2日(日本時間3日)パリ五輪サッカー日本代表男子準々決勝U23日本代表対スペイン戦がスタッド・ドゥ・リヨンで行われ、0対3で日本はスペインの強かなサッカーの前に力の差を見せつけられて東京五輪のリベンジを果たせず返り討ちにされてベスト8でパリ五輪の戦いを終えた。

試合は前半からスペインにボールを支配される苦しい展開となり前半11分にスペインはFWフェルミン・ロペスの強烈なミドルシュートがゴールを突き刺し先制を許す。その後日本は次第にボールを持てるようになりチャンスを作ると前半40分にFW細谷真大が相手DFのを背負いながらゴールを決めたがこれが細谷真大の足が出ていたとVAR判定されてノーゴールとなりCKからのチャンスもFW細谷真大のヘッドがゴールポストを叩くなど前半は0対1で折り返した。

後半日本は逆転を目指しゴールに迫るも再三ゴールポストを叩くなどゴールを奪えなかった後半28分にスペインはCKから再びFWフェルミン・ロペスにゴールを許し、後半41分に止めのゴールを奪われて力尽いた。

これでパリ五輪U23代表はベスト8で戦いを終えてOAなしでは初の決勝トーナメント進出という結果を残して次のロス世代にメダル獲得を託された。






スペインがわざとグループリーグで2位狙いにきたのはわかっていた事なのでここで対戦するにはあまりにも強敵ではあったが最後まで選手たちは勇敢に戦ってくれた。

判定に色々な不利な部分もあったけれど、スペインもこの試合では警告3枚受けていた事を踏まえるとこういう判定を受ける試合でも勝ち切る事が強い国だという事にもなるのでOAなしで挑んだ3度目の五輪で史上初めてグループリーグ3戦全勝無失点で1位突破を決めたという事はOAなしでは初の快挙だった訳でGK2人を除いてフィールドプレーヤー全員がプレーする事ができた経験は代えがたいものになった。

バルセロナ以来となる金メダルを目指したスペインはOA枠をフルに使って欧州選手権に出場した選手も2人招集するなど本気でメダルを目指してきた。グループリーグで戦って手を抜いて戦って敗れたのではなく本気のスペイン相手に戦って敗れたという事はこれが今の世界との差の現在地を知る事ができたという事は日本サッカーにとっても大きい事だし、90分間での差は何かと問われると決定力の差以外は全てでスペインに劣った訳ではない。

VARで取り消しになったがFW細谷真大の幻のゴールシーンは本当に素晴らしかったし、何度もスペインゴールに迫り守備でもボール奪取したシーンはJリーグがプロ化してから30年以上経ての進化だと感じる。

世界の舞台に立つ事すらできなかった30年でアトランタから連続出場を重ねて2度の4位を経験し、ついにOAなしで決勝トーナメント進出を果たせるまで成長した。本田圭佑の北京世代はOAなしで3戦全敗で敗退してからそれをばねに世界へ幅いた事を踏まえると、次には多くの選手が欧州でプレーするのが今や当たり前の時代になりA代表は全員欧州リーグに所属する選手で戦う時代になった。

次は欧州リーグでもビッククラブや上位クラブに所属してレギュラーとして戦う選手が揃う時代になっていくと思う。この試合でプレーした選手たちの中には今後欧州の上位クラブでプレーする選手が現れてほしいし、DF陣の中には即オファーを受ける選手もいるだろう。

やはりスペイン代表と同じ環境でプレーする選手が多数現れるようになったら日本もスペインと互角に戦える時代が来ると思うしそれが10年先なのか20年先なのかわかりませんが必ず来るという予感をする戦いでした。

メダル獲得は次のロス世代に託される事になりましたが次の世代が必ずこの世代の悔しさを観てやってくれると思います。

戦った選手たち本当にお疲れさまでした。次はA代表で会おう!そしてW杯で活躍する選手が1人でも多く入ってくる事を楽しみにしています!



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