3日J2リーグ21第37節が行われ、アルビレックス新潟はホームでデンカビックスワンでジュビロ磐田と対戦し、0対1でアルビレックス新潟は前半にボールを支配するもゴールを割る事ができずに迎えた後半に磐田はMF遠藤のクロスにFWルキアンが決めて新潟は最後までゴールを割れずに敗れ、17勝9敗11分勝ち点62得失点差+21で7位に後退し5試合を残して今季のJ2残留が確定した。

最後まで攻撃の中心を確立できないまま5試合を残してJ1昇格はなくなり来季は群雄割拠の厳しいJ2での戦いが待っている。
最後の最後まで新潟は攻撃の中心選手を確立する事ができなかったシーズンとなった。

高木善朗が今季キャリアハイの成績を残したのは良かったが、それが逆に攻撃の幅を狭めてしまった後半戦になってしまった。それがどういう事なのか?というのは試合を振り返って語るけれど今季の新潟を象徴する攻撃面での課題を来季どうやって克服していくのか振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1

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長谷川巧、小見洋太が初スタメンでスタートした。

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試合は前半から5連戦中の磐田は運動量がそれほど多くなく新潟がホームで主導権を握ってプレーし続けた。今季の新潟はボールを保持する時間を長くして守備の時間を短くするサッカーに終始した訳だけれど、この成果は今季の失点37試合で36と3シーズン連続50失点以上を超えた新潟にとっては戦術によって失点を大幅に減らせた事は大きな収穫だし、このこと事態は全く悪い事ではない。

アルベルト監督が目指すサッカーも浸透して所属する殆どの選手がアルベルト監督のサッカーを理解してプレーしたシーズンでもあった。これが前半戦は非常に有効に機能したけれど、問題はそれによる弊害があった事も忘れてはいけないところだ。

今季の象徴はトップ下に高木善朗をほぼ固定して戦い続けた。高木善朗も新潟に移籍してきてキャリアハイの成績であり2桁得点2桁アシストは攻撃という点では申し分ない。しかし問題はそれが故に新潟に大きな攻撃の幅を狭めてしまった点も見逃せない。今季の選手構成が象徴しているけれど、FWに開幕当初は180cmを超えるFWが1人も在籍しないという私が覚えている限りでは1999年にJ2に参入してから初めて180cmを超えるFW選手不在という事態に陥った。

これがピーターウタカやレオナルド、かつて広島黄金時代の佐藤寿人のようにずば抜けた決定力がある選手がいるなら補えるけれど、新潟は振り返ればシーズン通してCFを固定する事が殆どできなかった。開幕当初は鈴木孝司、故障してからは谷口海斗、一時高澤優也も起用したが谷口は13ゴールを上げてJ2でも通用する事を証明したもののCFタイプの選手ではない。2トップの一角としてなら十分ありの選手だが新潟は今季高木善朗をトップ下に固定したばかりにシーズン通して2トップで戦った時間は少なかった。

昨シーズンはファビオと渡邉新太の2トップでスタートして渡邉新太が故障するまでは十分機能するほどだったが、今季は高木善朗が大ブレークしてしまった為に2トップを組めなかった。

これが最終的には谷口海斗を活かし切れず、1トップに拘って戦ってしまった故に1トップ孤立というシーンが目立ってしまった。実際に高木善朗は中断期間前最後の京都戦以来ゴールがない。アシストこそあるものの、それだけ完全にマークを受けてしまっていた。実際にファウルを受けた回数がJ2トップというほどだからなるべくならサイドハーフにして出場させた方がFWの組み合わせで谷口海斗を常時出場させる事も可能だった。

1トップで戦うにはあまりにも適任者がいなかったし、谷口海斗のプレースタイルを考慮したら1トップよりも2トップだったと感じている。どうしてこのスタイルのままだったのか?と問われるとやはりヘッドコーチが不在も響いていた。

今季シーズン前にヘッドコーチが就任する事が決まっていたがコロナ禍によって来日できず就任が取り止めになった。ヘッドコーチって監督がアイディアが行き詰った時にもう1つのアイディアを提示する重要なポジションだったが今季のコーチ陣ではその役目を果たせなかったという事でもある。

実際にどういう方が就任する予定だったのかは内部事情を知る者でない限りわからないが、少なくても影響が後半戦に出てしまったと言える。

後半戦攻撃が行き詰ってしまったのは新潟に攻撃に対する高さがなかったからでもある。行き詰った時にはパワープレーやセットプレーの高さは有効なのだがそれだけ競り勝てる選手不在は最後まで新潟を攻撃で苦しめた。

あと今季の新潟は長い歴史でも外国人選手をほぼなしで戦ったシーズンでもある。ゴンザロゴンザレス以外外国人選手不在というこれもコロナ禍の影響が大きいのだが国内の環境に慣れた選手が揃っていたのは悪い事ではないものの、やはり外国人選手不在は守備面よりも攻撃面で大きな影響が出た。

日本人選手が攻撃の中心になれがそれに越した事もないけれど、揃うのが2列目の身長が低い選手ばかりとサイドハーフという点では良いと思いますが、FWという観点では高さが必要!

守備面ではGK阿部航斗が正GKとして目途が付いた事でGKはしばらく安泰になった事が新潟にとっては大きい事であるが、CBの控えという点では千葉、舞行龍、史哉の3人でずっと固定してきた。ただ史哉のCBは3バックのリベロなら良いけれど、4バックのCBでは高さで圧倒的に不利になるシーンが何度もあった。

純粋にCBは180cm以上の選手で構成しないと高さで競り勝てないだけにCBは来季遠藤らが試合に絡まないと苦しむシーンが出てくる可能性がある。

サイドバックについては長谷川巧、藤原、史哉、星などできる人材はいるので対応できる。DMFは福田、高、島田が来季も残せればよいが果たしてどうなるかだ。

2列目は移籍選手が出てしまうだろうから今季飛躍した三戸、シマブク、小見らがサイドハーフとして活躍してくれる姿を作れた事が収穫だ。

問題はやはりFWになるが、ここに決定力ある長身FWが絶対に必要であり、そういう選手を獲得できるかだ。

次節はアウェイで松本と対戦する。残り5試合来季への戦いは既に始まっている。アルベルト監督の続投が決まれば来季残る選手中心に戦えるが、松本もJ2残留に必死で戦ってくる。最終的にはまだ3位の可能性を残しているだけに来季復活する6位以内のプレーオフ圏内で終わる為にもここで負ける訳にはいかない。

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