10月4日公開の映画「蜩ノ記」を鑑賞した。

この映画は10年後に切腹を命じられた武士が

藩の歴史である家譜を記録として残すために全うし、

切腹までの間の3年間に監視役を命じられた武士からみた

事件の真実を追ったストーリーである。

どうして10年後に切腹しなければならなくなったのか?

そしてその先にみる藩の真実とは何なのかを知るうちに

時として犠牲にならなければ守れないものもある事を知っていく事となるだろう。
人は時として誰かの為に犠牲にならなければならない事がある。

特に江戸時代以前はそういう風潮が大きく、

誰かの為に命を落とす事は珍しい事ではなかった。

そんな中で10年後に切腹する事になっていた武士の監視役を命じられる

武士が接する事でどうして切腹しなければならなかったのかの真実を追っていく。

果たして真実に辿り着いた時どう感じるのだろうか?

キャスト

戸田秋谷演じる役所広司

檀野庄三郎演じる岡田准一

戸田薫演じる堀北真希

戸田織江演じる原田美枝子

戸田郁太郎演じる吉田晴登

水上信吾演じる青木崇高

松吟尼演じる寺島しのぶ

三浦兼通演じる三船史郎

慶仙演じる井川比佐志

中根兵右衛門演じる串田和美

他多数のキャストでストーリーが進行する。


ストーリー

前代未聞の事件を起こした罪で10年後の夏に切腹すること、

そしてその切腹の日までに、藩の歴史である“家譜”を完成させることを命じられた戸田秋谷。

その切腹の日は3年後に迫っていた。

檀野庄三郎は、家譜編纂の作業から藩の秘め事を知ることになる秋谷が

逃亡せぬよう監視せよとの藩命を受け、幽閉中の秋谷の見張り役として、

秋谷の妻・織江、娘・薫、息子・郁太郎と生活を共にし始める。

切腹という過酷な運命が待っているにも関わらず、

一日一日を大切に、淡々と家譜づくりに勤しむ秋谷。

夫に深い愛情と信頼を寄せ、家族に尽くしながら穏やかに日々を過ごす妻の織江。

そんな両親の背中を見ながら、必死に強い心で生きようとする薫と郁太郎。

秋谷の揺るぎない姿、それを支える家族の姿に感銘を受けた庄三郎は、

秋谷が切腹に追い込まれた事件に疑問を抱き、彼を救うべく、真相を探り始める。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして

10年後に切腹を言い渡されて7年の月日を経ていた

戸田秋谷は藩の歴史である家譜に携わっていた事もあり、

即切腹は間逃れたが10年後の切腹を言い渡されていた。

その間に家譜を完成させなければならなかったのだが残り3年となっていた。

そんな中喧嘩を起こした檀野庄三郎が監視役として赴任する。

檀野庄三郎も喧嘩両成敗で死罪のところを見逃され、

戸田秋谷の監視役を命じられたのだった。

まあ喧嘩の理由があまりにも些細な事ではあるが、

この時代は重大な事なので時代背景を確り認識しないとどうして?となる。

そんな中で庄三郎はどうして秋谷が切腹しなければならなくなったのかを尋ねるが、

秋谷の口は堅い。

そんな中で庄三郎は寺の和尚から事情を聞き、

秋谷は藩を守るために汚名を受けたというのだ。

その事情は当時藩にはお家騒動になる火種が存在し、

世継ぎで2人の男がおり、事を誤るとおとり潰しになりかねない事態だった。

そんな中で1人の世継ぎの男が暗殺され、

それに立ち振る舞った秋谷が藩を守るために正室との不貞という理由として、

男は病死と扱わなければならなかったのだ。

江戸時代はどうしても世継ぎ争いが発覚すると争いを避けるために

お家断絶にされたケースも少なくなく、

この事情が知れたらそれこそおとり潰しとなる。

それを防ぐために汚名を被ったんぼだった。

本来なら切腹のところを家譜に関わっていた事で切腹は10年後となったというのだ。

それを知った庄三郎は汚名を返上してはというが秋谷はそれを拒否する。

そんな中で藩内で農民による一揆の噂が飛び交い、

それに秋谷が関わっていると疑われる。

そんな中で秋谷は正室の家系を調べるとある事実に辿り着く。

それは藩の根本に関わる事態であり、

それを公に記録に残す事はできないものだったが、

それでも秋谷は家譜を完成させるべくその事実を書き留めようとするが、

それを知った家老がその手紙を渡すように圧力を掛けてくる。

そんな中で農民が奉行を殺害したために農民の1人が連行され、

拷問の末殺されたのだった。

それを知った秋谷の息子が家老の屋敷へ庄三郎と共に乗り込む。

それを知った秋谷はある賭けに出る事となる。

果たして秋谷は息子と庄三郎を救えるのか?

そして秋谷は家譜を完成する事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

ストーリーの流れとしては非常に静かに進行して行くので派手さはないけれど、

1つ1つ丁寧に描いている分どうしてこういう事になったのか

という理由を考えながら観る事ができた。

物事色々な事情が絡むと大変なのだけれど、

その事情を知れば知るほどいかに秋谷が苦渋の選択をしなければならなかったのか

という事もわかってくる。

庄三郎もその事情を知るうちに秋谷の人柄に惹かれていき、最終的には秋谷の娘婿となる。

それは3年も共に生活すればそういう気持ちになるのは自然の流れだと思う。

そしてその遺志は秋谷の息子と庄三郎に引き継がれていった。

総評として版を守るために秋谷は自ら汚名を被る事で藩を守り、

そして家も守った。

もちろん秋谷は色々な人の事情を考慮しながら接しており、

その接し方は色々学ぶ事が多い。

相手の事情を甘味した上で接する事の大切さを

秋谷は最後まで導き通した姿は実に見事だった。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Rankingブログランキングに参加しております。

蜩ノ記
葉室 麟
祥伝社
2011-10-26



蜩ノ記 (祥伝社文庫)
葉室 麟
祥伝社
2013-11-08