5日Jリーグ17第20節が行われ、アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで7位横浜Fマリノスと対戦し、0対2でアルビレックス新潟は自力に勝る横浜の前に強かに押し切られて敗れ、15位との勝ち点差が10差となる2勝3分15敗勝ち点9得失点差−29で最下位のままだった。

タンキがようやくデビューする事になった試合はタンキの可能性を観る事はできたがそれ以上に力の差を更に突きつけられる現実だけが残った。
もう勝つしかないという状況でどんな形であっても勝ち点3だけが必要な試合をやるしかない。その切り札としてタンキのデビューとなった訳だけれど、ノーゴールに終わったけれどストライカーとしての資質を備えた選手である事は間違いなくガリャルドが入ったらどうなるのか?という部分がある。この試合でのポイントはトップ下だったけれどガリャルド以外にトップ下が務まる選手が事実上いないだけにガリャルド抜きの布陣も考えておけばよかったのかもしれない。ただそこまで戦術のオプションが組める状況にあるか?と問われると難しいとは感じる。1トップから2トップにする場合はトップ下のポジションはない。その時にボランチからボールをコントロールする必要性があるが、磯村が入ってからはそれが可能になっただけに誰がいない時にポジションを埋めなければならないという考えからガリャルド不在の時は1トップから2トップにしようという位の考えがあって良いと思う。その点も踏まえて振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

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ガリャルドのところに大が入り、1トップにタンキが入ってスタートした。

試合は序盤から新潟はアクシデントに見舞われる。ボランチで先発したロメロが左足を負傷して前半8分で輝綺に負傷交代するというアクシデントだった。これは考え方なんですけれど、ロメロは次の試合ガリャルドが出場停止が解ければ外国人枠の関係でベンチ外となる。それはベンチもわかっている事だったから次の試合誰をボランチで起用するのか本来ならこの試合からやるべきだったと思う。ガリャルドが出場停止じゃなかったらロメロはベンチ外だった訳だから余計にこの試合からロメロ抜きの布陣を敷くべきだったのでは?とは思うが、東京戦で随所でチームを救うディフェンスをしていただけにベンチとしても外せなかったと思うがこのタイミングでの負傷にタイミングが悪すぎたというしかない。

前半の攻撃については悪くなかったけれどやはりゴール前を固められると簡単にゴールはできないという部分が多かった。但しこれだけ長身の選手が増えた事で高さを活かしたセットプレーは有効に活用できるようになった点で今後ゴールに近づく事ができるし、タンキが1トップになった事でサイドからのクロスを上げる事も可能になったし有効になった。

ただそれでもゴールが近づいたが破れなかったのも事実だ。チャンスはあっただけにここを突破しないと勝利はないのは言うまでもない。それにチームとして自信を失い続けている負の連鎖は簡単に解消できるものじゃないという事だ。この試合では2失点したけれど、2失点とも奪われた位置が非常に悪すぎた。崩されたのではなく後方でのパスミスとクリアミスによる失点だ。1失点目はゴメスのパスミスをカットされて展開され、左サイドから大きなクロスにジュフンの頭の上を越されて完全にフリーにさせてしまった。これも確り構えていたら守れたがパスミスからだと構えられない。そして2失点目も輝綺のクリアミスから天野をフリーにさせてコースを狙ってシュートを放たれた。このゴールは優秀なGKでも止められない。あのコースはまず絶妙であり、放った天野を褒めるしかない。GKがどうする事もできないシーンを2度も作られた時点でこの試合は決まってしまったと言える。

得点力が無さ過ぎる為に守り切れない連鎖が続いてしまっている状況だ。得点力があるチームならこの失点を取り戻そうという気持ちになれるけれど得点力のないチームの1失点って2点取れるチームから比べたら格段に重い。この3年以上得点力のなさが次第に守備を蝕んでいったというべき事態だ。人の気持ちって不思議なもので得点できる状況ならもっと思い切った守備ができるんだけれど、得点できない状況が長く続いてしまうとその1点の重さが非常に大きいものになる。この試合でも失点するまで悪い守備はなかった。でも失点してからあわや失点というシーンの連続はイメージの悪さと1点の重みが選手たちを大きく失墜させていくという事だ。

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これで15位との勝ち点差は10となり4試合差もついてしまった。普通に15位以下が4試合勝ち点1以下である必要があるけれど直接対決などを踏まえると事実上5試合差もある感じだ。残り14試合で5試合差と考えるとこれから5連勝してどうかという状況だ。可能性ある限りは一切諦めませんが現実は思った以上に早く訪れる事になる可能性がある。来るべき時には即切り替える事になるけれど、これで終わりじゃないという事だけは確かだ。

次節はホームで川崎と対戦する。ガリャルドが出場停止から復帰するけれどほぼベストメンバーでどれだけ戦えるのか?目先の勝ち点3が必要だ!勝ち点3がチームのムードを変える。勝ち点3の薬を手にする為に全力を尽くしていく。

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