6月26日スタートのドラマ「オールドルーキー」を視聴した。

このドラマはサッカーで日本代表までになった事がある選手が37歳にして引退する事になりセカンドキャリアで悪戦苦闘しながらも新たなる人生へ歩み出していくストーリーである。

スポーツ選手には必ず引退がやってくるだけにクラブの視点で語りながらセカンドキャリアについて考えていきたいところだ。
私はかつてクラブ社長と色々とクラブの事などを話していた時があったので現役生活後のセカンドキャリアについても現実に今はクラブの営業に転身した選手も知っている。それ以外にもサッカーとは全然無縁な道に歩んだ人も多くいる訳で引退後にサッカーに携われる人は本当に限られた人しかいない。

このストーリーでは代表選手までなった事のある選手だが、私は新潟ファミリーの一員でもあるので元代表選手としては現在アルビレックス新潟の田中達也コーチを観ているけれど、サッカーのコーチになる為にはライセンスを取得しなければならず、現役時代ならB級ライセンスまでなら取得する事ができて即コーチになる事はできる。

しかしそこから監督になる為にはコーチ経験を積んだ上でS級ライセンスを取得しなければならず、これが想像以上に簡単ではない。これは所属クラブとの関係性が良好だった選手の方が取得しやすい。少なくても引退から5年は必要であるのだが、プロ野球の場合はプロ野球選手経験があれば引退後即監督になれるし、現役でもプレーイングマネジャーにもなれる。

これはスポーツ競技によって制度が異なるので難しいところだが、少なくてもサッカーの場合は引退後クラブでなくてもサッカースクールや地域クラブ及び高校などで指導するには最低でもB級ライセンスが必要になる。

公認B級コーチ - 第2種登録(ユース=高校生)以下の監督・コーチング、サッカースクールの指導・普及、地域リーグの監督、なでしこチャレンジリーグの監督(旧体系でのC級に相当)

少なくても現役中にこのB級を取得しておけば代表経験者なら相当素行が悪くない限りオファーが来る。それでも来ないならやはり何かの問題があるとしか考えられないんですけれどね。

そんなセカンドキャリアを歩み出した元選手がどうセカンドキャリアの道を見つけていくのだろうか?

キャスト



ストーリー



今回はサッカー日本代表にもなった事のある新町亮太郎は37歳になり現在はJ3でプレーしていた。しかし所属していたJ3のクラブが財政難から消滅する事になり、新町はどのクラブからもオファーがなく引退を余儀なくされるのだった。

まず今のJリーグはコロナ禍の影響はあるものの、クラブライセンスという制度により赤字を出さない債務超過にしない事が求められます。1998年に横浜フリューゲルスが消滅して以来Jリーグはクラブを潰さない事を基本方針としてきた事でクラブが赤字を3期連続、もしくは債務超過に陥ったクラブについてはJFL以下に降格する事になっています。

今はJ1は18クラブ、J2は22クラブ、J3は18クラブと48クラブがJリーグの所属していますが、J1、J2はほぼ全員専属でプレーできますが、J3になると働きながらプレーする選手がいるのが現実です。細かい規定は色々あるのですがJ3でプレーするというのはそれだけ給料的にも厳しくほぼ会社員並の給料と思った方が良いと思います。

そのJ3も今では日本代表経験者も多数所属するカテゴリーとなり、ドラマで登場する新町のように30代後半でプレーを続ける選手もいます。このカテゴリーからスタートする選手は相当な成績を残して個人昇格していくという感じですが、ベテランになるとまずこのカテゴリーから上がれる事はないと言えます。

J2でプレーを続けられればまだ御の字と言えますが、それでも今のJ2は本当に厳しいカテゴリーです。J1しか知らない人にとっては格下のカテゴリーと思うかもしれませんが、1度でも戦った事があるとその考えは完全に間違いだと痛感させられます。

ただ新町のような選手だと日本代表で選ばれてプレーした経験がある選手なので本来であればB級ライセンスを持っていれば引退後クラブのアシスタントコーチもしくは2種高校生以下及び地域リーグの監督のカテゴリーのコーチを務める事ができます。

B級ライセンスは現役時代に取る事ができるライセンスなのでコーチを目指す人はオフシーズンにこの資格の講習を受けます。

39歳で引退したこのドラマでも登場した大久保嘉人と同じ歳の現在アルビレックス新潟でアシスタントコーチをしている田中達也コーチは引退後即クラブのアシスタントコーチになれたのはB級ライセンスを持っていたからです。

B級ライセンスだとベンチ入りはできませんが、クラブで指導する事はできます。指導経験を経てコーチとしてベンチ入り可能なA級、監督をする為のS級を目指していきますが、S級は最低でも約5年を要します。

ドラマでも描かれていましたが、新町は現役中にB級ライセンスを取得しておらず残念ながら小学生にも指導できる資格がありません。何故これだけサッカーが好きなのにB級ライセンスを取得しなかったのか?となってしまいますが、どうやらずっとカズのように現役を続けたかったようです。カズも引退してもすぐにはクラブの監督になる事はできません。

新町はサッカーを続ける上で致命的なB級ライセンスを取得していなかった事でサッカーに携わる仕事に付く事が難しくなった訳ですが、私が知る限りはそんな事はありませんと言いたいです。

私のサポートするクラブにはGMやコーチ指導者を除くと初めて引退後営業になった元選手がいます。新潟では有名な野澤洋輔という新潟で愛されたGKが引退後クラブの営業として今は営業の顔として活躍しています。選手の引退後にはビールの営業マンになったり、工場勤務の会社員になったり、車販売店の店長になっていたりと、意外と色々な道でセカンドキャリアを行っている元選手がいます。

元選手でクラブの社長になったのはセレッソ大阪の森島社長と、現Jリーグチェアマン野々村氏がいますので元選手もそういう道がある訳ですが、これが事務経験もなくパソコンも熱かった事のないスポーツ選手がセカンドキャリアを歩むのはそう簡単な事ではないとも言えます。

ドラマで描かれた新町がパソコンもコピー機も扱えない事に対して笑っている人がいますが、残念ながらこれは現実です。私は事務職なのでパソコンもコピー機も毎日のように扱っていますが、現場しかやっていない人が突然パソコンを使えというのは無理難題です。

今の新卒社員でも最初の研修がパソコン教室というほどですから笑い事ではありません。ITの世界にいる人は常識でも世間では常識じゃないという事であり、新町のような人は世間に一杯います。それが日本の現実です。

そういう私もパソコンはキーボード打ちを基本で打っていますが、スマホは実はフリックではなく人差し指のキーボード打ちだったりします。私としてはパソコンのキーボードでも人差し指で素早く打てるならそれで十分だと考えていますし、要するに早く正確に打てれば打ち方は問いません。

何もパソコンをやった事ない人がアプリの基本を覚えるのはそう簡単な事でない事は私自身が1番よく知っているので新町のように苦労する人は少なくありません。

コピー機だって使った事なければコンビニすら使えませんよ。事務の当たり前は現場の非常識だと認識した方が良いです。

そんな新町は職を転々したものの、スポーツマネジメント会社ビクトリーの社長高柳雅史に誘われてスポーツマネジメントの仕事をやる事になる。この仕事は人脈が重要になる仕事であり、スポーツ選手をサポートする仕事であり、芸能界では芸能事務所と同じと考えてよい。

その中で初めての仕事がかつての後輩をマネジメント契約する事だったが、当初は契約交渉は上手くいかず新町は役に立たないと焼肉屋に飛ばされる事になるが、そこで偶然後輩と会った事で色々な事情を知った事により口説き落とす手段を見つけていく事になる。

そしてコンビを組む事になった深沢塔子と共に後輩を交渉して見事に交渉を成立させた。元々サッカーを観る目はずば抜けていただけにその経験がいかんなく発揮された訳だが、これを他の競技に生かせるかはこれからになるもスポーツを見る目はとても重要だという事だ。そして人脈はもっと重要だという事だ。

次回はスケートボードの9歳の少女との契約と取る為に動く。果たしてセカンドキャリアとして2つ目の契約を取る事ができるのだろうか?悪戦苦闘のセカンドキャリア序盤に注目だ。







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