8日Jリーグ161st第11節が行われ、

アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで暫定12位ガンバ大阪と対戦し、

0対0で最後まで果敢にゴールを狙ったがGK東口に尽くセーブされてスコアレスドローとなり、

2勝3分6敗勝ち点9得失点差-6で暫定15位のままだった。

得点こそ無得点に終わったが、

今季2度目の完封で守備の意識を取り戻した事で1つ1つ積み重ねていく希望が見えてきた。

DFに故障者が多くこれまで多くのメンバーを代えながらやってきたために

守備がとにかく安定しなかった。

シーズンを戦う上で1番大切なのは守備が確りする事だ。

これができないとまずJ1では戦えない。

これまでの試合を振り返れば10試合で9試合得点してうち4試合が複数得点をしている。

しかし複数得点の成績が1勝2分1敗、

1得点では1勝4敗とこれでは勝ち点を重ねられない。

毎試合完封しろとは言わないが1失点以内に抑えなければ勝ち点を重ねられない。

その意味ではこの試合はこれから勝ち点を積み重ねる上で

1番重要な守備の活路が見えた試合だ。試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

GK守田

DF

右SB舞行龍 CB繁人 CB和成 左SB前野

MF

ボランチ 慶 レオ

右SH大 左SH達也

FW 宗 山崎

システムを4−1−2−3から4−2−2−2に変更して数人選手を入れ替えてスタートした。

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試合は序盤から新潟が積極的にボールを奪いに行く姿勢を見せていく。

今季からマンツーマンでなくゾーンディフェンスなので

むやみにボールを奪いに行かない戦術なんだけれど、

このやり方が必ずしも悪いとは思わない。

特に敗戦したものの広島のような後ろで回すチームには

自陣で構えて待つ方が相手もパスを出すしかなくなる。

マンツーマンの時は前からボールを奪いに行ったばかりに

選手との距離感が次第に空いてしまってそこを突かれた。

この試合は自陣でブロックを作り侵入後に

ボールを積極的に奪う事を心がけた結果パスを回すサッカーである

ガンバにとって仕方なく縦のロングボールを多用するしかなかった。

この試合は右SBに舞行龍が入った事で守備が締まった。

これまで慶、宣福を起用してきたが本来のポジションの選手ではない。

舞行龍は入団時は右SBだったので今でこそCBだが経験値が2人とは大きく異なる。

CBの守備力がSBになればかなりの守備力となるので

この試合で右SBを破られたシーンは本当に少なかった。

特に宇佐美が左SHで張っていただけにそれを考慮しての起用だったと思うけれど、

それを差し引いても右SBがこれまでいかにアキレス腱だったのかを痛感したと思う。

舞行龍が入るだけでこれだけ違うという事だ。

そしてコルテースに代わって左SBに前野が起用された。

この起用については前野は身長こそないけれど、

積極的にボールを奪いに行く姿勢、

そして縦へ狙ったパスは効果的だった。

何度もインターセプトをしていたし、

何より舞行龍が右SBに入っているので前野が上がったとしても

3バック気味になりそれほど守備に不安も軽減されていた。

コルテースの場合シュートを狙う姿勢に欠けている。

あれだけ上がりながらサイドから必ずセンタリング、

パスも横パスが多く守備がそれほどでない事を踏まえると

今日の前野の積極性はコルテースに欠けていた部分を出してくれた。

ボランチについてもレオと慶のコンビは絶妙であり、

慶がレオと組む事で慶が大きく成長している。

チーム事情で右SBをやっていたが、本来はボランチで躍動する選手!

今日の慶のプレーは実は1番光っているものを見た試合でもある。

そしてFWについてだけれど、

2列目はこれまでの試合で大はセットプレーのキッカー、

達也は中盤でのキープと積極的に狙う姿勢は十分評価できるし、

何よりボールを追う姿勢が素晴らしい。

対してFWについてはラファが故障した事、

指宿も本調子ではない事を踏まえても宗と山崎の起用は私自身悪くなかった。

2人は何より動ける!

宗のプレーについてだけれど、リーグ戦ゴールこそないが、

昨年右SHとして多く試合に出場した経験がFWで活かされ始めている。

彼は空中戦にも強く、さらにポストプレーもできる。

ドリブル突破は山崎に任せるとしてもプレーそのものは私自身悪く感じないし、

むしろ良くやっている。

堅碁が新潟でリーグ戦初ゴールを決めたのが5年目であり、

試合数もかなりの試合数を要した。

それを差し引いてもFWとしてリーグ戦まだ数試合しか出場していない宗にとって

周りを活かしながらプレーできているし、

あとは1度ゴールが決まれば量産する予感がある。

長身で動けるFWは新潟スタイルに合致するのは貴章のような

FWを観てきた新潟サポーターにとってこれが新潟スタイルだと感じるはずだ。

今日は決められなかったけれど、宗のゴールはそれほど遠くないと思う。

対してガンバだけれど、やはりガンバは遠藤のチームなのだと感じる試合だった。

早い話良くも悪くも遠藤が躍動しないと周りが機能しないという事だ。

ガンバに在籍してもう15シーズンになるけれど

流石に遠藤の後の事は考えないといけないだろう。

FKが宇佐美が蹴っていたのを観て流石に驚いたけれど、

やはり遠藤の精度を比べると全く脅威に感じない。

宇佐美も遠藤居ての宇佐美だったという事なのかもしれない。

要するにガンバはFWを活かせないジレンマに陥っているという事だ。

FWのレベルは新潟より格段に上である事は認めるし、

宇佐美、パトリック、アデミウソンが活かせないのは

遠藤以外に活かせる選手が不在という事にある。

ガンバも今野も年齢を重ねているだけに

次の世代交代は難しいかもしれないと感じる。

遠藤の不調に助けられた新潟はこの試合ボール奪取に多く成功し、

攻撃も枠内シュートも多かったけれど、

最後の最後でGK東口が立ちはだかった。

1番惜しかったシュートは達也のミドルだったけれど、

あのミドルは東口クラスでなかったら決まっていたかもしれないほどいいコースだった。

あと何度もフリーなシーンがあったけれど、

決め切れなかったけれどシュートを狙う姿勢はこれまで良かった部分を確り活かし、

さらにミドルからチャンスを広げている点ではこの姿勢を次も繋げていきたいところだ。

残念ながら0対0のスコアレスドローとなったが、

守備の立て直しという明るい材料を観れた試合でもあった。

勝ち点3を獲れなかったという以外は必ずしも悲観する内容ではないし、

勝ち点1でも積み重ねていく事が重要なのは

これまで多くのシーズンを戦っていれば1番わかる事だ。

次第に良くなっている部分もあるし、

やはり新潟は4−2−2−2が1番合った戦い方なのだという事がハッキリした思う。

元々アンカーシステムを使う場合はアンカーになる選手の守備力が相当ないと

務まらないポジションなので今の新潟の選手にとっては不向きなシステムだとは思う。

ただ攻撃面で考えると枚数を増やす時には活かせるシステムだし、

指宿がいる時にはいかせるシステムである。

試合内容という点では今季1番良かった内容であるし、

ようやく形が定まりそうな感じがしている。

首位浦和、2位川崎との対戦が控えるけれど、

今日の守備が確りできれば間違いなく1失点以内に抑えられると思うし、

勝ち点を獲得できると思う。

それぐらい右SB舞行龍、左SB前野の守備への貢献は大きかった。

まず守備から!その意識を持ち続けてほしい。

次節はアウェイで首位浦和と対戦する。

これまでJ1でリーグ戦12度対戦しているけれど、

2分10敗と浦和にとっては負ける事が何かの間違いだろうという認識で挑んでくる。

Jリーグサポーターたちが何かの間違いだろうという結果にするためにも

共通の意識を持って強く闘う事が必要だ。

2年連続で今回は遠征致します。

昨年取れなかった勝ち点を今年は是非獲得してきたいと思います。

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