11月15日公開の映画「神さまの言うとおり」を鑑賞した。

この映画は、金城宗幸原作の漫画を映画化した作品で、

ある日突然高校生たちが謎の殺人ゲームに巻き込まれ、

そのゲームに勝ち進んだ者だけが生き残れる殺人ゲームストーリーである。

謎が多いこの作品だが、単純にゲームの趣旨だけわかってしまえば

謎は深く考えなくても良いのかもしれない。
このストーリーの冒頭からいきなりゲームが始まってしまうので

どうしてこのゲームが始まったのかは正直謎のまま始まってしまうのだが、

それは差し置いても失敗は死を意味するというゲームに対して

高校生がどのようにして生き残ろうとするのかがこのストーリーの意味でもある。

失敗は死を意味する!これは本当の戦争ではまさにその通りなんだけれど、

私たちの日常では平和ボケしてしまいそういう危機感を感じて生活していない。

そんな危機感のない退屈な毎日を送る高校生が

突然殺人ゲームに巻き込まれた先に観るものとは一体何なのだろうか?

キャスト

高畑瞬 演じる福士蒼汰

秋元いちか演じる山崎紘菜

天谷武演じる神木隆之介

高瀬翔子演じる優希美青

サタケ演じる染谷将太

タクミ演じる大森南朋

ホームレス演じるリリー・フランキー

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

高校生の高畑瞬の退屈な日常が、ある日一変する。

授業中に突然ダルマが現れて“ダルマさんが転んだ”を始め、

動いた生徒たちの首を次々に吹き飛ばし始めたのだ。

生き残った瞬は、体育館でも招き猫に襲われるが、

瞬、問題児の天谷武、瞬の幼なじみの秋元いちかの三人で生き残る。

その頃、各地の高校で同じような殺戮が行われ、

生き残った生徒たちは空飛ぶ立方体の中に集められていた。

その中でも、コケシによる殺人ゲームが始まる…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてある日突然殺人ゲームに巻き込まれた

高畑瞬は何もわからないまま1つ目のゲームだるまさんが転んだに挑む事になる。

ゲームの趣旨は動いたら死!

という単純明快な訳だが、このゲームをクリアするにはだるまさんが転んだ!

を言い終わる前にボタンを押さなければならない。

しかもこのゲームの勝者はわずか1人というまさに運も必要な訳であり、

周りがみんな死んでいく中で冷静にならなければならないが、

その中で高畑瞬はこのゲームをクリアするも

高畑瞬以外はみんなだるまさんに殺された。

そしてそのゲームを勝ち抜いた幼馴染の秋元いちかと共に

次のゲームであるまねき猫に挑む。

ルールはまねき猫の鈴をまねき猫の首輪に入れれば良いのだが、

このまねき猫ねずみのぬいぐるみの人たちしか狙わず、人間は狙わない。

しかし人間しかいないと人間を狙う。

そんな状況で高畑瞬はねずみの着ぐるみを着ると猫の声が聴こえる事を知る。

そして高畑瞬は秋元いちかと共にまねき猫攻略に挑むが、

最後の最後で鈴を外してしまうもそこに現れた天谷武が入れて

このゲームをクリアした。

しかし高畑瞬と天谷武はこのゲーム以前から確執があり、以後何かと対立する。

そんな勝ち抜いた者たちも次のステージとなったこけしでは4分の1の選択肢となる。

4つのこけしから後ろのこけしの名前を言い当てるというものだ。

しかしこの極限の状態で言い当てる事そのものが実は難しいもので、

IQの高かった1人もまたこけしの餌食になった。

しかし高畑瞬はパターンを見た事で攻略する事に成功した。

しかし部屋を出てからはもう1人のこけしに追われたが、

最終的にはここも7人の勝ち抜けとなり次のステージへと進んだ。

第4のステージはシロクマによる嘘つき探しゲームだ。

ゲームは簡単で全員本当の事を言えばこのゲームはクリアとなるが、

ここで全員本当の事を言わない人が必ずいるもので

意志疎通なしに何度も疑心暗鬼となる。

2人の犠牲者を出したものの、

最終的にはうそつきの答えを見つけてこのゲームは突破した。

そして最後は缶けりというこれまたわかり易いゲームだ。

ルールは鬼が全員捕まえたら鬼の勝ち!全員逃げ切れたら鬼の負けとなる。

ここで天谷武が鬼になった事で高畑瞬らは窮地に陥る。

果たしてこのゲームを高畑瞬らは乗り切る事ができるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、正直このゲームの謎が最後まで解ける事は無かった。

私自身原作を一切知らずに観ているので、

原作を知っている人はこの展開がどうなのかわかるのかもしれない。

しかし原作を知らない人にとってはどうしてこのゲームが始まったのか?

このゲームの黒幕は確かに描かれているんだけれど、

結局最後まで謎のまま終わってしまった。

過去にも謎だらけの作品は少なくないんだけれど、

この作品はいきなりゲームが始まり、

何の理由で始まったのかも伝えられる事なく進んでいく訳で、

ゲームに参加している者たちは最後まで誰が

このゲームの首謀者なのかを知らずに進んでいく。

物事にはそれなりに理由を告げて行くんだけれど、

この作品では理由を告げられる事もなく、

ゲームをクリアする目的以外は正直何を考えても謎のままという感じなのだ。

原作では首謀者もいるらしいんだけれど、

この劇場作品において正直首謀者や黒幕を登場させる意味が果たしてあったのだろうか?

という疑問だけが残った。

この作品に続編を想定しているとしてもこの先に何が待っているのか全く見えない。

ただ言える事は勝ち抜いた者は知力体力想像力時の運の

4つを兼ね備えている者だという事だけだ。

総評としてゲームとしては失敗は死を意味するという恐怖感を襲っている分

醍醐味はあるものの、このゲームの黒幕まで描くという点では

正直描く意味合いが最後まで解らずじまいだったのが残念な部分だ。

結局勝ち抜いた者に何をさせたかったのか?

という部分を残したまま終わってしまっただけに

消化不良な気持ちだけ最後に残ったのだった。

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