23日J2リーグ20開幕戦が行われ、アルビレックス新潟はアウェイ正田醤油スタジアム群馬でザスパクサツ群馬と対戦し、3対0で新潟が後半30分過ぎまでゴールを奪えず苦しんだが、FW渡邉新太のゴールを皮切りにMFロメロフランク、FWファビオのゴールでJ2に昇格した群馬を振り切って2年ぶりの開幕戦勝利で白星スタートとなった。

試合は前半は風下に入った新潟が思うようにゴール前に迫る事ができず、決定的なシーンも作れないまま前半を折り返した。

後半風上に入った新潟はボールを支配できるようになり何度もゴールに迫るも後半30分までに決定的なシーンを逃し続けたが、後半37分に新潟がセットプレーからFW渡邉新太のゴールで均衡を破ると、後半41分にMFロメロフランクのゴールで追加点を上げて、後半43分には途中出場のFWファビオがカウンターから相手を振り切ってゴールを決めて新潟が3得点の勝利で開幕戦を飾った。

これでアルビレックス新潟は3年ぶりのJ1昇格に向けて幸先の良いスタートを切った。

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開幕戦という事で相手がJ2に昇格してきた群馬相手という事で力関係からすれば勝って当然の相手でなければならないが、2年間J2の難しさを痛感してきた者としてはJ2に上も下もないというのは十分理解しているだけにこういうゴールを奪えない試合ほど粘り強い試合をしなければならないという事だ。

試合で初めてアルベルト監督のサッカーを観た訳ですけれど、まず率直的な感想としてはサイドを有効に使う攻撃が多いという事だ。中央から強引に突破しようとしても無理がある訳でサイドをいかに突破するというのがカギとなっていく事だろうし、サッカーでもサイドから崩すのは1番崩しやすい訳でサイド攻撃にポゼッションを加えた縦へのカウンターというのがアルベルト監督が目指していくサッカーになるだろう。

ただJ2の場合中盤を省略してボールを入れてくるサッカーをするクラブも多いだけにセンターバックにマウロを加入させ、DMFにゴンザロゴンザレスを加入させた事により守備は格段に安定度を増した。昨年最大の課題だった守備の安定はマウロ、ゴンザロの加入で完全に解決したと言っても良い。マウロはスペイン1部経験があり、ゴンザロもウルグアイリーグで実績があり新潟が1番欲しかった守備の安定はこの試合では2人の加入で示されたと言ってよい。

センターラインの守備が確りした事で後半30分が過ぎても安定した戦いができていただけにゴールさえ奪えばあとは新潟のペースで試合運びができるという事だ。

問題は攻撃面だけれど今日の2列目以上はFWは2トップで新太、シルビーニョ、MFには善朗、ロメロを起用した。ロメロは元々DMFの選手だが攻撃力もありアルベルト監督はコミュニケーションも踏まえてロメロを起用したと言える。この試合ではブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、スペインという各国違う言葉が飛び交うだけにそこに言葉を全て理解できるロメロの存在は大きい。

開幕戦ではそういう観点で起用したと思うが、ファビオが日本のサッカーに慣れてくれば当然先発で起用されるのでシステムを変更して挑む事も十分考えられる。相手に応じて選手起用が変わってくるだろうからこれはある程度試合を重ねていかないとアルベルト監督の起用のプランは見えてこないのでしばらくはその時に起用した意図を感じながら観ていく事になりそうだ。

それでもセンターラインの舞行龍、マウロ、ゴンザロだけは不動のセンターラインになる事は確かだろうから、このセンターラインの3角関係は不動になるのではないか?

次節はアウェイで松本と対戦する。既にルヴァン杯に出場している松本は試合漬けとなっているだけにリーグ戦とルヴァン杯の起用する選手を観ながら相手を研究できる事と中3日の相手という事も新潟にとってアドバンテージを持てる。

連勝してホーム開幕戦に挑む為に1週間いい準備をしていこう!



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