッカーはしない方が良いと思う。4-2-2-2でもボールポゼッションができない訳ではないし、実際に2020シーズンは4-2-2-2でスタートしていた訳だから来季は1トップではなく2トップに変更して戦った方がより得点力が上がるとも感じる。
もちろん上記の条件のように185cmを超えるポストプレーができるFWか佐藤寿人のように年間20ゴールできるストライカーが加入すればもちろん1トップでも構わないが、現在退団が決まった選手以外で踏まえれば1トップで戦う事がベストとは感じていない。
守備面については現有戦力が8割残れば今季の守備を維持できる見込みがあるが、1つ課題を上げるとすればCBの控えがほぼ不在だった事だ。千葉、舞行龍でほぼシーズン固定して戦ったが、時々史哉がCBで出場した以外はリーグ戦では誰も出場しなかった。千葉も舞行龍も30代半ばであり、本来ならここに20代半ばのCBが時々出場する事でチーム力が上がるけれど、アルベルト監督はCBだけは常にベテランに任せ続けた2シーズンでもあった。攻撃的ポジションでは積極的に10代の若手を起用していたが、チームを安定させるには最終ラインにベテランCBは不可欠と考えたからこその起用法だ。
それ自身悪いとも思わないし、何より千葉、舞行龍のCBの経験値は素晴らしい。但し42試合を通した時にはやはりここに20代半ばのCBがほしい。来季も千葉、舞行龍が故障なくシーズンを戦えるとは思えないだけにCBの控えを松橋新監督がどう考えるかだ。
サイドバック、DMFについては復帰が見込まれる選手や残りそうな選手を考慮すると現状でも十分できるが、やはりDMFについては高の流出を考慮して少し補強を考えたいところではある。
OMFについては三戸、小見、シマブクと期待の若手がいるのでこの若手3人は間違いなく残る。その上で流出が予想される高木善朗、本間至恩の代わりになるベテランMFの補強を考えなければならない。外国人選手の加入が難しい中で考えた時には日本人選手で考える事が必要だ。私はここに田中亜土夢の復帰があればかなり違ってくると感じているし来季トップ下をなしにするなら今の現有戦力で十分やれる。
FWについては現時点で谷口海斗、鈴木孝司、矢村健と3人は残した上でFW補強を考慮したい。できる事ならここに外国人FWを獲得し、長身のFWを入れたいところではある。国内では相模原で奮闘した平松宗、千葉で控えに甘んじている川又堅碁の復帰を念頭に松橋監督、寺川強化部長の古巣である横浜FMのコネクションから補強が実現すればと思う。
課題はハッキリしているだけにあとはどれだけ競り勝つチームになるか?そしてどれだけ決定力あるFWを獲得できるかがこのオフの勝負となる。
松橋監督についてはポステコグルー監督とアルベルト監督の下でコーチを経験した事で2人の監督の良い部分を活かしたサッカーを期待している。どちらもボールポゼッションを軸にしたサッカーであり素早く奪うというスタイルは同じなので人選としては今の新潟にマッチしていると思います。
来シーズンこそ自動昇格!最低でもプレーオフ圏内でJ1昇格を目指して戦う事になる。
どこからでも得点できるという強みはあったが、得点できない時に誰が決めるのかという軸がシーズン通してなかった。それが最終的に後半戦の失速に繋がったという事だ。京都のように堅い守備で1点を確実に奪って勝利を重ねていった事と京都が6敗、新潟が10敗と引き分けは2つ新潟が多かったが4つの負け数の差が最終的に昇格を分けた。
後半戦特に痛かった試合は大宮戦、北九州戦、金沢戦、秋田戦だ。今シーズン完敗と言えた試合を振り返れば10敗中アウェイの水戸戦、最終戦の町田戦だけが2失点以上負けでそれ以外の全て1点差負けという1つでも引き分けにして1つでも勝利にして行けば京都の勝ち点84を超える事ができた可能性は十分あった。
シーズン通してターニングポイントが何処にあったかと振り返れば五輪明けの大宮戦だったと言える。あの試合で勝利して終わっていたらまた違った流れで戦えていたが終了間際に追いつかれた事でチームに悪い流れを最終的に引きづりながら戦い続ける事になった。
そして注目すべきは前半戦の立役者だった高木善朗が五輪明け以降ノーゴールに終わった事も無関係ではない。中断期間に入る前の高木善朗の活躍はその時点で10ゴール10アシストと前半戦のMVPだったが、後半戦は逆に高木善朗をトップ下に拘り過ぎた事で逆に失速を招いた。
シーズン中も触れていたけれど、1トップにレオナルドのような決定力あるストライカーがいるのならそれでも良かったが決定力ある選手が不在の中では1トップは完全に孤立し、高木善朗が潰された事で得点力は大幅に下がってしまった。私はアルベルト監督がここで高木善朗のトップ下に拘り過ぎた事が後半戦の失速という判断をしている。高木善朗はシーズン14アシストを記録した選手だけにシステムを後半戦途中からでも2トップにして高木善朗をサイドハーフで起用していたらFWが孤立せず高澤を獲得した意味も出たのだと感じている。
1トップの条件はとにかく高さがあって競り勝てるか?身長が低くてもかつての佐藤寿人のように20ゴールできるほどの得点力があるか?のどちらかを満たしている選手が本来望ましく、新潟には残念ながらそれに該当する選手は1人もいなかった。
谷口海斗、鈴木孝司、高澤優也と1トップで起用された選手が何度も後半戦孤立している姿が後半戦の失速に繋がったと感じているし、本来就任するはずだったヘッドコーチがいたなら2020シーズンのように2トップを形成した戦いぶりをしたのかもしれない。
欧州では1トップに拘る監督が非常に多いが、日本人の場合1トップに適した選手が多い訳でもなく、私自身1トップに拘ったサッカーはしない方が良いと思う。4-2-2-2でもボールポゼッションができない訳ではないし、実際に2020シーズンは4-2-2-2でスタートしていた訳だから来季は1トップではなく2トップに変更して戦った方がより得点力が上がるとも感じる。
もちろん上記の条件のように185cmを超えるポストプレーができるFWか佐藤寿人のように年間20ゴールできるストライカーが加入すればもちろん1トップでも構わないが、現在退団が決まった選手以外で踏まえれば1トップで戦う事がベストとは感じていない。
守備面については現有戦力が8割残れば今季の守備を維持できる見込みがあるが、1つ課題を上げるとすればCBの控えがほぼ不在だった事だ。千葉、舞行龍でほぼシーズン固定して戦ったが、時々史哉がCBで出場した以外はリーグ戦では誰も出場しなかった。千葉も舞行龍も30代半ばであり、本来ならここに20代半ばのCBが時々出場する事でチーム力が上がるけれど、アルベルト監督はCBだけは常にベテランに任せ続けた2シーズンでもあった。攻撃的ポジションでは積極的に10代の若手を起用していたが、チームを安定させるには最終ラインにベテランCBは不可欠と考えたからこその起用法だ。
それ自身悪いとも思わないし、何より千葉、舞行龍のCBの経験値は素晴らしい。但し42試合を通した時にはやはりここに20代半ばのCBがほしい。来季も千葉、舞行龍が故障なくシーズンを戦えるとは思えないだけにCBの控えを松橋新監督がどう考えるかだ。
サイドバック、DMFについては復帰が見込まれる選手や残りそうな選手を考慮すると現状でも十分できるが、やはりDMFについては高の流出を考慮して少し補強を考えたいところではある。
OMFについては三戸、小見、シマブクと期待の若手がいるのでこの若手3人は間違いなく残る。その上で流出が予想される高木善朗、本間至恩の代わりになるベテランMFの補強を考えなければならない。外国人選手の加入が難しい中で考えた時には日本人選手で考える事が必要だ。私はここに田中亜土夢の復帰があればかなり違ってくると感じているし来季トップ下をなしにするなら今の現有戦力で十分やれる。
FWについては現時点で谷口海斗、鈴木孝司、矢村健と3人は残した上でFW補強を考慮したい。できる事ならここに外国人FWを獲得し、長身のFWを入れたいところではある。国内では相模原で奮闘した平松宗、千葉で控えに甘んじている川又堅碁の復帰を念頭に松橋監督、寺川強化部長の古巣である横浜FMのコネクションから補強が実現すればと思う。
課題はハッキリしているだけにあとはどれだけ競り勝つチームになるか?そしてどれだけ決定力あるFWを獲得できるかがこのオフの勝負となる。
松橋監督についてはポステコグルー監督とアルベルト監督の下でコーチを経験した事で2人の監督の良い部分を活かしたサッカーを期待している。どちらもボールポゼッションを軸にしたサッカーであり素早く奪うというスタイルは同じなので人選としては今の新潟にマッチしていると思います。
来シーズンこそ自動昇格!最低でもプレーオフ圏内でJ1昇格を目指して戦う事になる。