12日J2リーグ20第40節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンでザスパクサツ群馬と対戦し、1対2で新潟は前半20分にMF堀米のゴールで先制をする後半開始早々に逆転を許して敗れ、14勝15分11敗勝ち点57得失点差+3で9位に後退した。
コロナ禍で苦しいシーズンだったがここまで誰1人感染者を出さずにホーム最終戦を戦い抜いた。
コロナ禍で苦しいシーズンだったがここまで誰1人感染者を出さずにホーム最終戦を戦い抜いた。
今季ホーム最終戦という事でこれまで新潟で開催されたホーム戦で最も遅いホーム最終戦となったが何とか雪が積もる事もなく開催できた事と今シーズン無観客試合1試合を除く20試合誰1人感染者を出さずに戦い抜いた事は命がけで戦い続けたシーズンとして本当にほっとしている。
これだけ過酷な日程を戦うという事はそれだけ蓄積したチーム作りができていたクラブが戦いやすい事を改めて感じたし、何よりもこれだけの過密日程では同じメンバーで戦い続ける事に無理があったという事でもある。
休養十分で戦い続ける事ができたならもっと違う結果が出たかもしれないが、今シーズンを振り返った時に何が足りなかったのかはシーズン終了後に語るとしてまず簡単に試合を振り返りたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1


現在のほぼベストメンバーで挑んだ。



試合は前半から新潟が試合を支配し続けるもなかなかゴールに迫れない。今季の新潟はボールをキープしていかに攻撃の時間を長くするかがテーマだった訳だけれど、連戦が続いてきた事によりパスだけで崩す事にある程度限界が生じてきたのも事実であり、現状残されたメンバーではそう簡単に打開できない状況にもなっていた。
特に前線のメンバーは完全に戦力不足に陥っており高さを失った新潟が迫力ある攻撃を展開するにはあまりにも攻撃のパターンが限定されてしまった。この戦術で何が足りないのかはもうわかっているだけにここでは省略するが、新潟は前半に先制して主導権を握ったまま折り返した。
しかしここ最近の新潟は後半立ち上がりの集中力の欠如と疲労困憊で体が動かなくなってきているツケが大きく立て続けに失点するシーンが目立っている。前回の栃木戦でもそうだったけれど失点してしまった後に立て続けに失点するというシーンが多くこれも同じメンバーで戦い続けたツケでもある。
今季のCBはほぼ舞行龍とマウロで固定され続けた。他のクラブではベテランの疲労を考慮してCBは入れ替えていたが、新潟では舞行龍とマウロだけは代えが利かない選手として起用し続けた。2人ともJ2では間違いなくトップクラスのCBである事は疑いのないのだが、これが1週間に1度の試合が続くならこの起用で十分だ。だからCBの控えの選手の出番がなく若手は期限付きで経験を積ませていく訳だが彼らが20代半ばならともかく30代の2人がこれだけの過酷な連戦に出場し続ける事はあまりにも酷だった。
それだけアルベルト監督の全幅の信頼があるという事でもあるが夏場でも指摘していたけれどさすがに固定したメンバーで戦い続けるには今シーズンは無理があり過ぎた。
そして今季1度でもリードした試合では負けがあまりなかったが、もう今の新潟に反撃するだけの力は残されていなかった。これは控え選手のカードを観ればわかり易いが反撃の狼煙を上げられるだけの選手が残っていないし、これ以上打開できるカードもなかった。
結局1度リードされた状況では今季追いつくのがやっとというシーズンになった。
この戦術の良いところは1度先制し主導権を握ると非常に有効な戦術ではあるものの、1度リードを許すとボールキープタイムが長くなり過ぎてゴールに迫る時には既に相手にゴールを堅められて打開できない状況に陥るという事だ。本来はここでパワープレーで高さで打開したかったのだろうが、そういう選手がもういなかった中では打開できるだけのパワーはなかった。
それにこの戦術は実戦を重ねて成熟させる戦術なのでメンバーがコロコロ変わると精度が上がっていかない戦術でもある。同じ傾向の徳島が足掛け4年通やしている事からも1年で完成度を上げる事にはやはり週1度の試合後の練習で精度を重ねる必要があったが、今季はこれだけの過密日程で試合後の練習はほぼコンディション調整に終始した。
それにこの戦術はなるべく同じメンバーが長い時間を掛けて完成させていく戦術なのでお互いの連携が向上しなければ完成する事ができない。故に最終的には固定メンバーになってしまった訳だが、それについては否定し切れない。それでも序盤は今季の事を考えて色々なメンバーを起用してきた事で色々な選手が複数ポジションでプレーできるようになった事は来季への財産だ。どんな状況になってもカバーできるだけの土台は今季作る事ができた。それだけは今季の財産として来季へ繋げられる。
今シーズン最後のホームゲームだったが後にも先にもこれだけ命がけのシーズンはないと思うほど選手、スタッフ、サポーターみんなが新型コロナウイルス感染症との戦いだった。試合に勝つ以前に試合を開催する事のハードルがここまで高いものなのかというのは今季ホーム20試合に参加して本当に痛感したし、観客が入れるようになってから所属するクラブだけではなく全てのクラブの人たちともこの状況を乗り越えなければならないのだと強く感じる事ができたシーズンだった。
これまで相手クラブの選手たちが登場しても拍手を送る事はかつて所属した選手がコールされた時ぐらいだったけれど、今季は試合を開催する事そのものが重要だった事で相手クラブの選手たちが登場した時には拍手で出迎えた。
本当にJリーグ全クラブの協力なしにはこのシーズンは戦えなかった。そしてここまで開催できずに終わった試合がない事もJリーグクラブに関わる全ての人たちが未来を切り開くためにやり抜いた事でこの状況でもできる事は証明したシーズンだった。
世界があれだけ戦場と化した状況で観客を50%まで入れる事ができたのは全ての人たちの努力によるものだ。これが来季も続く事になるけれど、この状況でも試合ができる事を証明した事は未来を切り開く突破口になったと感じている。
今シーズン私はこのクラブを残すために全力を尽くしていた。J1昇格以上に大切な事があるという事を強く痛感したシーズンでした。もちろん昇格できれば良かったけれど今このカテゴリーにいた事が新潟にとっては存続という観点で考えた時は良かったのかもしれないとも感じている。
その理由はシーズン総括で語りますが今シーズンはこれからの人生を振り返った時に忘れる事の出来ないシーズンになったのは間違いないと感じております。
次節はアウェイで山口と対戦する。残り2試合で6位以内に入る事が新潟にとって来季昇格できるかできないかの試金石となる。残り2試合全力を尽くそう!

















これだけ過酷な日程を戦うという事はそれだけ蓄積したチーム作りができていたクラブが戦いやすい事を改めて感じたし、何よりもこれだけの過密日程では同じメンバーで戦い続ける事に無理があったという事でもある。
休養十分で戦い続ける事ができたならもっと違う結果が出たかもしれないが、今シーズンを振り返った時に何が足りなかったのかはシーズン終了後に語るとしてまず簡単に試合を振り返りたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1


現在のほぼベストメンバーで挑んだ。



試合は前半から新潟が試合を支配し続けるもなかなかゴールに迫れない。今季の新潟はボールをキープしていかに攻撃の時間を長くするかがテーマだった訳だけれど、連戦が続いてきた事によりパスだけで崩す事にある程度限界が生じてきたのも事実であり、現状残されたメンバーではそう簡単に打開できない状況にもなっていた。
特に前線のメンバーは完全に戦力不足に陥っており高さを失った新潟が迫力ある攻撃を展開するにはあまりにも攻撃のパターンが限定されてしまった。この戦術で何が足りないのかはもうわかっているだけにここでは省略するが、新潟は前半に先制して主導権を握ったまま折り返した。
しかしここ最近の新潟は後半立ち上がりの集中力の欠如と疲労困憊で体が動かなくなってきているツケが大きく立て続けに失点するシーンが目立っている。前回の栃木戦でもそうだったけれど失点してしまった後に立て続けに失点するというシーンが多くこれも同じメンバーで戦い続けたツケでもある。
今季のCBはほぼ舞行龍とマウロで固定され続けた。他のクラブではベテランの疲労を考慮してCBは入れ替えていたが、新潟では舞行龍とマウロだけは代えが利かない選手として起用し続けた。2人ともJ2では間違いなくトップクラスのCBである事は疑いのないのだが、これが1週間に1度の試合が続くならこの起用で十分だ。だからCBの控えの選手の出番がなく若手は期限付きで経験を積ませていく訳だが彼らが20代半ばならともかく30代の2人がこれだけの過酷な連戦に出場し続ける事はあまりにも酷だった。
それだけアルベルト監督の全幅の信頼があるという事でもあるが夏場でも指摘していたけれどさすがに固定したメンバーで戦い続けるには今シーズンは無理があり過ぎた。
そして今季1度でもリードした試合では負けがあまりなかったが、もう今の新潟に反撃するだけの力は残されていなかった。これは控え選手のカードを観ればわかり易いが反撃の狼煙を上げられるだけの選手が残っていないし、これ以上打開できるカードもなかった。
結局1度リードされた状況では今季追いつくのがやっとというシーズンになった。
この戦術の良いところは1度先制し主導権を握ると非常に有効な戦術ではあるものの、1度リードを許すとボールキープタイムが長くなり過ぎてゴールに迫る時には既に相手にゴールを堅められて打開できない状況に陥るという事だ。本来はここでパワープレーで高さで打開したかったのだろうが、そういう選手がもういなかった中では打開できるだけのパワーはなかった。
それにこの戦術は実戦を重ねて成熟させる戦術なのでメンバーがコロコロ変わると精度が上がっていかない戦術でもある。同じ傾向の徳島が足掛け4年通やしている事からも1年で完成度を上げる事にはやはり週1度の試合後の練習で精度を重ねる必要があったが、今季はこれだけの過密日程で試合後の練習はほぼコンディション調整に終始した。
それにこの戦術はなるべく同じメンバーが長い時間を掛けて完成させていく戦術なのでお互いの連携が向上しなければ完成する事ができない。故に最終的には固定メンバーになってしまった訳だが、それについては否定し切れない。それでも序盤は今季の事を考えて色々なメンバーを起用してきた事で色々な選手が複数ポジションでプレーできるようになった事は来季への財産だ。どんな状況になってもカバーできるだけの土台は今季作る事ができた。それだけは今季の財産として来季へ繋げられる。
今シーズン最後のホームゲームだったが後にも先にもこれだけ命がけのシーズンはないと思うほど選手、スタッフ、サポーターみんなが新型コロナウイルス感染症との戦いだった。試合に勝つ以前に試合を開催する事のハードルがここまで高いものなのかというのは今季ホーム20試合に参加して本当に痛感したし、観客が入れるようになってから所属するクラブだけではなく全てのクラブの人たちともこの状況を乗り越えなければならないのだと強く感じる事ができたシーズンだった。
これまで相手クラブの選手たちが登場しても拍手を送る事はかつて所属した選手がコールされた時ぐらいだったけれど、今季は試合を開催する事そのものが重要だった事で相手クラブの選手たちが登場した時には拍手で出迎えた。
本当にJリーグ全クラブの協力なしにはこのシーズンは戦えなかった。そしてここまで開催できずに終わった試合がない事もJリーグクラブに関わる全ての人たちが未来を切り開くためにやり抜いた事でこの状況でもできる事は証明したシーズンだった。
世界があれだけ戦場と化した状況で観客を50%まで入れる事ができたのは全ての人たちの努力によるものだ。これが来季も続く事になるけれど、この状況でも試合ができる事を証明した事は未来を切り開く突破口になったと感じている。
今シーズン私はこのクラブを残すために全力を尽くしていた。J1昇格以上に大切な事があるという事を強く痛感したシーズンでした。もちろん昇格できれば良かったけれど今このカテゴリーにいた事が新潟にとっては存続という観点で考えた時は良かったのかもしれないとも感じている。
その理由はシーズン総括で語りますが今シーズンはこれからの人生を振り返った時に忘れる事の出来ないシーズンになったのは間違いないと感じております。
次節はアウェイで山口と対戦する。残り2試合で6位以内に入る事が新潟にとって来季昇格できるかできないかの試金石となる。残り2試合全力を尽くそう!

















