8日J2リーグ18第8節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで1位ファジアーノ岡山と対戦し、0対1でアルビレックス新潟はファジアーノ岡山の激しい守備に苦戦を強いられ、後半26分MF磯村のファウルでPKを献上してこれを決められて初対戦クラブ3連敗となり、3勝2分3敗勝ち点11得失点差+1で11位に後退した。

予想通りの守備重視に来る相手に対して新潟は改めて決定力不足を露呈し堅守を破る対策をしないと再び同じパターンで躓く事になる。

首位とはいえ前節に最下位愛媛に敗れるなど全く予想もできない魔境J2リーグだが、岡山は得点源のストライカーが故障で離脱し先日セレッソを契約満了になったストライカーを獲得したばかりで登録が間に合わずほぼ守備中心に戦ってくる事はある程度予想できた事だった。14年過酷なJ1で戦い続けてきた強豪扱いを受ける新潟にとって多くのクラブが強豪とみなして守備重視でホームゲームでは挑んできている。


唯一ガチンコで挑んできたのが横浜FCと徳島位という松本、京都ですら守備的に入ってきている事を踏まえると守備的に入るチームに対してどう崩すのかが本来J2を戦う時に考えないといけないところなのだが、現時点で新たなるベースを構築しつつ守備をテコ入れしてある程度守備の目途が立った中で攻撃が3シーズン平均1点以下の得点力という降格最大の要因を今だに解消できずにいるという事だ。


ここまで初対戦のクラブはこの岡山で4クラブ目となるが、開幕戦の讃岐に勝利した以外はこの試合にも敗れて初対戦クラブ3連敗という新潟は初物に弱いというジンクスがついてしまいそうな状況にある。長年J1で下位を戦い続けた新潟にとって守りを固めるクラブに対して全くと言って良いほど勝っていないという現実がある以上J2ではそういうクラブが尚更多い訳で得点力をどうやって向上させるのか?を考えないと今後スコアレスドローが続くか得点が獲れずに1失点負けを屈してしまうケースが増える。そういう点を踏まえてどう改善して行けばよいのか考えていきたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは3−4−2−1

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前節から故障から復帰したGKムラーニャが戻り、貴章と河田のポジションを入れ替えてスタートした。

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試合は守りを固める岡山に対して新潟はパスミスが多くなりカウンターを許す展開となった。まず貴章と河田を入れ替えた点についてはこれはかなり難しい所なのですけれど、本来2トップの時は右左どちらでも変わらないのですが、1トップになった時にどちらが適任か?という点については実際に試合で起用しないとわからない部分もあります。鈴木監督はオールマイティになってもらいたいと語っている通り色々なポジションでプレーできる事も求めています。


その為にはそのポジションでプレーしないとわからない事も少なくなく、河田も貴章もこのシステムでの1トップ、2シャドーをほぼ経験した事がありません。その中で試合を通じてどれだけ適性があるのかをぶっつけ本番で試す事になる訳ですが、練習である程度できても試合でできるとは限りません。プレーして初めて良い悪いがわかる訳で、当然シーズンは長く出場停止も予想される訳でその時どこでプレーさせてもできるようでなければならない訳です。ましてこれまで4−2−2−2だけやってきた鈴木監督の戦術とシステムを3−4−2−1に変えた途端全くできないという部分でやろうとする戦術は変わらないもののシステムの約束事をこのシステムでまだ飲み込めていないというのが今の現状だと思います。


特にこのシステムになって苦しんでいるのは河田であり、坂井であり、堀米であると私は見ています。昨年も河田が起用されるまでに呂比須が守備とシステムを理解するのに時間が掛かったと言っていましたし、堀米も札幌ではサイドハーフでプレー経験があるものの、新潟ではサイドバックとしてレギュラーを獲得してようやくサイドバックに慣れたところにウイングバックに上がったところで攻撃面で非常に苦労している姿が見えます。


坂井もボランチのポジションは変わらないものの、システムが変わりパスの出しどころが変わった事で判断に迷いが生じている姿を何度も観ました。3−4−2−1は正直攻撃に専念する選手が4人から3人に減ってしまいますが、その分4バックよりも攻撃に専念できるというメリットがあります。それも2シャドーの後ろにDMFがいる事でパスの距離感は確かに近くなり熊本戦では上手く機能していました。熊本戦の時は守備が上手くいかなかっただけにこの試合の守備については前回の熊本戦よりも改善されていました。


もちろんGKムラーニャの好セーブも見逃せません。ムラーニャの好セーブがなければ前半で失点していたシーンもありましたが、ムラーニャの復帰で少なくてもJ2レベルの攻撃では決められないだけの守備力があるのは確かです。ムラーニャが復帰した事で守備には安心感をもたらした事は非常に大きかったです。故に攻撃面については大きな課題を残したと言える訳です。


3バックにするという事は完全に攻撃に専念する3人をサポートする上でWBの攻撃力が必要となりますがこれは4バックの延長線上と考えてもらえばよいのですが、鈴木監督は4バックを最初に取り組んだ時に一方が上がったら一方は残るようにと語られていました。それが3バックになった時にはその応用としてプレーする事を両WBに求めましたが安田はその意図を見事に実践しましたが、堀米は経験の浅さから上手く機能させる事ができていませんでした。故に鈴木監督も左サイドが機能しなかったというのも堀米がWBとしての役割を果たせていなかったという事です。


要するに鈴木監督はWBは上がる時は攻撃に専念して良いという事なのです。その上で両CBがそれぞれ上がった時にサイドバック的なプレーを求める訳です。故にジュフンは左SBの役割を覚える事が必要ですし、輝綺は右SBの役割を覚える必要があります。


輝綺については両SBを昨年経験していますし、今年はCBも経験していますのでどのポジションでも戦術理解度、システム理解度の高い選手です。対してジュフンはサイドバック経験があまりなく左サイドのプレーに慣れていない側面があります。その点を踏まえても3バックですが攻撃時には4バックの動きを求める事が必要となります。


4バックには4バックの動きがあるように3バックにも3バックの動きがあるのでそのポジション取りをマスターすればこのメンバーで状況に応じて自分たちで3バックにして戦う事もできますし、4バックに変更して戦う事もできます。


柔軟に対応できるようになる為には試合を通じてシステムをマスターしていく必要があるだけに今は選手たちにとって試合を通じて課題を見つけていく状況なのだと思います。結果も確かに大事なのですがJ1と違い10試合でも25%終わらないのがJ2リーグなので10試合終わった時点で一度振り返る事ができるので2試合で丁度10節となるだけに最初の10節は本当に骨格を作る10節だと考えた方が良いと思います。10節終了しても32試合ある事を踏まえるとできるのは今のうちであり、今の失敗は残り32試合で取り戻せると考える事も必要です。


ただ現時点で新潟はJ1を14年戦った強豪という位置づけにされている事は紛れもない事実だけに大宮戦を除けば次の栃木戦も守りを堅めて挑んでくる事が間違いないだけに堅守をこじ開けるだけのプレーと工夫を更にしていかないと守りを堅める相手には今後も苦戦すると思います。その意味でもターレスを次の試合から先発で起用してほしいと思いますし、そのために獲得した選手ですし、私が観る限り長い時間を与えた方が決定的な仕事をしてくれる選手だと思いますし、パスで散らす事もできる選手ですからパスで崩すならターレスの起用は不可欠だと考えます。


次節はアウェイで栃木と対戦する。現時点で初対戦クラブは1勝3敗と現在3連敗中であり、対戦したクラブ全てが守備重視で戦ってきているだけに先取点が重要になります。先取点を獲れた試合は負けなしであり、先取点を奪われた試合は負けているという解りやすい状況なので先取点を獲る事ができる時間帯によって楽にするか難しくするかにかかってきます。これ以上初物相手に敗れる事は阻止しなければならないだけに1週間の準備期間で確り守備を堅める相手に対してこじ開ける対策をしてほしいと思います。

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