後半戦勝ち点1しか積み重ねられない状況を踏まえればこれ以上負ける事も引き分ける事もできない。残り18試合残されている事を踏まえればいかに勝ち点3を積み重ねるしかない状況である訳で今の順位より下のクラブからは確実に勝ち点3を積み重ねなければ上へ行ける訳がない。

現在移籍ウインドーが開かれている状況で戦力アップの戦力ダウンもある。その中で今のJ2の立ち位置は草刈り場である事を自覚しながらやっていかなければならない苦しい状況だ。既に戦力ダウンしたクラブもある中でいかに勝ち点３を積み重ねこれから起きるであろう善朗、大武の出場停止に備えるかだ。

現在の課題を見つめながら試合を振り返りたい。



















アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1




前節と同じメンバーでスタートした。










試合は前半開始早々の7分にCKから相手のオウンゴールで先制した事で新潟に有利な状況となった。この試合を全体的に振り返ると押し込んでいたのは明らかに琉球だった。琉球はGKカルバハルが故障なのかそれとも別の事情なのか出場しなかった事でGKの守備力は大きく落ちた。これがカルバハルだったら間違いなくこんな早い時間に先制できなかった。カルバハルが出場しなかった試合では5失点した試合もあるだけにやはりGKカルバハルの存在がいるといないでこれだけ大きく違ったというのは間違いない。

新潟が圧倒的に攻めていた印象はこの試合では実は全くなく、むしろ琉球に押し込まれる時間の方が長かった。その理由としてはセカンドボールの多くは琉球に拾われた事だ。尽くセカンドボールが琉球に拾われ、更には新潟がボールを持っても思ったようにボールを運べないシーンが目立った。

それでも勝利できたのはセットプレーで確実にチャンスをものにしたからだ。3点目までは全てCKとセットプレーからの得点という事が表している。このチャンスを確りものにしていなかったら間違いなく琉球に流れが傾いていたのは間違いない。

4点差で勝利しながらヒーローインタビューが大谷もというのがその裏付けでこの試合大谷が何度もファインセーブをしなければ間違いなく3失点以上してもおかしくないほど枠内シュートが多かった。それだけディフェンスが琉球の早いパスサッカーに翻弄されていた事の裏付けだが、琉球に決定力がこの試合では不足したからこそ助かったと言える。降格候補と言われてシーズンをスタートした琉球が新潟と勝ち点差1で迎えた事を踏まえてもこのサッカーでこの位置で戦えている理由はこの試合で十分理解できるほどだ。

得点差ほど大きな差のない試合だったと言えるし、何より琉球の方がやりたいサッカーができていたと見ても良い位だ。その中で勝敗を分けたのがセットプレーだった。

この13位という順位にいる理由がいうまでもなくディフェンス力が劣るという事はこの試合からでも十分観てわかる訳でこれだけ守備に翻弄されてしまうようでは今順位の上にいるクラブには更に翻弄されても不思議はないという事だ。

もう少し守りのチェックや厳しさを上げていかないと上位に勝てる状況ではないが得点力をそれを補うだけの得点力を求めていく為には今日のようなセットプレーで得点する事を磨きをかけていく必要はある。先制し更なる追加点を獲ればこの試合はどれだけ押し込まれても余裕をもって戦えるという事だ。特に3点目を後半開始早々に獲れた事がこの試合を楽にしたという事を忘れてはならない。

次節はアウェイで町田と対戦する。今の町田は調子が良くないだけに何としてもアウェイだが勝ち点3が絶対だ。この連戦は選手層がものをいう！控え選手も何時でも出場できるように準備してほしい。