3日J2リーグ18第2節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで松本山雅と対戦し、1対1でアルビレックス新潟はFW矢野貴章のゴールで先制したものの後半松本山雅の攻撃に守勢に回りGKムラーリャが何度も好セーブしたものの防ぎ切れずにドローに終わりJ2の厳しさを痛感したホーム開幕戦となった。

15年ぶりに戦うJ2の舞台でJ2の基準となる松本山雅が相手にJ2の厳しさを知る結果となった。

15年ぶりのホームで戦うJ2の舞台は戦い前まではJ1の時と変わらなかったけれど、試合になってからその違いを感じ始めた。簡単には当然判定の基準が違うし、質も違う。これはリーグが下になれば当然の事でこういうハンディをはねのけてJ1に復帰できる。J1時代から判定にクレームばかりしているサポーターは全く変わっていないところが変われない人だと感じる。無邪気にチームをサポートするちびっ子たちの声援の方が本当に純粋でこういう子供たちが判定にクレームばかりして変われない人のようにならないでほしいと切に願った試合でもある。


さて冷静に試合を振り返るとこの2試合で相手が立ち上がりは構えてくる傾向がある。それも無理はないが14年もJ1で戦ったクラブ相手だからいくら3年連続15位以下で降格してきたとはいえ腐ってもJ1で戦い続けてきたレベルを当然警戒してくるのは当然だ。ここ3年の新潟は得点の多くや少ないチャンスからカウンターか何とか決まったゴールばかりで得点力は1点に満たないシーズンを4シーズンも過ごした。


そこからJ1在籍の長いクラブとして構えてくるJ2クラブが大半な訳だからそれは相手の守りを崩すサッカーを目指すのは簡単な事ではない。だからこの状況ではスピードスターのような選手は不向きである。ドリブラーかフィジカルの強い決定力あるストライカーで守りをこじ開ける事が必要だ。湘南のように長年同じ監督で連係がほぼ完成しているクラブなら良いかもしれないが、新潟の場合は連携はこれからのクラブである。序盤はある程度守りをこじ開ける事ができる選手がいなければ苦戦すると感じていた。実際にこの2試合でそういう結果になっているだけにこの試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

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ルヴァン杯を戦うために小川がベンチ外となり、代わりに端山に代わり善朗、小川に代わり貴章が起用されてスタートした。

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試合は序盤は新潟が主導権を握って進んでいった。今年はボールを展開しながらサイドから崩していくサッカーと言った方が解りやすいが、これは柳下監督時代にも見てきた戦術なので、柳下監督以上の要求を鈴木監督は求めている。ボールを展開できる選手を中心に起用されているのでボールコントロールに長けた選手がMFに多いのはその為だ。


大は完全なプレーメーカータイプなのでパスを回すサッカーなら大のようなタイプは活きる。磯村、坂井もパス力に長けており、唯一善朗だけがパスだけじゃなくドリブルもシュートも狙える選手である。柳下監督が新潟時代に求めたサッカーを理解している人ならそのハイレベルを目指していると言えばイメージできるかもしれないんだけれど少ないチャンスからカウンターを狙うサッカーを志向する人には向かない。


何人もドリブルで抜ける選手がいる訳じゃないので鈴木監督が目指すサッカーはパスを展開しながら次第に有利な選手にパスを通して決めていく訳でその為に視野の広い選手を好む。当然攻撃的なサッカーを目指す上でサイドバックの攻撃力を求める訳でこれまで守備に難がある尚紀が外されたが鈴木監督になり起用されたのは攻撃に出た時の尚紀の良さを見抜いて起用している訳だけれど、昨年までの守備なら尚紀の起用は考えたかもしれないが、今季GKにムラーリャが入った事で守備に安心感が生まれた。


あれだけのピンチが続いてもゴールに鍵を掛けるだけの好セーブするGKが後ろにいるとなればセンターラインの守備が確りすれば多少サイドの守備に難があっても起用するだけのメリットがあるという事だ。守備を重視する人なら尚紀はサイドバックで起用される事はないと思う。最も今季の新潟の守備は前からの守備という事でサイドバックの裏をDMFの磯村、坂井がカバーするかセンターバックがセーフティに外に出す事で回避する。高い位置でボールを奪うという事はそういう事なので引いて守る守備なら尚紀は起用されなかっただろう。


芝のコンディションJ1ベストピッチのスワンでは新潟が目指すパスで展開していくサッカーは十分体現できるが、対して対戦相手の多くは中盤を省略して中央から、サイドからロングボールを入れてくるパワープレーもある訳だけれど、このボールを跳ね返して中盤で拾えるかどうかも重要なところである。前半から讃岐しかり、松本山雅しかりJ1レベルの新潟を警戒して引いて守るケースが目立った。


こうなってしまうとなかなかゴールを破る事は簡単ではなくなる。松本の前半は5−3−2で守る事でサイドも中央を堅める事でシュートさせない。当然サイドから破る事も難しい訳でそうなると中央からミドルシュートが効果的なのだが、柳下監督時代からの課題だったミドルシュートの少なさがこの試合でも目立った。


J1でも守りを堅めたチームには尽くゴールできなかった訳でパスで崩せるほど守りを堅めた相手からゴールを奪えるものじゃない。そうなるとやはり多少遠目からのクロスや中央からのミドルシュートが必要なのだがどんな形でもシュートを打たれる事で相手は前に出づらくなる。シュートを打たれるというのはそれだけで心理的な負担を与える訳だけれど、この試合のシュート数は6本と少なく、松本の9本を比べればシュートが少ない事と、2トップの貴章、河田が守っている選手にとってそれほど守るのに難しい相手ではないと感じられてしまった事も後半リードして守り中心になってしまった。


昨年の名古屋のようなJ2で絶対的な攻撃力あるチーム相手だったらCB2人だけ残す展開なんてできる訳がないんですよ。J1クラスのGK守田がいるとはいえJ2上位の松本に攻撃陣は怖くないと思われてしまったのは正直なところマイナスな部分だ。守備に関しては松本山雅の猛攻に対して1点で抑えられるという守備はGKムラーリャの存在無くしては語れない。


GKムラーリャがこの試合何度も決定的なシーンを止めた事で1失点に収まった。昨年までなら失点したら更なる失点をしないという点では守備はキャンプからかなり改善したし、何よりもムラーリャが守備陣に安心感を与えている。これだけ止めるGKがいると本当に観ている方も心強い。東口が守っていた時代の時以上の安心感を感じていたので大ピンチでも個人的には不安になる事はなかった。決められたシーンはジュフンが足をつった隙を突かれた失点なので不慮な失点と言える。


得点シーンについてだけれどやはり讃岐戦の反省を生かして高さある貴章を入れた事で安田も善朗もクロスを入れやすかった事が大きい。これは何度も言っているけれど、2トップなら1人は必ず高さある選手を入れる事と言い続けてきただけにターゲットを絞りやすかった。安田のクロスの精度、タイミングが良く、その効果があって善朗のクロスがドンピシャに決まった。これがターレスになったとしても十分この攻撃はできるのでターレスが先発できるまでの間は貴章が代役と考えた方が良い。


試合は結局1対1のドローとなりJ2上位クラブとの対戦でJ2の厳しさをこの時期に知れた事は良かったと思う。下位ばかり対戦して上位に対戦する事になったらこんはなずじゃなかったと思う事だろう。

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松本山雅の攻守を基準に考えるとこれ以上の攻撃力があるクラブは現時点で大宮、福岡になると思う。千葉、甲府がこれに続くかなという感じだ。守備に関してはこれがJ2の標準以上と考えてよいと思う。J2でGKを考えた時ムラーリャの次に守田が来ると思うし、直近で4年でJ1の正GK100試合以上の経験があるGKはJ2にはいないだけに毎試合1点は間違いなく獲れる力は新潟にはある。ただ試合を有利に進める為には2点以上が必要だ。


次節はリーグ戦はホームで京都と対戦する。その前にルヴァン杯がある訳だけれどこの日程ではリーグ戦のメンバーで戦うのは厳しいだけにメンバー総替えは間違いない。
京都とは2010シーズン以来8年ぶりの対戦となる。闘莉王との対戦となるけれど2016シーズンの悔しさを知るメンバー同士の対戦となるだけに白熱した試合になる。厳しい試合になるがホームで勝ち点3を重ねられるように全力でサポートしていこう!

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