30日J2リーグ18第21節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで15位水戸ホーリーホックと対戦し、1対1で新潟はFWターレスのゴールで先制したものの、後半早々に追いつかれて勝ち越しゴールを奪う事ができずに終わり、7勝5分9敗勝ち点26得失点差-3で暫定14位で前半戦を折り返した。

甲府戦に敗れて以降何が正しい判断なのか?という選手たちは迷宮に迷い込んでしまったまま答えを見つけられない状況に陥っている。

他のクラブより6試合も多く試合をした事により戦術が完成しないまま試合を続けた代償は想像以上に大きいものだった。大宮もルヴァン杯が終わるまで苦戦を強いられたが、戦術が浸透してきてからは浮上のキッカケを見つけられている事を踏まえると監督交代したばかりの状況で試合を多くやる事のデメリットは想像以上だったと言える。


21クラブとの対戦を終えて感じたのは戦力差があっても戦術が確り浸透して機能すれば補えるという事だ。愛媛、熊本、栃木に敗れた時点で本来敗れてはいけない相手だった訳だからこれまでJ2に降格してきた元J1相手の対抗する戦術をこの何年もの間に確立してきたからこそ大きく苦戦する要因になっている。湘南のように同じ監督でJ2も戦うクラブが1季で昇格復帰できるのは相手の手の内を知っている事と、同じ監督で戦術が完全浸透しているからに他ならない。


今の新潟は戦術を全て失った中で再びリスタートした訳で戦術を作る時間が必要だったが、今年から始まったJ2も参加するルヴァン杯の影響を大きく受けた。甲府は間違ってルヴァン杯グループリーグを突破し、浦和も破ってしまい、新潟をボコった事で元J1の強豪に対する戦術を殆どのクラブが用いてくるようになった事で再び苦戦し始めた。


J1でも浦和がミシャが解任されてから戦術を失い、堀監督解任後にオリヴェイラ監督になったものの、連戦で戦術を浸透させる時間が無いと嘆いていた事を踏まえても戦術が浸透しなければ鹿島を3連覇に導いた名将でも復調は困難だという事だ。


そういう視点を踏まえて試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-1-4-1


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町田戦と同じメンバーでスタートした。

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試合は前半から新潟は前回同様に4-1-4-1で挑んだが、正直なところ戦術として全く機能しない。新潟目指すサッカーはポゼッションになるのだけれど、正直なところこのシステムに変更してから全くポゼッションができない。


メンバーとしてサイド攻撃に適した選手構成ではないし、特に中央でボールを保持できる選手が不在という状況では機能しないのも当然だ。新潟で4-1-4-1をやった時代は2年前に中央にレオ、小林がいた時代には彼らにボールを預ければそれなりにボールをキープできたし、コントロールもできた。しかし今の新潟にはそういう選手はいない。


特に磯村を下げてしまったら余計にボールをコントロールする選手がいなくなってしまう。磯村がいたからこそキープできた側面もあり、今日のメンバーでは中盤でボールをコントロールする事は不可能に近い。柳をアンカーで起用するという部分については守備はともかく、攻撃は全く機能不全にしてしまう。ルヴァン杯で起用されたとはいえ柳の本職はセンターバックであり、ボールのコントロールが必要なDMFには不向きな存在だ。DMFが不足しているのは輝綺を右SBに起用しているからであり、本来は尚紀が入らないといけないが起用できるほどの状況じゃないという事なのだろう。


先制シーンはターレスにしては珍しく上手く抜け出したゴールだったが、もっとターレスがゴールを決めてくれていればここまで苦戦しないのだが、この3試合で2ゴールは前向きに捉えたい。しかし今の新潟にとってこの1点を守る位の気持ちが本来必要だったが、後半になってそれが脆くも崩れ去る。後半2分に水戸はスペースが空いた所を見逃さなかった。CBの空いたスペースに入り込まれ、富澤があっさりかわされてゴールを決められた。もうこれは富澤の調子がこの試合非常に良くなかった事もあるけれど、これだけあっさり交わされるとさすがに色々考えるものがある。


その後新潟は水戸に押される時間が続き、唯一ゴール正面で得たFKも安田が決める事ができずに終わり新潟は2戦連続ドローとなり、ホームでは前半戦11試合で1勝4分6敗という全く勝てないままだ。


2試合を通じて4-1-4-1を採用したがこのシステムも使う選手次第で十分機能すると思うんですよね。アンカーに起用するのは柳ではなくどうして磯村にしないのか?という部分がありますし、インサイドハーフにするなら大よりも坂井大将の方が展開力もあるし、ボールキープ力もある。DMFでプレーしていた事を踏まえてもサイドハーフでプレーしていたし、インサイドハーフでプレーできる訳だから私なら大に代えて坂井大将を起用する。


正直大のプレーを観ていると起用し続けてよいのか?という疑問視ばかり出てしまう。10番を背負う以上司令塔かアタッカーのように得点が獲れる選手でないと困るが、元々そういうタイプではないので得点力がない大をこのまま起用し続けても得点力が上がるとは思えない。サイドハーフも新太はドリブルが得意だから良いが、河田は2トップ以外では全く活きていないだけにやはり河田は中央の選手なんですよね。4-1-4-1では河田を起用するポジションが正直ない状態なのでこれだったら善朗を起用してサイドから展開できるようにしていく。


この試合で広瀬が前半で途中交代したが観る限り福岡戦で負傷した傷が癒えていなかったようだ。それなら最初から広瀬ではなく柳をセンターバックで起用する考えはなかったのか?と感じる。シンガポール時代にはCBで出場した試合は負けなしという位ですし、元々本職なのでアンカーであれだけの守備ができるなら十分CBは務まると思います。


現状として小川が故障で出場が難しいだけにどうやって得点を狙うかという部分の課題は全く消えていない。何度も言っている事だけれど、正面からゴールを狙うばかりでなく、斜めからもシュートでゴールを狙う姿勢が全くない事が問題だ。試合前の練習でもどうして正面ばかりしかシュート練習しないのか?と言いたくなる。今日水戸に決められたゴールは斜め45度からだった。クロスから正面で決めようとし過ぎているのは21試合を通じて感じている事だ。


前半戦21クラブとの対戦が終わったけれど、長年資金力があるクラブとの対戦が多くなっている事もありまともに立ち向かっても勝てないという事で5バック穴熊スタイルを多くのクラブで確立したのが今のJ2という事だ。選手の実力が高い訳じゃないので戦術はそれほど多彩でなく1つの事をやり抜くというスタイルが殆どだ。


そういう事を踏まえると監督を毎回交代しているようでは何時まで経っても戦術など完成しないし、浸透もしないという事です。どんなにいい選手が揃っても勝つ事はかなり難しいと感じています。


これから残り半分を戦っていく上でどうやって得点力を上げていくのか?どうやって戦術を浸透させて完成させていくのか?課題は大きいままです。現時点で6位との勝ち点差は8ありますが、8を縮めるためには連勝する以外にない訳で連勝を目指す為にも1点を守る位のサッカーに徹していかないと連勝もない状況です。1度対戦しただけにどう他のクラブの対策を練っていくのか?確り練習で研究してほしいと思います。


次節はアウェイで松本と対戦する。今の松本はやはり当初の予想通り昇格最有力のクラブです。13クラブ格上の今格上相手にどういう戦いができるのか?これからの1週間に全てが掛かっている。


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