4日J2リーグ19第12節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで17位レノファ山口と対戦し、2対0でアルビレックス新潟がFWレオナルド、MF渡邊凌磨のゴールをGK大谷が再三のファインセーブで山口に最後までゴールを許さずに勝利して5試合ぶりの勝利と6試合負けなしを継続し、4勝5分3敗勝ち点17得失点差4で暫定8位に浮上した。

吉永監督に交代後初のホームゲームは勝ち点3だけを求めた令和初戦の戦いとなった。

令和初戦という事で前回のホームゲームで片渕前監督の交代劇があった訳ですが、是永社長曰くこのままでは拙いこの内容ではダメだという事で吉永監督に交代した訳ですけれど、2試合勝ち点3を獲れずに迎えたホームという事でここで勝ち点3を獲れないと本当に厳しいという状況になる試合でした。

本日は是永社長に監督交代について聞きましたがこの内容では拙い、他の人もそう言っていると外からでもわかるという話をされたのですが、これについてはこれだけ毎年監督交代をしているクラブである以上明らかに成績が伴わないという成績なのか?と問われると難しいもので、対外的に説明するにしても他のクラブの人から見ればこの成績で解任なのか?と同業者ですら驚いている訳です。





これが仮に降格が予想される候補や明らかに下位になるであろうクラブに連敗していたというなら説明もできるのですが、対戦相手を考えた時にこれはどの監督だろうと厳しい戦いが予想されたのではないか?と問われると対外的に説明するには難しい。

確かに上を求めれば切りがないと言えば切りがありませんが、要するには是永社長が考えていた基準に片渕前監督が満たなかったという事になります。

正式就任後(代行2試合を除く)の片渕前監督の成績は

2018シーズンが7勝3分3敗勝ち点24得点14失点11
2019シーズンが3勝3分3敗勝ち点12得点12失点10
通算22試合10勝6分6敗勝ち点36得点26失点21

これで解任ですからね。片渕前監督の多くは途中登板でこれだけ長い試合数を指揮したのはこれが初めてです。それを踏まえても今季全く勝てていなかったなら止む無しですがこれを成績不振と取ってしまうとJ1なら昨年の名古屋の2年目だった風間監督、磐田の5年目だった名波監督は解任されて当然という事になってしまいます。

J2だと長崎の手倉森監督、柏のネルシーニョ監督も解任されても不思議はないという基準になります。特に柏は戦力的にもぶっちぎりの首位だと思われていたところに今日は降格筆頭候補の1つ鹿児島にまさかの敗戦という状況で琉球にもドローとなっており人件費20億近くあるクラブなら解任間違いなしという事になる訳です。

他の人もそう言っているという人の考える内容とはどんな内容なんだ?と逆に知りたくなってしまう訳です。多分サッカーを知る人にとっては是永社長が求めている内容という部分をより詳しく知りたいと思う人は多いのではないかと思ってしまいます。是永社長が柏の社長ならネルシーニョ監督のクビは飛んでいるという事は間違いないでしょう。

柏ですら勝てないほど今のJ2の厳しさは想像以上と認識してほしいものです。

社長の仕事は監督を代えるなら求める監督に就任してもらう事が仕事ですので監督を呼ぶ宛があるなら問題ありませんが、予算が贅沢でない以上は相当な口説きが必要だと思います。

社長という立場は本当に苦しいというのは私自身も父親が社長をやっていた姿を見ているだけにわかっていますし、私自身も同じような立場を経験したので最終決定権を決める立場の人の苦労は良く解っています。

色々考え抜いた上での決断である事は十分理解しておりますし、サッカー感の違いは誰もがある事ですので私が理想とするサッカー感と是永社長が理想とするサッカー感は全く異なるのは当然で、サッカー感を否定するつもりは全くありません。是永社長が目指している事をまだまだ理解しなければならない事が沢山あるという事だけは私に限らず理解していかなければなりません。

もう決まった以上は吉永監督を全力でサポートしていく必要がある訳ですが、私自身吉永監督はシンガポールで昨年無敗でぶっちぎりの優勝をしたほどの手腕があるという話は聞いておりますが、J2リーグは全く異なるのでシンガポールの実績は考慮しない事にします。これがレベルの高いリーグでの成績なら考えてしまいますがリーグが違えば全然違う訳で同じように考える事はできません。

3試合を通じて吉永監督がどういうサッカーをやろうとしているのかを私なりの解釈で振り返りたいと思います。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-3-1

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祥郎が右サイドバックに入り新井が再びセンターバックに戻り、尚紀がJ2では初めて左サイドバック起用されてスタートした。

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まずこのフォーメーションについてですが正直祥郎がスタメンで起用されるという話は聞いていましたが、まさかサイドバックで起用されるとは少し驚きではありました。確かに今の新潟にとってサイドバックができる選手って意外といるようでいないんですよね。

史哉とかはいますけれど試合でプレーできる状況とはいえないだけに現時点でセンターバックも不足している状況では新井も回せない。かといって他の選手はとなると特に右サイドバックで起用できる選手がいない。

その中で白羽の矢が立ったがの2列目でポジションを失った祥郎だったという事です。祥郎の運動量はチームでも屈指の運動量がありますし、守備も献身的にやる事とサイドバックとしての攻撃力はサイドハーフを務めていた事を踏まえても十分適任と判断しての起用だと思います。

試合途中に左にも回りましたが、祥郎がサイドハーフは既に人材飽和状態と判断された中でベンチ外の期間にサイドバックの練習を続けていたという事でしょうね。2列目ができる選手は多いだけに不足しているサイドバックができる選手が急務だったといえるので戦力の見直しの上で祥郎のコンバートが現実になったと言えます。

ただサイドハーフとサイドバックの守備は全く別物なのでプレーを見る限りまだまだサイドバックのポジショニングを覚えるには時間を要しそうな感じです。過去に何度もプレーしたポジションなら問題ないのですがそうじゃないと適した動きをできるまでプレー時間が必要になる。

尚紀の左サイドバックもある意味意外な起用でしたが、吉永監督は尚紀の左での適正を観たかったのだと思います。1人でも両サイドバックができる事はこれから長丁場のリーグ戦において絶対に必要なので右しか左しかできない選手は起用の幅が限られてしまいます。過去リーグ戦では左サイドでプレーした経験はあるので慣れれば対応できる事は十分可能です。

その分2試合精彩を欠いた広瀬が外された訳で現時点で新井はCBでプレーする事がベストという事になったのだと思います。

攻撃面についてですがシルビーニョをトップ下に配置してから3試合目となります。守備時は4-4-2という形になるのはトップ下を採用したミシェウ時代並びにガリャルドと同様なのでその時の守備的なシステムをインプットしていれば十分理解可能です。

シルビーニョはトップ下が1番ベストなポジションという事で色々な選択肢を求めている吉永監督にとってシルビーニョを生かすにはトップ下が1番ベストと判断したという事です。1トップトップ下システムの場合は司令塔かアタッカータイプの選手が適任ですが、シルビーニョはどちらかと言えばアタッカータイプなので攻撃的な部分としてはシルビーニョを起用した方が攻撃力は上がる。

吉永監督も交代枠については前線の選手を交代させる傾向は片渕前監督と変わりませんのでやはり新潟のストロングポイントである前線からの守備を90分するには後半途中でFWの交代は必要という事です。この試合でも達也と貴章をFWで起用しているのは前線からの守備の経験値を重視した結果と言えます。

得点シーンについてはこの試合の前半で目立ったのは至近距離からの縦パスの多様です。上手く奪ってからこれまではゴール前から縦パスを狙うシーンばかりでしたが、この試合ではレオナルドを善朗を凌磨を走らせるケースが目立ちました。

これも2列目に3人いる事で両サイドハーフが抜けやすくなったのはシルビーニョが中央に張っているからです。当然相手はシルビーニョを自由にさせたくないという心理が働く訳でそこに守備が集中すると両サイドハーフは抜けやすくなるという事です。

もちろんレオナルドを狙うケースもありましたが、1トップによりサイドハーフの方が抜けやすいと言えます。特に凌磨の2点目のゴールは上手く抜け出してループシュートに繋げました。これも2列目の選手が自由自在に動き回っている事も大きいですし、トップ下に張り付き過ぎてサイドの選手から距離ができてしまう事もこの試合では活かされました。

ただ後半については山口ペースの試合となり何度もゴールゴールを狙われるシーンが続きました。当然試合中は主導権を握る時間はサッカーではある訳で前半が新潟ペースなら後半は山口ペースになったと言える試合です。DF大武のクリアミスをGK大谷がセーブしたところから大谷の仕事の機会が増えた試合でしたが何度も決定的なピンチを再三のファインセーブで乗り切った事で最後まで得点を許さずに2試合連続完封並びに6試合負けなしで5試合ぶりの勝利を手にする事になった。

前半の凌磨のゴールがなかったらこの試合どうなっていたか本当にわからなかったほどです。1点リードと2点リードでは選手の心の余裕は全然違う訳でこの2点リードが最終的に逃げ切れた1つのポイントになった。前半は何度もゴールを奪えるシーンが多かっただけにそこでこれまでなら1得点で終わっていた試合を2得点して折り返せた。ここは1つの成長と言える部分であるが獲る時に取らないと後で公開する事は本当に多い。後半もダメ押しの3点目が狙えるシーンで決めれなかった事が最終的な苦戦の要因となった。

3点目が決まればこの試合はもっと楽に展開できただろうし、場合によっては4点以上取れた試合でもあったが、まだまだこのチームはそこまでチーム状況が達していないと言える。それでも6試合連続負けなしを継続している事も事実であり、これから下位との対戦が続く5,6月は生き残りの意味でも本当に重要な2か月となる。

現時点での勝ち点差はそれほど気にする必要はないし、下位から勝ち点3を積み重ねる事で他のクラブが潰し合う状況を抜け出していく事が今のシナリオと言える。特に6月は甲府を除けば勝ち点3を上げられる相手が続くだけにここで勝ち点3を積み重ねられる事が最重要課題だ。7月から10月1週まではホームゲームが多数組まれているだけにこの2か月で首位との勝ち点差が3以内であれば問題なく追いつけるだけの勝ち点差になると思う。

次節はアウェイで長崎と対戦する。中2日でルヴァン杯を戦う長崎にとってさらに中2日でのリーグ戦はかなりの疲弊をしている可能性が高い。この試合をものにできれば5月全勝できる可能性は十分あるだけにこの日程のアドバンテージを確り活かして戦いたいところだ。

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