30日Jリーグ161st第9節が行われ、

アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで暫定13位ヴァンフォーレ甲府と対戦し

2対2でFWクリスティアーノに2本のFKを決められるも、

MF田中達也のゴールと攻めの姿勢を貫いた事による

相手のオウンゴールでドローに終わり、

2勝2分5敗勝ち点8得失点差-5で暫定15位に後退した。

何としても勝利したかった試合だったが、

守備を固める甲府にクリスティアーノのFKを与えた事が勝ち点3を逃した要因であるものの、

キャプテンをベンチに下げて攻めの姿勢が出た事で前向きに捉えられる試合でもあった。
仕事でギリギリ間に合ったんですけれど、

この試合が終わると鹿島、ガンバ、浦和、川崎と強豪が続くだけに

何としても勝ち点3を確保したかった試合だった。

ただここ数試合を振り返ると必ずしも守備を崩されている訳じゃなく

セットプレーからの失点とミスからの失点が殆どで

守備を完全に崩された失点は実際にはあまりない。

ただどうしても勝てない試合が続くと悪く考えてしまうところだが、

どのチームにも悪い時があり、そこから良くなっていくように方向性を示している。

逆にこの5月を乗り越えると当分強いチームとは当たらない訳で

ここで勝ち点を確保できるかどうかで今後の戦いに繋がると思っている。

悪く考えない。

良くなるように考える。

そういう見方をしていく。

その分スタンドから気合を入れるようにしますけれどね。

そんな試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−1−2−3

GK川浪

DF

右SB宣福 CB舞行龍 CB和成 左SBコルテース

MF

アンカー慶

右MF大 左MFレオ

FW

右Wラファエル CF指宿 左W達也

キャプテンを外して慶をアンカーに入れて指宿が復帰してスタートした。

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試合は前半から新潟がボールを保持する時間が長くなった。

甲府は5バックで最終ラインを形成して攻撃の時に両サイドが上がるシステムなので

守られたら厄介な相手だ。ここ数年勝利がないのは攻め切れないからだけれど、

甲府は今季昨シーズン柏で15ゴールを上げたクリスティアーノが復帰した事で

FKと得点力の切り札がいるので完全にFW外国人に頼った攻撃が中心だ。

特にクリスティアーノのFKはかなりの精度を持っているだけに

いかにゴール前でFKを与えないかがこの試合の最大のポイントだった。

しかし前半14分にゴール近くでFKを与えてしまい、

これをFWクリスティアーノがグラウンダーのFKに

GK川浪が反応するも止める事ができずにはじいたところを

MF田中佑昌に決められ先制を許す。

予測していなかったといってしまえばそれまでだけれど、

このFKはどんな形でも防がなければならなかった。

壁を破られた時点でGKの周辺は空白地になっているだけに

はじく方向が正面なら選手がいたけれど、

サイドになると選手が守備に行くことが位置的に難しいだけに

できれば正面で止めるか外に出さないといけないところではあった。

しかし新潟もその4分後にFKのチャンスにFW田中達也が押し込みすぐに同点に追いついた。

ここで同点に追いつけたことで選手たちも落ち着きを取り戻すことが早くなった。

その後膠着状態が続いて前半はこのまま1対1で折り返した。

後半新潟は積極的にボールを運ぶもここで1番注意しなければならなかったのは

カウンターだったけれど、このカウンターを止める時に

どこで止めるのかが1番のポイントだった。

やはりゴール前で止めてしまうと甲府の1番狙っているシーンであった訳で、

前掛かりになっている時に数的不利を狙われるのが1番怖い訳で、

それを防ぐにはミドルシュートを打って終わる事が1番だ。

シュートで終わる!

これで守備を整えられる訳で、パスで終わると反撃を受けやすい。

新潟のサッカーはパス数が多すぎる面が強く、

一撃瞬殺という訳でもなく、とにかくパスで崩して

ペナルティエリアでシュートを打つ事を目指している。

でもそれが必ずしも良いとは個人的には思わない。

川崎もパス数は多いんだけれど、

何よりペナルティエリア外からのシュートが多い。

特に大久保は隙あれば狙う姿勢でシュートを打てるならとにかく狙う。

パスで崩すことに拘るのは良いが、

守備を固める相手にはペナルティエリア外からのシュートが効果的だ。

この試合では宣福があわやゴールになりそうな

ペナルティエリア外からのシュートを打ったけれど、

こういうシュートを打つとディフェンスは前へ出ざる得ない。

新潟に1番欠けているペナルティエリア外からのシュートだ。

後半15分のカウンターを止めた場面は止めなければ1点だったシーンは

差し引いてもとにかくクリスティアーノの蹴らせたらかなりの確率で

決まるのだと感じてしまった。

2失点目のシーンは誰がGKでも止めることは

できなかったFKだった。

これはもう仕方ない。

それでも今日の新潟はここから違った。

同点に追いつこうと縦パスを随所に狙った事で甲府ディフェンスが追い詰められて、

後半30分に相手のオウンゴールで同点に追いついた。

このシーンはとにかく攻めの姿勢を導いた得点だった。

その後最後までゴールを目指したが終了間際にCKを獲得したが

そこで試合終了となり新潟は勝ち点3を獲ることができなかった。

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この試合のすべてはクリスティアーノにFKを蹴らせてしまったことが全てです。

それ以外では決定的なピンチは殆どなかった訳で守備は確り形成していた。

不用意な位置でFKを与えると厳しくなるという事を痛感した試合だ。

それ以外のシーンでは確り守れていたし、

慶がアンカーに入った事でパスも縦パスを多く配球した。

慶はボランチが1番適任なポジションだという事だ。

右SBには宣福が入ったけれど、

まだまだ右SBに慣れ切っていない面はあるものの、

サイドバックとしてのプレーは次第にできるようになってきた。

個人的には危なっかしいんですけれど、

現在右SBのできる選手が慶がボランチに入ると

舞行龍以外いないだけに粘り強く起用する事で成長するとも感じる。

ミドルシュートがこの試合1番良かったシーンだった。

攻撃面は名古屋戦で見せた後ろ向きな姿勢はこの試合ではなかった。

終始攻める姿勢を見せてくれた事が今後に繋がるプレーだったと感じている。

2得点取れている分ここで注文を付けるとすれば

ペナルティエリア外からシュートを打とう!という事だ。

シュートを狙う姿勢を見せることで相手も前へ出てくる。

そこを狙えば十分相手の守備を崩せるだけにシュートの意識をさらに持ってほしい。

次節はアウェイで鹿島と対戦する。厳しい戦いになるが

ここで確りした戦い方ができればこれから続く強豪との対戦に弾みをつけられる。

勝ち点を持ち帰れる戦いをしてほしい。

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