9日J2リーグ19第3節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで柏レイソルと対戦し、0対1でアルビレックス新潟は柏の強かなサッカーに屈し敗れるも今のJ2での現在地を知る機会となる試合だった。

ホーム開幕戦は2009シーズン以来勝利がない中でここからどうやってJ1昇格を目指していくのかを改めて考えさせられる事になる。

今年もついにスタンドで闘う時が来たのかという気持ちですけれど、私の中では実に複雑な気持ちで1度は退団を決めていた昨年の終盤はこの席ともお別れなのかと決めていただけに是永社長の残留説得で再びこの席から闘うというのは実のところかなり気持ちを割り切らないといけなかったりする。

このクラブを潰さない為に残ったというのが最終的なところではあるものの何の為に闘うのか?という事を踏まえた時に立ち戻れる場所はただ1つしかなかった。誰の為に闘うのかだ。その答えが選手スタッフ社長に給料を払うために闘う事だった。当たり前でありそれが何時しか当たり前でないムードが生まれたこの場所でその当たり前を言っていかなければならないほどのクラブになってしまったという事でもある。

今季はずっと口酸っぱく給料を払うためです!と言い続けるシーズンにしていく事にした。1番明確であり、1番の目的がハッキリする理由である。これに限った事ではないがこのお金は誰に払っているのかを考えればその答えは当然のところに行く訳ですけれどね。

さて今季は4年ぶりに前年の監督が続投した事により戦術、システムを継続していく事にしたシーズンである。継続していく事により当然その精度を向上させていく事で選手たちのプレーの質も向上していく事になる。その中で迎えたJ2最強の柏相手にJ1昇格の試金石となる試合で今の新潟の現在地は何処にあるのか?振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

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開幕戦から3試合連続同じメンバーでスタートした。

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試合は前半から柏に押し込まれる展開となる。この展開については想定通りというか元々このクラブがJ2を戦っている時点でおかしい訳であり、昨年ACLを戦ったクラブとして考えるとどうしてJ2を今年戦っているのか?という位不思議なクラブだ。

本来ならJ1でトップ5を争えるだけの力があるクラブなのだからJ2のクラブにとっては力の差が最初からあるのは当然である。新潟も2シーズン前から比べると戦力はあの時より落ちている訳であるし、2年前を戦ったメンバーは既に大谷、大、達也しかいない。多くのメンバーはJ1を知らずに戦っている訳であり当然J1との力の差は何処にあるのかを知るには絶好の試合ではあった。

ただ今季の戦い方を見る限りはそれほどボールを持てる試合は多くなるとは思わないし、何よりも司令塔となる中心的な選手がいるという訳でもない。J2では持てる方でも持てば勝てるという訳でないのがサッカーの難しいところである。前節の千葉戦も支配率は4割切っていた訳で切っていても4得点できた事を踏まえればゴールを奪うのに支配率が高ければ良いというものでもないという事だ。

その上で前半については決定的なシーンは殆ど作らせないで守れていたし、攻撃面でもそれほど多くないチャンスにゴール前までボールを運べていた。ただやはり相手がJ1トップ5に入る力があるクラブなのでしかもGKがロシアW杯代表の中村航輔が守るゴールを破る事は非常に難しかったと言える。

後半になると疲労から守備にズレが生じ始めたシーンが目立ち何度がフリーにさせる場面も目立ち始めた。一方で攻撃はそれなりにできていたもののやはり守らせてしまうと簡単にシュートを許してくれないという相手なので崩す事は容易じゃない。でも昨年の今頃はどういうサッカーをするのか選手全員が想像できていなかった事を差し引けばどうやって得点を奪うのか?というイメージは格段に上がっているだけに私自身得点をどうやって奪うのか?というイメージはできていた。

後半28分の失点シーンは何度もクロスを供給された中でGKとDFの間を完全に通されたパスだった。このプレーのシーンについてはJ1のクラブでも止められないシーンだと私は感じたし、さすが柏の強さを感じるシーンでもあった。でもこのシーンを除けば選手たちはよく体を張って守れていたので悲観する失点でもない。

問題はビハインドの時の攻撃がまだまだオプションが足りないという事だ。千葉戦のようにリードした時の交代カードの使い方についてはそれなりに準備できているけれど、同点やリードされた場面についてはまだまだプランの引き出しが足りないと感じている。京都戦ではレオナルドを最後まで起用した為に3枚目が切れず、この試合では素早く交代したもののそのためにリードされた時のカードの使い方が想定外だったという事だ。

私も3枚目のシルビーニョを投入した場面では何処でプレーさせるのか興味を持っていた。情報では2列目の攻撃的な選手という事で2列目で起用するのか?と思ったが入ったのが2トップの一角だった。

タイプとしてはFWタイプの選手ではない事は明らかなのだが既に交代カードで新太、貴章を投入しているので入るとしたら2列目になる。プレーしたシーンを見たけれどテクニックは十分あるしボールの供給にも長けている。スピードもあり局面を打開するには確かに良い選手だ。ただまだチームとしてシルビーニョをどう使っていくのかが見えないシーンでもあった。故に交代から数分は選手も同プレーさせるのか?どのポジションに入るのか?混乱した。

さらには片渕監督が練習で1度もやっていなかったという大武のFWに上げたパワープレーだけれど、意図はわかるけれど、これを練習なしにぶっつけ本番で柏相手にやる事なのか?と問われたらそれは流石に違うのでは?と思う。もちろんセットプレーやロングスローなら大武の高さを生かしたプレーをさせる事はできるが常にFWとなるとFW経験のある選手でないとDFとFWは全く別物だ。

このプレーについては思いつきでやってはいけない采配だ。練習したとしてもこのプレーが成功する可能性はかなり低いけれど、パワープレーを狙うならパワープレーをさせる為の選手をベンチに残しておく事も必要だ。

あと交代カードについても少し早すぎる。ネルシーニョ監督は後半37分まで誰1人交代しなかったが、片渕監督は後半32分までに3枚目のカードを使い切ってしまった。1枚目の交代カードが後半8分という事で達也がその時点でガス切れになっている訳じゃないのでどんなに速くても後半15分以降だと思う。しかも展開が0対0という事でこういう展開の場合先に動く方がチームのバランスを崩してしまう事は珍しくない。

ビハインドの状況ならクラブによって後半開始から交代するケースはあるものの少し交代が早すぎたと思う。交代カードの時間については考え方が人によりかなり異なるものの0対0もしくは同点から後半スタートするシーンについては後半15〜20分までは交代カードを切らない方が良いと思う。これまでも達也の交代時間が後半15〜20分が目安だった訳で2枚目のカードも後半30分過ぎてから使っていたらもう少し違ったカードを切れたのではないかと感じる。

とはいえこの試合を見る限り柏相手に防戦一方という試合ではなかったし、守備も1失点で抑えていた事で守備についても一定の評価はできる。ただ攻撃については柏相手だったとはいえ開幕戦に続くゴールなしという事で2列目の選手の起用がこれからカギを握っていくのではないかと思う。この試合ではシルビーニョが新潟デビューしたが、まだフランシス、サントス、ヨンチョルがベンチ入りすらしていない。ヨンチョルのプレーは過去に見ているので知っているけれど、フランシス、サントスについては全くプレースタイルがわからない。

今季から外国人保有数に制限がなく保有できるが、ベンチ入りは4枠までだ。その4枠に対して3枠しか使わない事そのものがそれほどコンディションが悪いのか?という事にもなる。是永社長は4枠を使いたいという言葉とは裏腹に外国人7人に対して4枠使わずという事を今一度見直してよいのではないか?

次節はアウェイで横浜FCと対戦する。現在DF不足に悩んでいるようなのでチャンスは十分あるが攻撃力あるクラブなので要所の選手をどれだけ封じる事ができるか?連敗は許されない。最低でも勝ち点を持ち変える事を念頭に闘ってほしい。

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