25日J2リーグ19第15節が行われ、アルビレックス新潟はアウェイタピックケンソウヒヤゴンスタジアムで9位FC琉球と対戦し、1対2でアルビレックス新潟は3シーズンホームで負けなしの琉球のダイレクトサッカーに苦しみ1度はFWレオナルドのゴールで同点に追いついたものの直後に勝ち越しを許して3連敗となり、4勝5分6敗勝ち点17得失点差0で暫定14位に後退した。

試合は開始早々は新潟が押し込んだものの、前半11分に琉球はFKからMF富所が直接決めて先制を許す苦しい展開となる。その後前半は琉球のダイレクトサッカーに苦しみ続けて前半はいいところなく折り返した。

後半途中からようやく新潟がペースを握れる展開となってきて迎えた後半38分に新潟はFWレオナルドが押し込み同点に追いつくも、その直後の後半41分に琉球のカウンターからMF上原にヘッドで決められて新潟は最後までゴールを割る事ができずに3連敗となった。

これでアルビレックス新潟は監督交代後1勝2分3敗となり監督を交代しないと悪くなると外から見てもわかる?という社長の言葉の説得力がない状況で6月を迎える事になった。


ALBLINEUP2019-09


外から見てどうして監督交代なんだ?という疑問符がついた監督交代劇を是永社長は私にこのままだとダメになるのは外から見てもわかる?と言った訳でどう考えても外から見て疑問符が付くのに外から見てもわかる?という言葉に納得しかねている訳ではあります。

かれこれ柳下監督が退任されて以降最長で8か月が就任した監督の最長期間になってしまっている訳です。この4年間で1年も務め切った人がいないという状況に新潟は片渕監督という新潟の原点を知る監督を解任してしまった事で新潟の生き字引きを失ってしまった訳です。3シーズンもあれだけ苦しみながら再び積み重ねをリセットしてしまっただけでなく原点すらリセットしてしまった今の新潟に戻れる場所はもうありません。

長年野球やサッカーを見てきた人なら感じる人もいるだろうけれど、監督が代われば考え方も思考も変わる訳です。いくら同じような戦い方でも似て似つかないところがある訳です。片渕監督のサッカーが箸にも棒にも引っかからなかったなら昨シーズン新潟は間違いなくJ3降格を経験していた事でしょう。

でも22試合で勝ち点36を積み重ねた監督がどう考えても箸にも棒にも引っかからない監督だったとは思えない訳で、昨年にはなかった2試合連続試合終了間際のドロー劇で選手もサポーターもここからだという時に片渕監督を解任した訳ですから誰もが何処かで割り切っていてもこれまでやってきたサッカーを否定された気持ちになるのは仕方ないと思うんですよね。

ここ6試合観ていると積重ねを失い、選手に迷いが感じるシーンが見受けられます。これまでは成績不振で交代したからまだこのサッカーよりはという切り替えもできましたがそうじゃないケースなので次第に迷いが出てしまっている。それが守備崩壊の連鎖にも繋がってしまっている。

まずここ数試合の失点についてはFKから決められているシーンもあり元々大谷はFKを良く決められる悪い癖を持っているが、ここ数試合はその通り決められ続けている。今日の試合のFKは気の毒ではあるがGK一番の見せ所のシーンを尽く決められるのは流石に考えてしまう。

ただ良かった点についてはやはり泰基のロングスローは得点のにおいがするという事だ。まだ成長著しい若手だけに泰基は今後も起用し続けてほしい。

やはり問題があるとすればどんな選手を起用しても1トップトップ下で選手を起用している点だ。今日の新太のポジションをどう踏まえるかだけれど、私なら同じトップ下で起用するならドリブラーよりトップ下経験も豊富な善朗を起用する。試合途中からDMFにするよりもトップ下にした方が活きるのではないか?そして両サイドハーフを両Wという位置づけにしてしまった方が良いと思う。

色々振り返ってもこの試合は琉球のホームのアドバンテージがいかんなく発揮された試合だったのは間違いない。新潟がホームのアドバンテージを全く使えていない事を踏まえれば尚更だ。

次節はホームで甲府と対戦する。甲府の強さは十二分にわかっているだけに今の状況で勝利する事はかなり至難な状態だ。5月の浮上のチャンスを逃し6月は生き残りをかけた1か月となる。果たしてこのまま上位争いから遠ざかってしまうのか?それとも踏ん張るのか?厳しい戦いになる。



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