15日J2リーグ20第12節が行われ、アルビレックス新潟はアウェイシティライトスタジアムでファジアーノ岡山と対戦し、0対1で新潟は決定機を逃し続けて後半40分に決勝ゴールを決められて9試合ぶりの敗戦を屈し、4勝6分2敗勝ち点18得失点差+3で暫定6位のままだった。

試合は前半から両チームとの中2日の中で戦う厳しいコンディションだったが、前半はそれぞれ1回の決定的なシーンがあったが決め切る事ができず、新潟はMFロメロフランクの負傷交代で加入したばかりのDF萩原を投入して打開しようとしたが前半は0対0で折り返した。

後半開始早々にMF高木善朗を投入して流れを変えようとしたが思った以上に流れは変わらず、FW渡邉新太を投入してようやく流れを呼び込めたが、その直後にDF舞行龍が負傷により交代した事で再び岡山に流れが傾き迎えた後半40分に岡山はMF白井に決勝ゴールを許して新潟は3節金沢戦以来の敗戦を屈した。

これでアルビレックス新潟は今季初の連勝を逃し改めてFWの組み合わせを考える必要が生じた。

ALBLINEUP2020-010


中2日は今季初めてという事でどれだけフレッシュなメンバーを投入するのか?と思っていたが私が思った以上にメンバーを入れ替えずに挑んだ。最初から堀米が起用できるなら2列目で起用するよりも左サイドバックで起用して新井を休ますか早川を休ませて挑んだ方が良かったのではないかと感じる。

DMFも中島をそのままにして島田を起用したがここも秋山を起用してフレッシュなメンバーを入れた方が良かったのではないか?確かに中島の動きは好調なので起用したい気持ちはわかるけれど、それならベテランのロメロを中2日で起用せずにベンチスタートにした方が良かったのでないかと感じる。

堀米の2列目起用には驚いたが、最初から守備を重点的に考えたなら必ずしも間違いではないし、色々な起用法をしておいた方が後々起用に迷いは生じない。

ただ今日のように中2日で挑むという点を踏まえると前節の山口戦から入れ替わったのはわずか3人というのもどうなのかと思う。今季数多く入替を行っているけれど、DFラインは今のアルベルト監督のチョイスは間違いなくマウロと舞行龍だ。

田上がどういう訳かサイドバックで起用されているが、やはりマウロと組んだ時の印象が悪いからなのだろう。それ以上に途中から新井をCBに回すという事を踏まえたらこの次のゲームで新井をCBで起用する意図を感じる。

実際に田上のプレーを観る限りサイドバックとしての攻撃はやはりぎこちない。元々CBかFWの選手だった事を踏まえると中央でプレーさせた方が良いとは思うが、やはりアルベルトの中には田上のCBは不安に感じるのだろう。

この試合から加入した荻原がロメロの負傷交代で新潟初出場したけれど、最初は右サイドハーフで、後半からは左サイドハーフでプレーした。元々左サイドバック、ウイングバックの選手なので攻撃的サイドバックではある。しかし攻撃力は2列目でも十分通用するので加入して殆ど練習できなかった事を踏まえると連携がほぼないなりにプレーできたと思う。

中島が加入してから溶け込むのに時間を要さなかった事を踏まえると数試合と中5日があれば十分9月からはスタメンで常時出場できるようになると思う。

この試合でも痛感した事だけれどやはり長身のFWが不在というのは相当相手にとって脅威にならないという事だ。J2の場合は長身のFWでロングボールで押し込んでくるチームが多いだけに前線のターゲットがないという事でやはり崩すのが難しくなっている。

それはファビオの離脱が大きいと言ってしまえばそれまでだが、それ以上にペドロマンジーがここまで全く機能していないというのが痛い。ファビオのようにポストプレーができる訳でもなく、スペースからゴールを狙うシーンも多くない。やはりペドロマンジーはポジショニングで勝負する選手なのだとは思う。そうなるとそこまでのパスが重要になるが残念ながらここまでペドロマンジーを活かせるパスが出せていない。

ペドロマンジーを活かせなければファビオが復帰するまで相当得点を獲る事は厳しい状況が続く。

守備に関してはここ7試合で5失点と複数失点はしていない。逆に複数得点を獲れれば勝ち点3に近い訳だが、今度は攻撃陣がファビオの離脱で思った以上にFWが厳しい状況となっている。

無得点ではどう踏ん張っても勝ち点1なのでこの敗戦は守り切れなかった事と決め切れなかった事が全ての試合だった。

次節はホームで京都と対戦する。今度は相手が中2日で乗り込んでくる。新潟が中3日という事で至恩が出場停止から復帰する。多数のけが人を出しているがここはまず総力戦で乗り切る事が必要だ。5連戦のホーム連戦で勝ち点3を確保できるかが上位への大きなカギとなる。



mixiチェック