29日Jリーグ17第31節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで8位サガン鳥栖と対戦し、1対0でアルビレックス新潟はDF小泉慶のゴールを守り切り、大宮、広島、甲府が揃って敗れたため今節の降格は回避し、4勝7分20敗勝ち点19得失点差−35で最下位のまま残り3試合で甲府全敗、広島1分2敗、大宮が甲府に勝利の上1分1敗でかつ甲府との得失点差19をひっくり返す必要がある。

5月以来のホームでの勝利に忘れていた万歳をみんなが思い出す試合となった。

99.9%残留が無くなった中でギリギリ可能性があるというこの状況を1か月持ちこたえられるというのは本当に奇跡的な状況ではある。事実上医者から死亡宣告を受けたような状況で死に切れていないという状況だからね。


そんな中でも新潟は残り4試合を勝つだけでなく得点を獲らないといけないという条件が非常に厳しく直接対決だけでどうにもなる訳じゃないというのはわかっているもののそれでも可能性ある限り残り3試合で19差を縮める為には色々条件があるのでそれは後に回すとして私自身5月のホームの試合には参加できなかったので私自身がスワンのリーグ戦で勝利を味わえたのは2016年8月20日の福岡戦以来となる。


思えばそれ以来本当に長かったという感じなんだけれど、この勝利の味はこれまで味わった勝利より本当に重みを感じるものだ。


そんな重みを感じた試合を振り返りたい。


アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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山崎が復帰し和成が富澤に代わってCBに入った。

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試合はスタートから新潟が押し込む展開が続き濡れたピッチながら枠内シュートを多く打って何度もチャンスを演出する。鳥栖は前半イバルボの欠場が影響し殆ど機能しないまま展開された。
やはり今の鳥栖はイバルボの存在が非常に大きいし、CBの守備はそう簡単に破れないほど守備に重点を置いた戦術になっている。これも監督がイタリア人という事もあるけれどそういう点ではイバルボがいなかった事はこの試合非常に大きかった。


新潟も前線からの守備が機能し、時として危ない場面もあったが選手たちが体を張ってプレーした事でピンチを防いだことで事なきを得た前半だった。


このチームの節目は9月になるんだけれど小川がトップ下に入ってからチームとして機能するようになった。ガリャルドでは機能しなかったという事ではないものの、本来7月に加入した選手が呂比須監督が求める戦術を理解し浸透するまでの期間を考えたらこれは本来1月からのキャンプで開幕を迎えて4月に機能すべきなのだが、三浦前監督が求めたサッカーと呂比須監督が求めるサッカーは根本的に違うために戦術とシステムをほぼ転換しなければならなかった。


良く以前のケースを比べられるのだが、5年前の柳下監督の時にはカウンター一辺倒からサイド攻撃とショートカウンターに攻撃はシフトしたが、守備はそのまま変える事なく修正しただけで事実上カウンターにサイド攻撃を加えただけで修正点がそれほど多くなかった事と元々守備は確り整備されていたために修正点が最小限に済んだ事は大きかった。それに何といっても柳下監督の指導を受けた経験のある大井健太郎がいた事も事をスムーズにさせた。


しかし呂比須監督は守備はボロボロであり、攻撃も全く構築できていない中で引き継いだために根本的なところからやり直さなければならなかった。リスタートこそ勝利したが、その後戦術面が全く機能せず混迷を極めたのはそれだけ攻守の修正点が多すぎたからだ。守備も攻撃も拠り所がなくさらには呂比須監督の指導を受けた選手が誰もいない状況では呂比須監督が求めるサッカーを簡単に理解するのは容易な事ではない。


そこに途中加入の選手を入れて試行錯誤を計った訳だから戦術理解度とシステム理解度という点では本当に選手たちは難しい対応だったと思うし、これだけ2年で4人の監督の戦術、システムをやっていたら選手たちはその都度混乱するのは無理もない話だ。


監督が代われば良くなると思っている人がいるけれど、代えれば代えるほど悪くなるケースはサッカーの世界ではよくある。場合によっては気休め程度の監督交代になるが、日本の場合はほぼ内部昇格でお茶を濁す事しかできない。本来は外で監督経験ある人でなければ立て直す事が難しいのだけれど、その中にその監督の指導経験がなければチームに浸透させる時間は想像以上に時間を要するという事をどれだけの人が学べただろうか?と思う。


後半新潟は前半同様にゴールを目指してサイドから崩しにかかった。そして迎えた後半10分新潟はコーナーからのこぼれ球をDF小泉慶が決めて新潟が待望の先取点を奪った。慶のゴールは2年前のホーム鳥栖戦以来になるけれど、慶らしい思いっきりのシュートがようやく見れた。その後もゴールを目指したものの、鳥栖に終盤押し込まれる展開となるも守備陣が体を張って守り切り新潟はホームでは5月以来の勝利となり3試合で2勝1分で望みを繋いだ。


本当はこれじゃあいけないんだけれど、今の新潟にとって勝利を上げる事は最低限の事であり、勝ち続けなければ望みはない。99.9%難しい状況で闘い続ける事は精神的にも非常に厳しいものだけれど、来季を考えた時この状況でも闘い続ける精神力が身に付けば来季の戦いに繋がる事になる。


そういう点でこの状況でも諦めずに闘い続けてくれる選手たちのプレーは称えないといけない。


とは言っても残り3試合の全勝が必要で、甲府が全敗、広島1分2敗、大宮が甲府に勝利した上で1分1敗でなおかつ甲府の得失点差19差をひっくり返さなければならない。プロリーグでこれだけの状況で大逆転残留を手にしたチームは私が知る限りまず知らない。


単純に甲府が全て1点差負けとしても新潟は直接対決以外で18点差を縮めなければならない。仮に甲府に5点差勝利ができたならその時点でやっと9差に縮まる。6点差なら7差になるが、甲府の守備力を考えればこの点差の勝利は相当な奇跡的な事が起きない限り非常に難しい。


この差が縮まれば大宮が必死になって踏ん張り複数点差勝利をして、新潟が清水に3点差勝利以上を上げる事ができるなら最終節に大逆転の可能性が残せるのだが、それでも甲府戦での大量得点勝利が起きる事が前提だ。3週間あるとはいえ甲府から5点以上奪える事があれば奇跡は起きる可能性は有り得るかもしれない。


そう考えてやるならポジティブにやる事はできると思う。

残り3試合次は甲府と直接対決となる。この状況で5点以上差勝利を目指すのは酷だが奇跡を起こす為にはやるしかない。やってやろう!

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