23日J2リーグ21第35節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでブラウブリッツ秋田と対戦し、1対2でアルビレックス新潟は前半はボールを完全に支配するもシュートまで至らず、後半秋田のわずかなチャンスに先制を許した直後にFW谷口海斗のロングシュートが決まって同点に追いついたものの終了間際にオウンゴールで力尽き、17勝8敗10分勝ち点61得失点差+22で暫定5位となり今シーズンのJ1昇格は限りなく厳しい状況となった。
今シーズンを象徴する試合とも言える敗戦に改めて新潟の課題を突き付けられた格好だ。
今シーズンを象徴する試合とも言える敗戦に改めて新潟の課題を突き付けられた格好だ。
元々守備を軸に今シーズンを戦ってきた秋田に対して新潟が長い時間ボールポゼッションを続ける事はわかっていたものの、やはりボールを回し続けてもゴールを奪えない訳であり今の新潟にとってどうゴールを奪うのかを最後まで決め切れない試合展開だった。
今季は攻撃の軸があってないシーズンになっている訳で誰でもゴールを奪える半面で誰がゴールを奪う軸なのかが35試合を経ても結局定まらないまま来た事で前半戦は良かったが厳しい終盤になってその課題は大きく圧し掛かっている。
特に相手が守りを堅めてくる相手ほど新潟は余計に苦戦している訳でこれが来季も解消されないとどの戦術をしたとしてもJ1昇格は遠いままだと言える。
試合を振り返りながら課題を検証したい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1

左サイドハーフにシマブクカズヨシが初スタメンとなり、CBに千葉が復帰した。



試合は前半は1つのパスミスによるピンチ以外は全て新潟がボールを支配し続けた。ただしこれは完全に秋田の戦い方であり、秋田は最初から新潟にボールを持たせてポジショニングを崩さずに戦い続けた。
特に秋田のゴール前は最大で6人ラインを作って裏を完全に作らせない6-3-1という極端な守り方をしてきた。戦力が厳しい秋田にとってJ2に生き残るにはいかに失点せずに少ないチャンスでゴールを全員で奪いに行くか?という共通の認識をもっているからこそ割り切ってプレーしている。
これだけ極端な守備をしてくる相手に対して新潟は最初からシステムを4-2-3-1で挑んだ事そのものがどうなのかな?というのが私の見解だ。むしろこれだけ守備をしてくる相手に対しては4-1-4-1を最初から発動させるか?思い切って田上を入れているのだから3バックにして攻撃の人数をかけるなどやり方はあったが、やはり1番は前の人数が決定的に足りないという事だ。
これだけ思い切って守られてしまうと4-2-3-1って全然攻撃力を発揮できないし、相手が殆ど守備を重視してくる訳でこの試合で新潟がピンチを迎えたシーンって前半はわずか1度、後半はコーナーキック以外は殆どラストプレーのクロスを除くとそれほど多くない。
そういう相手に対して最初から攻撃的なメンバーで挑むべきだったのでは?と感じる次第だ。
今季のアルベルト体制では後半途中から4-1-4-1にするケースはあるけれど殆どは4-2-3-1を基本にして時として4-2-2-2にしている。特に2列目の人選では至恩、ロメロが故障で離脱しており最初から2トップにして戦う事も視野に入れて良かったと思うし、谷口海斗を最初から起用しないとこの試合の2列目は全員170cm以下の選手で構成されており秋田としては空中戦より地上戦に集中すれば良くなっていた。
特に新潟の今季の編成というより来季もそうだけれど攻撃に長身の選手がおらず、開幕時点で前線に180cmを超える選手が1人もいない中でスタートした。特に今季は高木善朗が大活躍した事により高木善朗をトップ下に置いたシステムが機能したという事もあるけれど、これが逆に前線の高さを失う要因になった事も否めない。中断期間まではトップ下高木善朗のシステムは機能したが、中断期間後はこのシステムが機能したとはいえず逆に攻撃面では攻撃力低下の一因になっているとも言える。
FWにレオナルドのようなずば抜けた選手がいない中では途中からサイドハーフでの起用に終始した方がFWの人選を有効に活用できたのではないかと感じる。特にシーズン途中に高澤を獲得してFWを増やした訳だから1トップより2トップで戦う方が新潟にとっては攻撃力アップに繋がったと感じる。
既に来季の事を見据えて考えれば今の戦力を維持する事は非常に厳しく前線は既に見直しが必要だが、守備に関しては戦術が浸透した事と千葉、舞行龍、高、阿部航斗を中心とした守備陣が確り機能しているので過去3シーズンの失点数を大幅に改善した。守備陣を残しながら攻撃陣をどうやって編成していくかだがやはり相手に脅威を与える為には高さあるFW、MFの獲得は必要と言える。
ただ今のように4-2-3-1をベースにするならトップ下は長身の選手が望ましく、2トップでもFWに182cm以上の長身選手をそろえる必要がある。そうでなければ攻撃の時に高低で相手に脅威を与えられない。
そして今季も来季もそうだけれどゴールを堅める相手をどうやってこじ開けるかの課題を解消しなければ10分という数字を5勝5分にできないのも事実であり、それを解消したクラブがJ1昇格をしている事も忘れてはならない。
今季はJ3降格が4クラブとJ2ではかつてないほどし烈になっており秋田もまたJ2残留に賭ける執念はJ1昇格を目指す新潟以上に凄かったと認めるしかない試合だった。
次節はアウェイで岡山と対戦する。今季最後の3連戦となるがこの3連戦でJ1昇格が決まる可能性が十分ある。全て勝利してJ1昇格ができないとしても来季は今季以上の厳しい戦いが待っているだけに6位以上で終わらせなければならない。
もう来季を見据えた戦いも始まっている事を踏まえて残り7試合全力を尽くしていく。




今季は攻撃の軸があってないシーズンになっている訳で誰でもゴールを奪える半面で誰がゴールを奪う軸なのかが35試合を経ても結局定まらないまま来た事で前半戦は良かったが厳しい終盤になってその課題は大きく圧し掛かっている。
特に相手が守りを堅めてくる相手ほど新潟は余計に苦戦している訳でこれが来季も解消されないとどの戦術をしたとしてもJ1昇格は遠いままだと言える。
試合を振り返りながら課題を検証したい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1

左サイドハーフにシマブクカズヨシが初スタメンとなり、CBに千葉が復帰した。



試合は前半は1つのパスミスによるピンチ以外は全て新潟がボールを支配し続けた。ただしこれは完全に秋田の戦い方であり、秋田は最初から新潟にボールを持たせてポジショニングを崩さずに戦い続けた。
特に秋田のゴール前は最大で6人ラインを作って裏を完全に作らせない6-3-1という極端な守り方をしてきた。戦力が厳しい秋田にとってJ2に生き残るにはいかに失点せずに少ないチャンスでゴールを全員で奪いに行くか?という共通の認識をもっているからこそ割り切ってプレーしている。
これだけ極端な守備をしてくる相手に対して新潟は最初からシステムを4-2-3-1で挑んだ事そのものがどうなのかな?というのが私の見解だ。むしろこれだけ守備をしてくる相手に対しては4-1-4-1を最初から発動させるか?思い切って田上を入れているのだから3バックにして攻撃の人数をかけるなどやり方はあったが、やはり1番は前の人数が決定的に足りないという事だ。
これだけ思い切って守られてしまうと4-2-3-1って全然攻撃力を発揮できないし、相手が殆ど守備を重視してくる訳でこの試合で新潟がピンチを迎えたシーンって前半はわずか1度、後半はコーナーキック以外は殆どラストプレーのクロスを除くとそれほど多くない。
そういう相手に対して最初から攻撃的なメンバーで挑むべきだったのでは?と感じる次第だ。
今季のアルベルト体制では後半途中から4-1-4-1にするケースはあるけれど殆どは4-2-3-1を基本にして時として4-2-2-2にしている。特に2列目の人選では至恩、ロメロが故障で離脱しており最初から2トップにして戦う事も視野に入れて良かったと思うし、谷口海斗を最初から起用しないとこの試合の2列目は全員170cm以下の選手で構成されており秋田としては空中戦より地上戦に集中すれば良くなっていた。
特に新潟の今季の編成というより来季もそうだけれど攻撃に長身の選手がおらず、開幕時点で前線に180cmを超える選手が1人もいない中でスタートした。特に今季は高木善朗が大活躍した事により高木善朗をトップ下に置いたシステムが機能したという事もあるけれど、これが逆に前線の高さを失う要因になった事も否めない。中断期間まではトップ下高木善朗のシステムは機能したが、中断期間後はこのシステムが機能したとはいえず逆に攻撃面では攻撃力低下の一因になっているとも言える。
FWにレオナルドのようなずば抜けた選手がいない中では途中からサイドハーフでの起用に終始した方がFWの人選を有効に活用できたのではないかと感じる。特にシーズン途中に高澤を獲得してFWを増やした訳だから1トップより2トップで戦う方が新潟にとっては攻撃力アップに繋がったと感じる。
既に来季の事を見据えて考えれば今の戦力を維持する事は非常に厳しく前線は既に見直しが必要だが、守備に関しては戦術が浸透した事と千葉、舞行龍、高、阿部航斗を中心とした守備陣が確り機能しているので過去3シーズンの失点数を大幅に改善した。守備陣を残しながら攻撃陣をどうやって編成していくかだがやはり相手に脅威を与える為には高さあるFW、MFの獲得は必要と言える。
ただ今のように4-2-3-1をベースにするならトップ下は長身の選手が望ましく、2トップでもFWに182cm以上の長身選手をそろえる必要がある。そうでなければ攻撃の時に高低で相手に脅威を与えられない。
そして今季も来季もそうだけれどゴールを堅める相手をどうやってこじ開けるかの課題を解消しなければ10分という数字を5勝5分にできないのも事実であり、それを解消したクラブがJ1昇格をしている事も忘れてはならない。
今季はJ3降格が4クラブとJ2ではかつてないほどし烈になっており秋田もまたJ2残留に賭ける執念はJ1昇格を目指す新潟以上に凄かったと認めるしかない試合だった。
次節はアウェイで岡山と対戦する。今季最後の3連戦となるがこの3連戦でJ1昇格が決まる可能性が十分ある。全て勝利してJ1昇格ができないとしても来季は今季以上の厳しい戦いが待っているだけに6位以上で終わらせなければならない。
もう来季を見据えた戦いも始まっている事を踏まえて残り7試合全力を尽くしていく。




