13日Jリーグ17第22節が行われ、アルビレックス新潟はアウェイNACK5スタジアム大宮で16位大宮アルディージャと対戦し、0対1でアルビレックス新潟は決定的なチャンスを活かせず痛恨の直接対決に敗れて15位との勝ち点差を11差となり2勝3分17敗勝ち点9得失点差−32で最下位のままだった。

今季2度目の遠征で全力でサポートしてきたものの力及ばずより現実と向き合わなければならない時間は迫ってきた。
本当に今季これだけ勝てないシーズンを送る事になるとはシーズン前にある程度厳しい戦いは強いられると思っていたけれど、私が新潟のサポーターになってかれこそ18年以上になるけれど、これだけ勝てないチームを観るのは初めてではある。それでも元々このチームそのものが滅茶苦茶強かった訳じゃなく元々各チームの戦力外やベテラン中心にやってきたチームが近年育成で昇格した若手、掘り出し物の外国人選手、そして掘り出した若手高校生などそういう選手が成長し、ブレイクしてチームとして14年やりくりしてきた。

でもこれだけ長い期間をやってきても資金面がアップするわけじゃなく、資金面では格差が広がるばかりでもある。本当にこのチームを強くするならやはり資金面の見直しをしない限り難しいだろうし、サポーターもこれまで無料で観てきたことを有料で観るぐらいの気持ちが必要だ。遠征するサポーターはホームでもお金を払って観ているのでこれ以上要求するのは酷かもしれないが、ホームでお金を多く出す気持ちでないとスポンサーの獲得が難しいだけにこれまでが出さな過ぎたと言わざる得ない。浦和サポーターにできて新潟サポーターにできない理由が財力ならそれは仕方ない話ではある。

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試合に戻るけれど、色々メンバーを代えているけれど、誰が悪かったというよりも全体的に自信喪失の状況から抜け出せないという事実は今も変わらない。これは今シーズンの出だしで大きく躓いた事が響いている訳だけれど、そうなってしまうと多くのチームはやはり苦しんでいる。

この試合前には鳥栖からMF小川、FW富山が加入したけれどもう多くの選手が昨年在籍しなかった選手となった。これだけメンバーが変わってしまったら連携面もそうだけれど、このチームの戦術、システムに慣れるまでに本来ならキャンプをやって浸透させていかなければならないところを浸透できずに今も来てしまった。戦術とシステムを変更するというのはそれだけ大変な事なのだという事に気づいていない人があまりにも多いという事だ。

今季崩壊した広島がそうであるようにシステム、戦術を熟知したメンバーが前線に1人もいないために機能不全に陥り、信じられない戦いを繰り広げた。それだけ戦術、システムは重要でありそれなりに力のある選手がそろっているならまだ東京のように打開できるけれど、新潟のように戦力が劣るチームではスタイルの確立がないと全くと言ってよいほど勝つ事が困難となる。これまで新潟は1人の監督で戦術、スタイルを確立して闘い抜いてきた。

しかしここ数年は主力の移籍でやりたいサッカーが困難となり、一時柳下監督で何とか持ち直したがそれも主力の故障で機能させる事が困難となり、柳下監督退任後の吉田監督ではあまりにも経験値が少なすぎた。そして三浦監督では3年で戦術、スタイルが全く異なる変化に選手たちが対応し切れず今は呂比須監督が立て直そうとしているがこれだけ戦術、スタイルがころころ変わった事で選手が混乱してしまっている状況のまま今にあるという事だ。戦術、スタイルの継続こそチームとして戦う術なのだが、現状新潟はここ数年の混乱であまりにも変化し過ぎた。これ以上監督をころころ代えていたらそれこそ戦う戦術、スタイルは確立されない。湘南のように湘南スタイルを確立させて戦い続けるように新潟も新潟スタイルという形を取り戻さない限りはチームとして戦うのは困難だろうと思う。

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軸になる選手を失い、新たなる選手を入れるというのは相当な力がある選手でない限りチームとして機能するのは簡単ではないという事を強く言いたい。この試合でも交代の意図が選手間で読めなかったというコメントがあったけれど、スタイルが確立されていたらそんな言葉が出ない。昨年からいるメンバーも監督が3人も変わった事で監督の意図が把握し切れないまま今に来ている。

この試合の失点シーンは交代直後という事で代えるタイミングもあったけれど、交代が早い方がよいのか?少し遅い方が良いのか?これは難しいところだ。交代したのが磯村という事でこのメンバーなら慶が右サイドバックからボランチに、貴章が右サイドバックに入る事が意図だったと思う。慶の場所が空中戦で負けていた事もあり、貴章も前線でミスをしていた事もあるけれど、磯村を交代させるよりも直接貴章を交代させて前線の活性化をさせた方が良かったのではないか?と感じる。ボランチのバランスは悪くなかっただけに呂比須監督も交代カードの使い方に苦悩していると思う。

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これでアルビレックス新潟は15位と勝ち点差11となり現時点で残り12試合中8試合しかないと捉えた方が良い。力のないスタイルを失ったチームが勝つ事がこれだけ難しいというのを痛感させられている訳だけれど、今の戦国J1において1つ歯車が狂えば復調させる事は困難な作業であるというのは痛感している。この5年でガンバ、セレッソ、磐田、大宮、清水、名古屋と資金力あるチームが降格していった。セレッソと磐田は復帰まで2シーズン要している。それだけ復帰も厳しい訳だけれど、今の新潟にとっていち早く新潟スタイルを取り戻す事だ。新潟スタイルと言っても原点ではなく、これから作り上げるスタイルと捉えてほしい。

どのチームも監督によって変わっていくものだけれど、崩さないスタイルという点では鹿島のようなチームがこれまで25年崩さずやっている。多くのチームはその時の監督でスタイルが変わってきただけに強化部がスタイルを作り上げた後に継承できるかどうかにもよる。スタイルを崩さず継承できる監督がチームに必要であるという事だ。今は崩壊した状況なので土台を作らないといけないという事だ。

次節はホームで仙台と対戦する。引き分け挟んで9敗している今の新潟にとって何処で止める事ができるのか?そして新戦力である小川、富山がどれだけ力となるのか?何としても負の連鎖をまず止める事だ。

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