11日J2リーグ21第29節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカスタジアムでモンテディオ山形と対戦し、1対2でアルビレックス新潟は前半10分にFW谷口海斗のゴールで3試合ぶりに先制するもその後逆転を許して今季初の先制した試合で敗れ、14勝6敗9分勝ち点51得失点差+20で3位のままだったが2位との勝ち点差は10に広がった。

勝利しなければならなかった試合で先制した試合でもドローはおろか勝つ事ができずJ1昇格は厳しい状況になってきた。

ゴールを奪うという事に対して綺麗に獲ろうとし過ぎているように感じる試合でもあった。崩そうという気持ちは理解するけれど、こじ開けようという気持ちはなかなか感じなかった。

チャンスを狙うばかりではなくゴール前で勝負してこじ開けるというプレーが今の新潟には感じない。前半は崩そうというサッカーでも良いけれど、後半はそういうサッカーをしていたらゴールは遠い。

山形と何が違ったのか?振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1

前節と同じメンバーでスタートした。

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試合は前半から両チームとも中盤での激しい攻防が繰り広げられた。ここ最近の新潟の試合は相手が完全にゴール前に引いてくる相手ばかりだったので山形は久しぶりにスペースがあって攻撃しやすいという印象だった。

監督がピーター クラモフスキー監督に代わった事で攻撃的なサッカーが軸となっただけに前回4月に対戦した山形ではなかった。

そして新潟と決定的な違いは山形もボールポゼッションは高いし、前線に人数をかける。そして途中でカットされても1対1で確り競り合っている。

この点については新潟もできているんだけれど、決定的に違ったのは攻撃面だ。攻撃ではとにかく常に1対1で勝負してきた。前半で失点したシーンでも舞行龍が引き出されてそこからアラウージョに決められた。1対1で競り勝つという点では残念ながら今の新潟では攻撃面では殆どない。

新潟のサッカーはボールポゼッションからパスを通じて相手を崩していくサッカーだが、これは相手に堅められてしまうと全くと言って良いほどゴールに結びついていない。この試合での前半10分の谷口のゴールは相手のスペースを付いて高木善朗が余裕を持って谷口にクロスを上げてゴールしたもので1対1で競り勝ったものではない。

山形はアラウージョ、後半の山田は1対1で競り勝った上でゴールに結びつけている。

今の新潟に足りないのはそういう1対1で競り勝ってシュートに持ち込むそしてゴールを奪うという部分だ。パスで崩そうというだけではダメなんですね。昨年の徳島も決定的なFWはいなかったけれど、ゴール前では数人は知り1対1に競り勝ってゴールを決めようという気持ちでゴール前に走っていた。今の新潟はパスを受けるまで1対1で競り勝とうというサッカーではない。

新潟はゴール付近に人数が足りないという部分も問題でパスを回すばかりにパスコースがなければ下げてやり直すという繰り返しが多くなり過ぎている。1つでも突破して1対1を作る事ができれば違った展開にもなるし相手もそれに対してポジションを変えてくるからそこにスペースが空く。

そして山形と決定的な違いは山形は最後に誰が決めるかが明確だった事だ。それがアラウージョだ。最後はアラウージョに回す!という意思疎通が山形には共通してあった。1失点目も2失点目もアラウージョが絡んでいる。

しかし新潟は最後は谷口なのか?と問われるとみんな谷口で良いのか?という気持ちが何処かにあるのではないか?谷口にパスを回そうとしても谷口がゴール前にいない、ゴールから遠い位置にいるケースもあり、本来は1トップの選手は中央付近でプレーしなければならない所をサイドに流れてくるから中央に選手が不在になる。

中盤でサイドに流れる事についてはまだゴールキックによる競り合いがあるから良いがやはりゴールになりやすい中央付近でプレーしなければ当然ゴールは遠くなる。

谷口はアタッカータイプなので1トップには不向きではあるけれど、昨年もWでJ3得点王になったという事で谷口の本来の良さが出るのは2トップかサイドハーフかウイングになる。1トップはポストプレーができる選手が望ましいだけにやはり谷口を起用するポジションを考える必要がある。

川崎フロンターレのような高度なチームになると同じケースでも複数のパターンがあってAパターンは誰が、Bパターンなら誰が、Cパターンなら誰が決めるという複数パターンによる最後は誰というのがあるから大量得点に結びついている。

パターンが限られるほど得点数は試合数を超える程度でかずば抜けたフィニッシャーが1人で大半をゴールするケースで終わる訳だけれど今の新潟にそれだけ複数の最後は誰?というサッカーを求めるのは少々酷だと思う。何故なら川崎フロンターレすら風間体制の5年があり、その後の 鬼木体制があって完成したものだからだ。1,2年で完成できるものではない。

今新潟に求める事は最後は誰がシュートを打つのか?そこを定めなければならない。それが複数パターンになれば良い少なくても3パターンは作ればそれだけでも最後はシュートで終われるシーンは確実に増えていく。

残り13試合で勝ち点差10はかなり厳しい。しかし今季は下位も4チームが降格するレギュレーションなので下位だから楽に勝てる事は一切ない。

新潟も9月の2試合は強敵ばかりだがここで勝利できなければ9月でJ2残留が確定してしまうところまで追い込まれただけにゴール前に人数を集めて泥臭くてもゴールを奪う気持ちを強く持つ事だ。

次節はアウェイで東京Vと対戦する。ホームで17年間勝利がなかった東京Vに初めて勝利したが、今の東京Vは監督解任で選手たちが生き生きプレーしているだけにあの時より強い!

まだ1つもダブルを獲れていないだけにここでダブルを獲る事で残り13試合を全部勝つという気持ちに繋げていかなければならない。

これ以上離される事はJ2残留になるだけに勝ち点3のみを目指す!

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