9月6日公開の映画「イン・ザ・ヒーロー」を鑑賞した。

この映画はアクション俳優を目指しながらスーツアクターを続ける

ベテラン俳優が危険なスタントとわかりながら一世一代の大作アクションに出演して

大立ち回りを繰り広げるストーリーである。

アクション俳優への道の厳しさ、さらに過酷なスタントなど

スーツアクターあっての戦隊ものでもあり、

こういう人たちがいなければ成立しない作品が多い事を改めて知る事となるだろう。
出演している唐沢寿明さんがかつてスーツアクターだったということで、

自らの経験を如何なく発揮した作品でもある。

元々唐沢さんは今でこそ人気俳優だったけれど、

本格的に人気を得たのが30歳手前だった事もありかなりの苦労人である。

若い人たちはもう知らないけれど人気絶頂だった山口智子さんと結婚した後からの方が

俳優人生として色々な大作に出演しているんですよね。

そんな下積み時代を知るからこそ演じられる今作では

50歳とは思えないほどの激しいアクションを繰り広げる。

果たしてそのアクションの先に何を見るのだろうか?

キャスト

本城渉演じる唐沢寿明

一ノ瀬リョウ演じる福士蒼汰

大芝美咲演じる黒谷友香

海野吾郎演じる寺島進

真鍋満演じる草野イニ

森田真澄演じる日向丈

門脇利雄演じる小出恵介

西尾俊久演演じる及川光博

元村歩演じる杉咲花

スタンリー・チャン演じるイ・ジュニク

石橋隆生演じる加藤雅也

松方弘樹演じる松方弘樹

元村凛子演じる和久井映見

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

『国民的ヒーロー番組には隠れたヒーローがいた!』熱血漢で

ブルース・リーを崇拝する本城渉は

『下落合ヒーローアクションクラブ』の社長兼スーツアクター。

その道 25年の大ベテランである。

現在テレビで放送中の『ドラゴンフォー』の主役ドラゴンレッドのスーツアクターとして、

満身創痍の身体を 引きづり、日々、汗を流して仕事に取り組んでいる。

同世代の有名俳優たち、新人アイドル俳優たちとの葛藤を抱えながら、

共に夢 見る部下のアクター達と共に、

アクションヒーローを生み出す撮影現場のキーパーソンであり、

少年のココロを持った大人である。

ある日、首のけがが悪化する中、

本城は数年ぶりにヒーロー番組の映画版に出演する機会が巡ってくる…が、

喜びもつかの間、役は若手の新人俳優に取られてしまう。

役を下ろされる事には慣れているものの、

今回の新人は人気絶頂の一ノ瀬リョウ。

当初、リョウと本城は現場で対立した。

だが、ある事件を境に徐々に判り合い、

仲間意識が芽生え、アクション俳優の訓練を共に積んでいく。

スーツアクターの努力の凄さを学ぶリョウ。

そして皆の訓練を成果が叶い、

リョウはかねてから夢見ていたハリウッド映画『ラスト・ブレイド』への出演を

オーディションの末に勝ちとることが出来た。

そして、リョウが喜び勇んで臨んだ、

この日本で撮影中のハリウッド大作アクション映画の撮影現場で、事件は起きた。

それはクライマックスシーンで、大落下し炎にまみれて戦う映画史に残る、

ノーカットの大殺陣をする筈だったアクション俳優が、危険を理由に降板してしまい、

撮影が続行不可能になってしまったのだ。

困り果てたハリウッドの映画スタッフは、

日本一のアクション俳優の評判を聞きつけ、本城に白羽の矢を立てるのだった。

「日本にはアクション俳優がいない」というハリウッド映画スタッフの声を聞いた時、

忘れていた情熱が蘇る。

果たして本城は誰もやった事のない危険なアクションを引き受けるのだろうか?

そして隠されていたリョウの本当の夢とは何なのか?

今の時代に映画に 命をかける男たちなんて居るのか?

何よりも彼等は正気なのか?

それらの答えは全て、この映画のラストにある!

以上イン・ザ・ヒーローHPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして本城渉「下落合ヒーローアクションクラブ」の社長兼スーツアクターで

この道25年のベテランである。

長年のスーツアクター生活で体はかなり限界に来ている。

医者からは次に首を怪我したら命はないと言われるほどの状態にもかかわらず

スーツアクターを続けていた。

それには夢があり、自ら顔出しして活躍する姿を撮られる事だった。

しかしこの世界そう簡単には回って来ない世界で、

千遇一大のチャンスも何時も新人俳優や人気俳優にポジションを獲られるのだった。

そんな中本城の前に人気俳優の一ノ瀬リョウという俳優が現れ、

アクションを教えてほしいと頼むも、態度が成っていないと断る。

まあこの道25年も経ていると簡単に習得できるほど甘いものでない事は

本城が1番良く知る訳でまずは態度を改める所から始めろという事になった。

そんな中で一ノ瀬リョウの事情も知る事となり、

それを知った本城は真剣に彼を稽古する事になった。

しかしアクションはチームプレーという事もあり長年積み重ねた

コンビネーションが必要で一ノ瀬にはあまりにも厳しいものだった。

そんな中で一ノ瀬がオーディションに合格し大役を射止めた。

しかしそのアクションは一ノ瀬のような駆け出しの俳優には

務まらないほどの危険な内容だった。

それでもこのチャンスを逃せば本城に次のチャンスはないとわかっていた事もあり

考えた末に出演を決める。

そして出演シーンの撮影にはこれまで苦楽を共にした仲間たちと共に向かうのだった。

果たして決死のアクションは成功するのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

時として人生を掛けたシーンは俳優を続けて行くなら必ず存在するし、

それを乗り越えてこそ俳優として評価される。

評価された後でどうなるかはまた別の話となるけれど、

少なくてもこのスタントは成功といえるだろうし、

このシーンが採用されなかったそれこそ俳優として報われない。

最後のチャンスを見事にものにしたのだった。

総評としてこれまで幾度のチャンスの機会があったものの、

全て流されてきた本城にとってはこれが楽とチャンスだった。

そのチャンスを見事に活かす事で

これまでのスーツアクターとしての経験を存分に発揮した。

それを成し得るまでの道のりは平たんなものではなかった。

人は時として最大のチャンスがあるという事と、

それを活かすには数多くの経験を経てこそ成し得る事を教えてくれたのだった。

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「イン・ザ・ヒーロー」(オリジナル・サウンドトラック)
OST
ワーナーミュージック・ジャパン
2014-09-03




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