20日J2リーグ18第15節が行われ、アルビレックス新潟はデンカビックスワンで19位モンテディオ山形と対戦し、0対0で終始主導権を握りながらも5バックでゴール前を堅める山形からゴールを奪えず終了間際にゴールバー2度叩くピンチを何とか乗り切り第6節徳島戦以来となる完封で勝ち点1を積み重ね、6勝3分6敗勝ち点21得失点差+1で9位に後退した。

3か月に渡る過密日程の最後を迎えて改めて5バック攻略法を見つけなければならない事を痛感するのだった。

山形戦でようやく3か月に及んだ過酷なハンディ日程が終了した。この3か月で1週間練習ができたのは開幕から4回と他のJ2クラブが10回1週間練習があった事を踏まえると殆どが試合のための調整しかできなかった訳です。当然2,3週間に1度の1週間練習は連戦の為にズレた戦術修正が手一杯な訳で同じ条件で戦うなら言い訳はできませんが、いかに6度の1週間練習をできなかった事がツケとして今に至っている部分はないとは言えません。ただルヴァン杯を戦った事で戦力向上にはなったのは事実なので戦術精度向上を疎かになった分を岐阜戦後の2週間のインターバルでいかに取り戻せるか?というアドバンテージを使えればこの過酷な15試合は無駄じゃなかったとなります。

とはいえこの試合でも大きな課題となった5バック攻略法について考えていきたいと思います。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4-2-2-2

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前節から小川に代わって善朗が入ってスタートした。

まずモンテディオ山形のシステムは3-4-2-1と案内されているけれど、これはキックオフ時の状況であり、守備の多くは5バックで形成される。説明すると3枚のDFはCBだが3列目の4枚の両サイドはそのまま4バックならサイドバックの位置に下がる事で5バックが形成される。あとは2列目がそのまま下がる事で5-4-1もしくは5-2-2-1となり中央は4列に並ぶか4角形になる2列で中央を形成する。


前線は1トップだけ残り場合によっては守備で下がるものの、事実上GK含めて10人で自陣に引いて守る。跳ね返されたボールは中央の4人がいると拾われやすくなり、そこからカウンターを受けるケースがあるという事だ。もちろんボールを持っていても回せるのは最終ラインばかりになるのはこれだけ最初から引いて守られると打開できるスペースはサイド位しかない。中央から真面に行っても数的に囲まれてしまい人が密集する中央は簡単には突破できない。メインやDAZNの中継からだとどうして行かない?と疑問視されるもののゴール裏から観ると本当に出せるスペースが限られる事がわかりやすい。


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J1の強豪クラブだとこんな守りはしないクラブが殆どだが、J2は格差あるクラブ相手だとどうしても最初から5人並べて守備をする事が多くなる。特にこの戦術が顕著なのが相手のホームという訳だ。


この試合でも安田と輝綺が個人でサイドを突破したケースがあったけれど、そこからクロスを上げても中央に3人待ち構えているのでクロスだけじゃなく直接そこからシュートを選択する必要もある。上げるだけだと中央のCBが動く必要がないのでクロスを構えていればよくなる。ただシュートを放ってくるとなると構えているだけではいけないのである程度ボールに来る。そこでCBが2人になるところをクロスで狙う選択肢を増やす為には安田、輝綺が突破したらそのまま持ち込みシュートを狙う事だ。それが例え1度だけでもやってくる意識を持たせるだけで全然違う。判を押したようにクロスだけでは相手は楽に構えているだけだ。いかに相手を楽にさせない選択肢をサイドバックには求めたい。


もちろん2トップやサイドハーフもこのままではいけない。通常は2トップをFW、2列目は攻撃的MFという位置づけだが、思い切って4トップにする位の形が必要だ。今の動きを見る限り2トップのままだ。それが相手に中央だけに集中すれば良くなることになるので、今日の試合では中央から善朗が上がっていったけれど前線にボールを展開する場合は予め4トップのイメージを持って挑む事で打開できる部分も増えてくると思う。そうすれば最低4人前線に張る事になり、ボランチからボールを奪われない展開ができるなら4トップは有効だ。浦和のミシャシステムも攻撃時は2-3-5という5トップのイメージで戦っていた。事と次第ではこれ位のイメージで戦う大胆さが必要という事だ。


ただ現状としてはJ1時代の森保広島やミシャ浦和に対して5-4-1を全く攻略できなかったという事実が残っているだけにそこまで大胆な攻め方ができるのか?というのがある。現状としては広島や浦和レベルのクラブはJ2にはないので今日のようなカウンターさえ防いでしまえば大きなピンチは訪れないという事でもある。


前掛かりになり過ぎて決定的なシーンを作られて沈むというのが昨年までのJ1在籍クラブの苦しみだったと思うので今日のようにサイド突破からの時にクロスだけでなくシュートを狙う。セットプレー、コーナーキックを獲得する。45度からミドルを狙う。ある程度堅められてしまうとサイドに侵入する事も難しくなるので5バックにスペースがあるとすればペナルティエリア外の45度が中心になる。ここは意外と侵入しやすい。ここからクロス気味のシュートを狙う事でディフェンスも守りにくくなる。今日の試合でも安田が何度もターレス、貴章に入れていたがこれは続ける事が必要だ。できればこの位置で多くのセットプレーを獲得したい。そしてそのセットプレーを活かしたい。


3月頃は考え過ぎてボールを回す事しかできなかったけれど、今は明確な目標を定めてボールを展開しているのでその精度を上げていく事と、5バックの動きをもっと選手たちが理解する必要がある。その為に1週間練習が必要だったのだが、これからはその時間を使えるだけにいかにして5バック攻略法を確立していくのか?今以上の精度を上げないとゴールは遠いままだ。


次節はアウェイで岐阜と対戦する。岐阜とは初対戦だが最近の初対戦クラブは2連勝中だけに4バックで守る岐阜は比較的やり易いと思う。ここを乗り切れば2週間の準備期間があるだけに本当の意味でのメリットがあったのかはこれからの戦い次第だ。


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