9日(日本時間10日)ブラジルW杯決勝トーナメント準決勝

ブラジル対ドイツ戦がベロオリゾンテで行われ、

1対7でドイツが自身たちも驚くゴールラッシュで歴史的大勝し、

ブラジルは開催国として史上初といえる屈辱の大敗で地元開催の優勝は夢泡と消えた。

試合は前半11分ドイツがCKからMFミュラーのゴールで先制すると、

前半23分FWクローゼが決めるとブラジル守備陣は崩壊し、

24分、26分にMFクロース、29分にMFケディラが決めて

前半で誰も予想しなかった5点リードで前半を折り返した。

後半もドイツのゴールラッシュは止まらず、

後半24分、34分にFWシュルレが決めて7点リードを奪った。

ブラジルも終了間際にMFオスカルが決めるも焼け石に水だった。

ドイツがW杯史上準決勝では初となる7得点で勝利し、

ブラジルはW杯準決勝史上初となる7失点での大敗となった。

これでドイツは西ドイツ時代以来となる優勝へ大きく前進し、

ブラジルは失意のどん底のまま3位決定戦を戦う。
世界の誰もが予想できなかった結果だけに一体何と書いて良いのかというのがあると思う。

色々とブラジルの敗因が書かれているけれど、

どのチームでもそうなんだけれど主力と控えは必ずいるので

どうしても主力中心に戦うのは仕方ない。

ブラジルも当然1番その時点のベストメンバーを組む訳であり、

ネイマール、チアゴ・シルバと攻守の要を欠いた試合だったとは言えども

それでもブラジルの選手層は他国から比べれば厚い訳でこの件については言い訳はしない。

それでもただ1つ言える事はブラジルは驚異的な攻撃力で

相手を圧倒するサッカーを展開してきた伝統が

ある意味守備という部分の意識を観る側も

プレーする側も意識させてこなかったというのがある。

驚異的攻撃力の前に多くのチームは守備重視で戦っているからでもある。

無論この試合のドイツも守備を重視しながら

カウンターから攻撃を狙うスタイルはこれまで戦ってきたチームと変わらない。

ただ決定的に違ったのはドイツはそのカウンターの攻撃力が驚異的に強いという点だ。

簡単に言うと攻撃4人の攻撃力が誰もトップクラスだという事だ。

故に誰が持っても誰が得点を狙っても決まる可能性が高かったというのは言える。

他の国だとキーマンをマークされると得点力が落ちるが

ドイツは4人がキーマンだから落ちない。

その差があったとは言える。

ブラジルもこれまで攻撃時間が圧倒的に長く守る時間が長い経験がこれまで殆どなかった。

これが仮に実績豊富なベテランがいたとしても

そういう経験をした経験のない選手達にとってこの場面でどう修正すべきか

という術を持っていなかったと思う。

4人皆キーマンのドイツに対して誰を中心にマークすべきかというのが

最終的に定める事ができず2失点目をした時点で翻弄されてしまったというのが私の見解だ。

これが弱小国だと大量失点した経験があるので

こういう時どう構えるべきなのかを知っているのだが、

残念ながらブラジルにそれを知る選手がいなかった。

ブラジルに大量得点する経験はあっても大量失点する経験はなかった事が

この悲劇を招いたと言って良い。

それだけドイツは決定的キーマンを作らず誰でもキーマンに

できるサッカーを展開できるサッカーをしたという事であり、

ドイツにとってまず守備からそして人数の少ないところを

カウンターで仕留めるというドイツの狙ったサッカーを続けただけなのだ。

ドイツはFWクローゼがW杯新記録となる通算16ゴールを上げて、

ドイツにとっては名実ともに歴史の残る大勝利を収めた。

ドイツにとっては忘れられない日となっただろう。

これで決勝ではアルゼンチンと対戦する。

果たしてドイツは24年ぶりの優勝を果たせるのか?

注目だ。

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