6月14日公開の映画「私の男」を鑑賞した。
この映画は1993年7月に北海道奥尻島で北海道南西沖地震で
津波で家族を失った少女が親戚の男に引き取られ、
その男と生活するうちに禁断の域を超えてしまい
過ちをそれぞれ犯していくストーリーである。
孤児になった少女が男と生活するうちに結ばれた先に
待っていたのは超えてはならない一線であり、
その真実を知った先にみる結末は色々考えさせられる事になるだろう。
この映画は1993年7月に北海道奥尻島で北海道南西沖地震で
津波で家族を失った少女が親戚の男に引き取られ、
その男と生活するうちに禁断の域を超えてしまい
過ちをそれぞれ犯していくストーリーである。
孤児になった少女が男と生活するうちに結ばれた先に
待っていたのは超えてはならない一線であり、
その真実を知った先にみる結末は色々考えさせられる事になるだろう。
今から21年前に北海道南西沖地震で奥尻島は
大津波に飲み込まれた出来事は私も良く覚えている。
もう子供たちの知らない時代の話になる訳だけれど、
あの地震で津波の本当の怖さを知った出来事でもあった。
そんな中で助かった少女が親戚の男に引き取られて
共に暮らす事で超えてはならない禁断の域に至ってしまうところから
転落して行く訳だけれど、この出来事が一体どうしてそうなるしてなったのか?
という部分は正直難しい側面があるのも事実で、
過去にもそういう作品を観てきただけに全く否定できない面もあれば、
どこまで許されるべきなのかという境界線は人それぞれだろう。
そんな中で言えない秘密を抱えながら行きつく2人の結末は一体何処にあるのだろうか?
キャスト
腐野淳悟演じる浅野忠信
腐野花演じる二階堂ふみ
田岡演じるモロ師岡
大塩小町演じる河井青葉
暁演じる太賀
彰子演じる相楽樹
尾崎美郎演じる高良健吾
大塩演じる藤竜也
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
冬のオホーツク海、純白の流氷の上で起きた殺人事件。
暗い北の海から逃げるように出て行く父と娘は互いに深い喪失と、
ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた……。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして原作ではストーリーとは逆に進むそうなんだけれど、
私はどちらかというと時系列で追った方が考えやすい方なので
ストーリー通り時系列で追っていく。
北海道奥尻島で南西沖地震の津波により両親を亡くした花は
地獄の中を彷徨い続けていた。
そんな中で親戚の淳悟が花を引き取りたいと親戚の大塩に申し出る。
当初は難色を示していた大塩だったが、
娘と付き合っていた過去がある淳悟を信頼して預けるのだった。
そこから2人の生活が始まる訳だけれど、
その過程で当初大塩の娘小町と付き合っている過程も描かれるが、
淳悟は小町との関係は自然消滅する事になる。
その原因が淳悟の生い立ちにあるということらしいけれど、
どうして淳悟と小町は別れなければならなかったのかは
その後の出来事で明らかになる。
この時点ではその理由は深く掘り下げられていない。
そんな中花が中学生、高校生となり順調に成長して行く過程で
花にとって身近な男は淳悟だった。
花にとってはこの時点では事実上の赤の他人という認識でもあるんだけれど、
花も成長して行く事により抑え切れない気持ちになっていく。
いくら思春期でも身近にいる男が赤の他人と思えば
それはいくら相手が20歳以上でも本能として惹かれてしまっても正直不思議じゃない。
少なくても花にとっては命の恩人である事だけは間違いない訳で、
その中でそういう想いが芽生えてしまっても仕方ないとは感じる。
ただ事情を知っていくうちに2人は禁断の域にいる事を知っていくのだった。
一言で言ってしまえば近親相姦ということになるのだけれど、
私もこの作品が初めての近親相姦作品ではないので
その心理状況を考慮しつつ、
これが本当に行けない事であるというのは何処までなのか?というのは
ある。世の中には知らずに近親相姦しているケースもある訳であり、
知って近親相姦しているケースもある。
昔は親戚同士で結婚していた時代もあった訳であり、
その中で子供も生まれている訳だけれど、
あまり血が近過ぎるとその子供に遺伝子異常をきたすものであり、
国や思想によって賛否がある。
日本でも傍系の血族で3親等以内の者との結婚が禁止されているので
この事実を2人は花が成長した時には既に知っていた。
これについてここで私なりの結論を出すのもでは無いものの、
以前兄妹間の愛を描いた作品で、
兄妹で愛し合う事について否定しないレビューを書いている。
もちろん結婚はできないものの、
考え方1つだが間違って子供ができる事が無ければ
近親同士が愛し合っても問題ないという認識でいる。
直系親族となればある意味家族愛兄弟愛のようなもので
あるからその表現方法の問題をどう捉えるか?というのはある。
もちろん考え方ではこの2人の事は許せないという人もいる訳で、
あくまで私の考え方であり、やって良いというものではない。
ただ兄妹、姉弟という家庭だと身近すぎて異性として扱わない
という事が殆どのようなので、これは兄弟がいる人にしか解らない部分でもある。
当然この事を知った父親がそれを良しとしなかった訳で、
2人の関係を知った大塩は2人を引き離そうとする。
しかし花はそれを拒絶するのだった。
その後ある事件によって淳悟と花は北海道を離れて東京へ出てくる訳だけれど、
ここでも2人は知られてはならない秘密に追われる事になる。
それにより淳悟と花の関係は次第に歪なものになっていく。
果たして淳悟と花の運命はいかに・・・
結末は劇場で観てほしいけれど、
知られずにいたら果たして2人はどうなっていったのか?というのがある。
知られてしまったばかりに淳悟と花は堕ちて行く事になった訳でもあるし、
花が東京に出て結婚する事になる訳でもあるんだけれど、
2つの事件が誰にも追われずに迷宮入りしている点は
ある意味警察の捜査能力の問題になるのだろうが、
まあ最初の事件については必ずしも花が殺したという捉え方は何とも言えない。
口論になった末に大塩が流氷に流され、
花はその流氷から飛び降りている訳で、
大塩が追いかけなければこの事件は起きていなかった。
花の犯行という事は確かに避けられないものの
直接の死因は凍死なので花には情状酌量の余地は残されていると感じる。
ただ淳悟については花の秘密を守ろうとした結果とはいえ、
こちらは口封じのために手を掛けている。
それを知る花も淳悟と共に死体を隠ぺいする。
その遺体は間違いなくその貸家の下に埋められたのだろうが、
この件については何時か発見されたら逃げられないと思うので、
殺害してから発見されなかったという点では追っていた人が
何処へ行くと誰にも告げられていないというのが正しい見解だろう。
正直この結末には未来がないと思う事とこの事件は何処で間違ってしまったのか?
を検証しなければならない。
やはり1番拙かったのは大塩さんその人でしょうね。
あまりにも大塩さんは色々な人に手を付け過ぎていた。
その付けを後々払う事になった訳だが、
いくつかターニングポイントがあって淳悟が花を引き取るという時、
淳悟と花の関係を知ってしまった時の2つになるが、
これは考え方次第なのですが、
最初のターニングポイントを認めたのなら
その後の事は目をつぶった方が良かったと思うんですよ。
少なくてもそれなら2人が殺人者とならなかった。
その後2人がそのまま禁断の域から抜け出せなかった可能性は否定しないものの、
殺人と近親相姦を天秤に掛けるなら
まだ近親相姦の方が2人だけの問題なので
世間にさえ知られなければ最低でも捕まる事は無い。
そう思うと2人にとって秘密を知られてしまった事が全てという事にもなるのだが、
秘密を他人が知った時どう受け止め、
どう対処するかという難しい問題を私たちは突きつけられたのかもしれない。
総評として近親相姦を知られてしまったばかりに
2人は堕ちるところまで堕ちなければならなかった。
それを止めようとした人が逆に殺されてしまうという事態になってしまった事件な訳だけれど、
人には時として触れてはならない事がある。
しかし知ってしまった時に果たしてどう対処すべきかという事は非常に難しい問題である。
引き離す事が他人より難しいだけに余計引き離すだけの問題で済まないからだ。
その問題を解決させるには引き離すよりも
今の現状を2人によく考えてもらった方が
本当は良かったのではないかと思うと
対応を間違ったばかりに2人の子供を犯罪者にしてしまった父親の罪深さが
この作品の辿り着く位置なのかもしれない。

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大津波に飲み込まれた出来事は私も良く覚えている。
もう子供たちの知らない時代の話になる訳だけれど、
あの地震で津波の本当の怖さを知った出来事でもあった。
そんな中で助かった少女が親戚の男に引き取られて
共に暮らす事で超えてはならない禁断の域に至ってしまうところから
転落して行く訳だけれど、この出来事が一体どうしてそうなるしてなったのか?
という部分は正直難しい側面があるのも事実で、
過去にもそういう作品を観てきただけに全く否定できない面もあれば、
どこまで許されるべきなのかという境界線は人それぞれだろう。
そんな中で言えない秘密を抱えながら行きつく2人の結末は一体何処にあるのだろうか?
キャスト
腐野淳悟演じる浅野忠信
腐野花演じる二階堂ふみ
田岡演じるモロ師岡
大塩小町演じる河井青葉
暁演じる太賀
彰子演じる相楽樹
尾崎美郎演じる高良健吾
大塩演じる藤竜也
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
冬のオホーツク海、純白の流氷の上で起きた殺人事件。
暗い北の海から逃げるように出て行く父と娘は互いに深い喪失と、
ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた……。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして原作ではストーリーとは逆に進むそうなんだけれど、
私はどちらかというと時系列で追った方が考えやすい方なので
ストーリー通り時系列で追っていく。
北海道奥尻島で南西沖地震の津波により両親を亡くした花は
地獄の中を彷徨い続けていた。
そんな中で親戚の淳悟が花を引き取りたいと親戚の大塩に申し出る。
当初は難色を示していた大塩だったが、
娘と付き合っていた過去がある淳悟を信頼して預けるのだった。
そこから2人の生活が始まる訳だけれど、
その過程で当初大塩の娘小町と付き合っている過程も描かれるが、
淳悟は小町との関係は自然消滅する事になる。
その原因が淳悟の生い立ちにあるということらしいけれど、
どうして淳悟と小町は別れなければならなかったのかは
その後の出来事で明らかになる。
この時点ではその理由は深く掘り下げられていない。
そんな中花が中学生、高校生となり順調に成長して行く過程で
花にとって身近な男は淳悟だった。
花にとってはこの時点では事実上の赤の他人という認識でもあるんだけれど、
花も成長して行く事により抑え切れない気持ちになっていく。
いくら思春期でも身近にいる男が赤の他人と思えば
それはいくら相手が20歳以上でも本能として惹かれてしまっても正直不思議じゃない。
少なくても花にとっては命の恩人である事だけは間違いない訳で、
その中でそういう想いが芽生えてしまっても仕方ないとは感じる。
ただ事情を知っていくうちに2人は禁断の域にいる事を知っていくのだった。
一言で言ってしまえば近親相姦ということになるのだけれど、
私もこの作品が初めての近親相姦作品ではないので
その心理状況を考慮しつつ、
これが本当に行けない事であるというのは何処までなのか?というのは
ある。世の中には知らずに近親相姦しているケースもある訳であり、
知って近親相姦しているケースもある。
昔は親戚同士で結婚していた時代もあった訳であり、
その中で子供も生まれている訳だけれど、
あまり血が近過ぎるとその子供に遺伝子異常をきたすものであり、
国や思想によって賛否がある。
日本でも傍系の血族で3親等以内の者との結婚が禁止されているので
この事実を2人は花が成長した時には既に知っていた。
これについてここで私なりの結論を出すのもでは無いものの、
以前兄妹間の愛を描いた作品で、
兄妹で愛し合う事について否定しないレビューを書いている。
もちろん結婚はできないものの、
考え方1つだが間違って子供ができる事が無ければ
近親同士が愛し合っても問題ないという認識でいる。
直系親族となればある意味家族愛兄弟愛のようなもので
あるからその表現方法の問題をどう捉えるか?というのはある。
もちろん考え方ではこの2人の事は許せないという人もいる訳で、
あくまで私の考え方であり、やって良いというものではない。
ただ兄妹、姉弟という家庭だと身近すぎて異性として扱わない
という事が殆どのようなので、これは兄弟がいる人にしか解らない部分でもある。
当然この事を知った父親がそれを良しとしなかった訳で、
2人の関係を知った大塩は2人を引き離そうとする。
しかし花はそれを拒絶するのだった。
その後ある事件によって淳悟と花は北海道を離れて東京へ出てくる訳だけれど、
ここでも2人は知られてはならない秘密に追われる事になる。
それにより淳悟と花の関係は次第に歪なものになっていく。
果たして淳悟と花の運命はいかに・・・
結末は劇場で観てほしいけれど、
知られずにいたら果たして2人はどうなっていったのか?というのがある。
知られてしまったばかりに淳悟と花は堕ちて行く事になった訳でもあるし、
花が東京に出て結婚する事になる訳でもあるんだけれど、
2つの事件が誰にも追われずに迷宮入りしている点は
ある意味警察の捜査能力の問題になるのだろうが、
まあ最初の事件については必ずしも花が殺したという捉え方は何とも言えない。
口論になった末に大塩が流氷に流され、
花はその流氷から飛び降りている訳で、
大塩が追いかけなければこの事件は起きていなかった。
花の犯行という事は確かに避けられないものの
直接の死因は凍死なので花には情状酌量の余地は残されていると感じる。
ただ淳悟については花の秘密を守ろうとした結果とはいえ、
こちらは口封じのために手を掛けている。
それを知る花も淳悟と共に死体を隠ぺいする。
その遺体は間違いなくその貸家の下に埋められたのだろうが、
この件については何時か発見されたら逃げられないと思うので、
殺害してから発見されなかったという点では追っていた人が
何処へ行くと誰にも告げられていないというのが正しい見解だろう。
正直この結末には未来がないと思う事とこの事件は何処で間違ってしまったのか?
を検証しなければならない。
やはり1番拙かったのは大塩さんその人でしょうね。
あまりにも大塩さんは色々な人に手を付け過ぎていた。
その付けを後々払う事になった訳だが、
いくつかターニングポイントがあって淳悟が花を引き取るという時、
淳悟と花の関係を知ってしまった時の2つになるが、
これは考え方次第なのですが、
最初のターニングポイントを認めたのなら
その後の事は目をつぶった方が良かったと思うんですよ。
少なくてもそれなら2人が殺人者とならなかった。
その後2人がそのまま禁断の域から抜け出せなかった可能性は否定しないものの、
殺人と近親相姦を天秤に掛けるなら
まだ近親相姦の方が2人だけの問題なので
世間にさえ知られなければ最低でも捕まる事は無い。
そう思うと2人にとって秘密を知られてしまった事が全てという事にもなるのだが、
秘密を他人が知った時どう受け止め、
どう対処するかという難しい問題を私たちは突きつけられたのかもしれない。
総評として近親相姦を知られてしまったばかりに
2人は堕ちるところまで堕ちなければならなかった。
それを止めようとした人が逆に殺されてしまうという事態になってしまった事件な訳だけれど、
人には時として触れてはならない事がある。
しかし知ってしまった時に果たしてどう対処すべきかという事は非常に難しい問題である。
引き離す事が他人より難しいだけに余計引き離すだけの問題で済まないからだ。
その問題を解決させるには引き離すよりも
今の現状を2人によく考えてもらった方が
本当は良かったのではないかと思うと
対応を間違ったばかりに2人の子供を犯罪者にしてしまった父親の罪深さが
この作品の辿り着く位置なのかもしれない。

