21日J2リーグ18第5節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで22位愛媛FCと対戦し、0対1でアルビレックス新潟は守りを堅める愛媛ゴールに迫る事ができず後半41分にCKからまさかのゴールを許して今季リーグ戦初黒星となり2勝2分1敗勝ち点8得失点差+3で10位に後退した。

J2で戦って5試合目に恐れていた展開で恐れていた事態が現実となり改めてJ2の戦いが困難なものなのかを痛感する結果となった。


負けるとしたらこういう負け方になるだろうという予測はしていたので特に驚きはない。過去新潟のここ4シーズンのシーズン得点を振り返れば当然と言えば当然だ。

2014 30

2015 41

2016 33

2017 28

136試合 132得点

4シーズン平均0.97点

振り返れば4シーズン中3シーズンは平均得点がシーズン1点を超えないという堅碁が抜けてから慢性的な得点力不足を続けてきた訳だからこれがJ2降格最大の原因という事は誰が見ても納得できると思う。得点が獲れなければ1シーズン位ならともかく4シーズンも続けば守備陣の負担は1点の重みに苦しみ続けるというものであり、それが最終的に2017シーズンのJ2降格になったという事だ。

このような得点力だから守りを堅める対戦相手に尽くゴールを割れず無得点に終わった試合ばかりになるのは無理もない話だ。そして現在地としてJ2で戦っているものの確かに貴章3ゴール、河田2ゴールを上げているものの爆発的な得点を獲れる印象がある訳じゃない。現時点でそれは感じない故に攻撃力という点において昇格するための1番のキーポイントになる訳で特にホーム3試合でわかった事は多くの対戦相手はゴール前を堅めて少ないチャンスを狙ってくる戦いに終始しているという事だ。その観点を踏まえて振り返る事にする。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

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MF大将がU-21の代表に選ばれたために輝綺がDMFの位置に入り、小川に代わり善朗が入った。

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試合は愛媛にゴール前を堅められ奪われたボールは尽く縦パス1本で前線を狙ってくるという解りやすいサッカーに終始した。試合を通せば愛媛は強豪新潟を相手にゴール前を堅めてカウンター狙いなのは当然であり、元々ボールを回せる選手が少ない故に前線3枚にボールを繋いで前線3枚で何とか得点を狙うという戦術だ。結論からいうと今日の愛媛はそれが見事にハマった。


新潟はボールを支配して主導権を握るというサッカーなのだが、ボールを回してくさびを作り相手の隙を狙って得点を目指すという姿勢は確かに間違いじゃないんだけれど、ここ5試合を観る限りボールを回す事に終始し過ぎているように感じる。鈴木監督がそういう指導をしているからそうなるのだけれど5試合で1度も2桁シュートが無いという時点でシュートを放っている印象も相手にとって少ないと思う。基本いくらクロスを入れようが、パスを出されようがゴールを狙うシュートが打たれなければ守る側にとって怖い訳じゃない。ある程度パワープレーに終盤狙うシーンも増えたもののその前にミドルシュートが少ない故にほぼ空中戦だけに愛媛は集中すれば良くなった。これがミドルシュートも放たれ、パワープレーもされていたら対応はかなり難しくなったが、今の戦術を見る限りパスするなとは言わないが序盤からシュートを放ち崩すという工夫があって良いと思う。サイドからのクロスだけでなく45度の角度からシュートを狙っても良い位の勇気が必要だ。


どうしてもボールを保持するケースが多くなるために縦のカウンターから狙われるケースがこの試合では目立った。それだけシュートで終われていないという事でもあるけれど、それ以上に前節勝利した横浜FCはボールを保持するサッカーを展開するも愛媛の場合は保持する時間はそれほど長くなく中盤を省略して前線にだから中盤で奪われるとそのままピンチになるという事だ。新潟の場合は急がずパスを展開するのと対照的だ。だからこそ相手の戦い方を確り考えないといけない。こういう相手にはとにかくカウンターを防ぐ、ロングボールの場合はセカンドボールを拾う及びフォローに向かうなど守備の対策はそれで十分できるものの、問題は攻撃面だ。


ターレスをそろそろ先発させて90分間プレーさせて良いと思うんですよね。ルヴァン杯で既に90分プレーしているだけにリーグ戦90分プレーできない理由はない訳でターレスの場合は短い時間よりも長い時間プレーさせてあげたい。前線であれだけ競り合いに強くボールコントロールも素晴らしい訳だからあとはゴールを目指す時間さえ長ければ初ゴールはそう遠くない。


あとこの試合では小川、達也がベンチ外となったけれど、別に故障で外した訳じゃない。この過密日程を考慮して次の徳島戦で万全の体制で出場させたいという事だったのだと思うけれど、私自身小川をベンチ外にして戦うほどJ2は甘い世界じゃないと思うので故障なら仕方ないが、そうでないなら最低でもベンチ入りさせるべきだと思う。2列目で1番頼れる選手は小川選手なので小川選手をベンチ外にしたのはこの試合では大きなマイナスだった事は否めない。もしベンチ入りしていたら違った展開を生み出せたと思う。


最後に今のJ2と15年前のJ2の違いは15年前は12チームしかなくどのチームもガチンコで戦った。当時の新潟は2年連続昇格争いを繰り広げたが予算上J2の上位という位置づけではなかった。


しかし今のJ2は上と下の格差が激しく、22チームある事を踏まえても下位と言われるチームは弱者の戦い方、上位と言われるチームは昇格を目指す戦い方をする。今日の愛媛は弱者の戦い方と言ってよい。現実新潟はその弱者の戦い方に屈した。ジュビロ磐田が自動昇格に2年、セレッソ大阪に至っては2シーズンとも自動昇格できずプレーオフで昇格するという苦しい戦いを強いられた。新潟より確実に戦力が充実している2チームがそれほど苦しむ理由が今日のような愛媛の戦い方にある。いくら良い選手でも戦力差があると守りを堅めて闘ってくるから守りを崩せず勝てないか、今日のようなまさかの大事故のような負け方で勝ち点3を落としてしまうケースだ。


ではどうして愛媛は上に行けないのか?といえば力が均衡する相手になると普通の戦い方をするからだ。水戸や山口が健闘しているけれど、両チームと直接対決するケースだとどうしてこんな戦いになるのか?という不思議が生まれるのは相手に合わせた戦いをするからだ。これはどのチームにも言える事なので特別な事ではないものの、それでもJ1に復帰するには相手に合わせた戦いでは上がれないという事なのだ。自分たちが目指すサッカーをして結果を出したクラブが昇格するのがJ2リーグだ。湘南が2回連続1季で復帰できたのは湘南スタイルをどのチームに対しても貫いたからだ。相手に合わせるクラブは上がれない。


だからこそ今の新潟のやっているサッカーが間違っているという事はない。このサッカーで上がる為に得点力ある選手を常時起用する事が必要だし、その上で周りの選手の成長も必要なのだ。守りを堅める相手を破る事が今の新潟にとって大きな課題だ。


次節はホームで徳島と対戦する。昨年の得点王不在ながら既に千葉、大宮、甲府を破り3連勝と勢いに乗る。ここで勝ち点3を献上してしまうと大きく後れを取ってしまうだけに何が何でも勝ち点3が必要だ。ただ過去2度ホームで対戦しているものの2敗しているだけに心して挑まなければ勝ち点3は手にできない。油断大敵!どの相手も強敵という気持ちで戦わなければならない。

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