11日サッカーJ2アルビレックス新潟は新体制を発表した。

現時点で24選手という発表時では過去最低人数でのスタートとなったが終盤6試合のメンバー8人の契約更新に成功し新加入も大学で実績のある選手やJ2東京Vの10番として活躍した高木喜朗選手が加入するなど適材適所に補強を重ねた。鈴木監督は就任発表でオールマイティープラススペシャリストな選手に選手たちを育ててクリエイティブでアグレッシブな攻撃サッカーを目指すと宣言した。

これでアルビレックス新潟は魔境J2を1年でJ1復帰を目指した厳しい戦いが始まる。

改めましてあけましておめでとうございます。今年もアルビレックス新潟を全身全霊でファミリーの一員としてサポートして参ります。


予算が限られるだけに大きな期待はできないものの、昨シーズンの終盤レギュラー中8人が残留という事で戦力維持はほぼ成功したと言ってよい。主力で抜けたのは右SBの慶、両サイドハーフのホニ、山崎とホニが残したかったもののJ2でプレーさせたくない海外のチームにより契約更新が叶わなかったがそれでもここに新たなる攻撃力ある選手を加入させる事は必ずしも悪い選択肢ではない。


新潟の最大の低迷の原因は何といっても得点力不足以外に何ものでもなかった訳でJ1時代と違い今度はJ2はJ1から降格したチーム相手には守りを固めてくる相手も格段に増える。そう考えた時にいかに得点力あるストライカーが必要なのかは言うまでもなくJ2で実績ある選手も当然必要となる。


その意味ではこれまでの補強で最大の補強といえるのはMF高木喜朗だ。東京Vの10番として2シーズンで2シーズン72試合に出場して15ゴールというのはMFとしてはかなりの成績であるし、何よりJ2をよく知っているのでJ2を15年ぶりに戦う新潟にはそういう経験者が必要だ。


この加入だけでポジションが大きく埋まる事になるし、喜朗の加入で2列目までは事実上決まったと言える。残る問題はFWと右サイドバックのみとなるけれど、右サイドバックについては噂では代表経験もあるDF安田を獲得するという話になっているのでこの加入が決まれば後ろの不安はほぼなくなる。


問題は攻撃となるけれど鈴木監督は現時点で4−4−2か4−5−1で戦うと宣言している。どちらもベースは4バックという事で概ねボランチ以上の攻勢だけが大きく変わるという事だ。


2018シーズンのメンバー

契約更新

GK 大谷

DF ジュフン、大武、富澤、堀米、巧、尚紀

MF 磯村、大、豪、伊藤、輝綺

FW 達也、河田、貴章


計15選手

復帰

GK 渡辺泰広 (JAPANサッカーカレッジから復帰)


計1選手

移籍加入

GK 田口潤人 (J1横浜F・マリノスから完全移籍加入)

MF 小川(完全移籍で新潟に残留)

DF 渡辺泰基 (前橋育英高校から加入内定)

DF 広瀬健太 (J2湘南ベルマーレから完全移籍加入)

DF 柳育崇 (アルビレックス新潟シンガポールから完全移籍加入)

MF 戸嶋祥郎 (筑波大学から加入内定)

MF 高木善朗 (J2東京ヴェルディから完全移籍加入)

FW 渡辺新太 (流通経済大学から加入内定)


計8選手

全24選手

移籍

GK

守田 達弥 松本山雅FCに完全移籍
(12月19日)

川浪 吾郎 ベガルタ仙台に完全移籍
(12月26日)

稲田 康志 契約満了(11月25日)

DF

大野 和成 湘南ベルマーレに完全移籍
(12月22日)

前野 貴徳 愛媛FCに完全移籍
(12月24日)

増田 繁人 町田ゼルビアに期限付き移籍
→ファジアーノ岡山に完全移籍
(12月28日)

酒井 高聖 契約満了(1月4日)

MF

小泉  慶 柏レイソルに完全移籍
(12月29日)

チアゴ ガリャルド 期限付き移籍期間満了(1月10日)

小塚 和季 レノファ山口に期限付き移籍
→ヴァンフォーレ甲府に完全移籍
(12月28日)

ロメロ フランク 契約満了(12月14日)
→町田ゼルビアへ完全移籍
(12月24日)

酒井 宣福 大宮アルディージャに完全移籍
(01月07日)

成岡  翔 契約満了(11月24日)

本間  勲 現役引退(11月25日)

FW

山崎 亮平 柏レイソルに完全移籍
(01月09日)

ドウグラス タンキ 契約満了(1月10日)

富山 貴光 期限付き移籍期間満了
→サガン鳥栖へ復帰
→大宮アルディージャに完全移籍
(01月08日)

鈴木 武蔵 松本山雅FCに期限付き移籍
→V・ファーレン長崎へ完全移籍
(12月22日)


計18選手が去る事になった。この中で1番痛い移籍となったのはGK守田の移籍になるだろう。この4年正GKとして新潟のゴールを守り続けたGKが松本を守るというのは大きな壁になる事は間違いない。慶と山崎はJ1へ移籍しただけにこちらの方はあまり痛手という事はない。

期限付き移籍

西村 竜馬 モンテディオ山形に期限付き移籍
→2019年1月31日まで移籍延長
(12月28日)

宮崎 幾笑 ツエーゲン金沢に期限付き移籍
→2019年1月31日まで移籍延長
(12月27日)

森  俊介 東京ヴェルディに期限付き移籍
(12月29日)

平松  宗 V・ファーレン長崎に期限付き移籍
→2019年1月31日まで移籍延長
(12月26日)


計4選手は期限付きで籍を残す事になった。


昨シーズンの在籍選手が多すぎたというのはあるのでこれだけの出入りはある意味仕方ない側面はある。それでも放出した選手のうち慶と山崎、ホニ以外はあまり戦力になれなかった面々なので今のレギュラーを脅かす存在を大幅に入れ替えたというのが今回の編成でもありリーグ戦中心に戦う事を踏まえれば多すぎる訳ではない。ルヴァン杯の出場は1月30日に決まるがこちらを戦う事になってもサブのメンバー中心の戦いになるのでそこで結果を出した選手がレギュラーを狙えるという感覚で捉えるが、個人的にはリーグ戦のみに集中して戦いたいところではある。


このメンバーでスタメンを組む場合についてだけれど、現時点で外国人選手がジュフンを除くと誰もいないのでシステムを踏まえて組むとしたい。

4−4−2(4−2−2−2)の場合

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現時点で1番濃厚な布陣になるけれど、本来ならFWに外国人FW、右SBに噂の日本人選手を考えているところだが現メンバーならこのメンバーを組む事で高さと攻守に渡って1番バランスが取れたメンバーになる。

カップ戦を戦う事になった場合のメンバーは全員控えを前提にしたメンバーは

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CBに広瀬か柳のどちらかを起用する事になるが、現時点でカバーリングと鈴木監督のサッカーの理解度を考慮して広瀬を選んでいる。このシステムで控えだけの構成で組もうとするとボランチに戸嶋を起用する事になるので現時点で控えでこのメンバーになるのかは成長次第になる。

4−5−1(4−2−3−1)の場合

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昨シーズンのシステムで考えた時にはホニが主戦場だったポジションに名古屋で慣れ親しんだ小川を回し、トップ下に戸嶋を使う事で前線からのプレッシャーを考えた時の運動量を活かせるし、サイドでボールを持てる選手がいる事で時間を作る事ができる。

4−5−1(4−1−4−1)の場合

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現時点でボランチのメンバーが少ない事を踏まえると外国人FWがいない事を前提に考えれば磯村のアンカーにして大、戸嶋のインサイドハーフで構成する事で前線から仕掛けやすくする意図もあるし攻撃にも専念できる特性がある。吉田監督の時に組んだシステムだけれど4−5−1というシステムを考えた時にはアンカーの守備力とバランスを取れる選手は誰か?と問われたらCBも経験している磯村がいる事で成り立つシステムでもある。

カップ戦を戦う場合の控えメンバー

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控えだけで組むとなれば輝綺のアンカーを中心にドリブルが得意の新太をどちらかのサイドハーフで起用する事で局面を打開する。中央の端山、伊藤は呂比須監督の時にトップ下をやっていたので2人にトップ下で試合を組み立てるという部分を担う事がこのメンバーの中心になると思う。


今日は開幕カードが発表されたけれど、開幕戦はアウェイで讃岐と対戦する。昨シーズン残留争いをしたクラブと初対戦になるけれど、戦力差を踏まえて守って縦パスのカウンターを仕掛けてくる可能性が高いだけにどうやって局面を打開していくかがJ2初戦の戦いとなる。そしてホーム開幕戦は松本山雅と対戦する。松本はJ1時代に3勝した相手だけれど守田のゴールをこじ開けなければならずJ2の戦い方を熟知している分本当の意味でJ2を勝ち抜く上での基準値になる相手になる。


2試合とも終盤6試合の戦いをできれば間違いなく勝ち点3を手にできる相手だがどのクラブも開幕数試合で苦戦しているのを見ているので油断大敵として挑んでほしい。


とは言っても現時点で外国人選手が加入していないのでどういう選手が揃うのかはまだ完成していない。まずジュフン含む日本人選手中心にどれだけレベルを上げる事ができるのか?がこれから鈴木監督が求めるサッカーを体現していく事になるだろう。


最後に多くのサポーターには鈴木監督のサッカーを確り学んでほしいし、私も確り学んで理解していきたい。監督も語っていたけれどブレない!サポーターがブレていたら選手たちもブレてしまう。その反省を多くの人ができるのか?そういうシーズンにもなる。


それ以上にこの3年苦しい試合ばかりだった分勝利を続けて楽しいサッカーを思い出すシーズンである事も忘れてはならない。まず楽しくそして選手たちを全力でサポートしていく。それをブレずに貫いていこう!



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