29日Jリーグ14第10節が行われ、

アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで2位ヴィッセル神戸と対戦し、

1対1で中盤のパスミスからFWペドロ・ジュニオールにゴールを決められるも

終了間際に新潟がFW堅碁の同点ゴールでドローに持ち込み

4勝1敗5分勝ち点17得失点差+2で7位のままだった。

勝てば上位争いの中心に行けた試合だったが中2日の疲労もあり

それぞれの持ち味を消し合った前半で

スタミナ切れになった神戸に新潟がシステムを変更して良くなった後半の展開だった。
新潟にとっては今季初の中2日という事で控えメンバーが

どれだけこの試合で絡む事ができるのか?という部分もあった。

特にこの試合では右サイドバックの松原がベンチ外と

右サイドバックが不在の試合となった。

一応この時点では舞行龍が昔右サイドバックをやっていた事があったので

相手の高さを考えれば舞行龍を最初から右SBで起用する方法もあった。

あと前半を振り返ればこのメンバーでシステムが機能するのか?

という疑問点があった前半でもあり、

後半はシステムを機能させるカギを見つけた後半になった。

そんな良かった部分、悪かった部分を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

GK守田

右SB和成 CB舞行龍 CB大井 左SBジンス

MF

ボランチ レオ 成岡

右SH亜土夢 左SH岡本

FW 武蔵 堅碁

亜土夢が先発復帰し、松原の代わりにプロでは初となる右SBで和成が先発出場した。

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まずこのメンバーは前線こそ殆ど変らなかったが

右SBに和成を入れた時点で右SBは守備重視で攻撃はほぼ機能しないという感じだった。

この先発の意図は言うまでもなくペドロ・ジュニオール対策に他ならない。

数的有利を最初からつくるにはペドロ・ジュニオールに

和成がマンツーマンにならなければならなかった点を

考慮するとこの点は仕方ないかもしれないし、

松原が負傷やコンディション不良で出れないとなると

尚紀では心もとないということになったのだろう。

試合は予想通りお互いの良さを消し合う展開で進む。

新潟は右サイドからの攻撃は機能不全に陥った。

新潟のシステムはとにかくサイドバック、サイドハーフの連動なくしては機能しない訳で、

最近の柳下監督の起用を観ていると

どうもサイドハーフに岡本を起用している事

そのものに私は疑問視するのだが、

私なら中盤には中盤の選手を起用すべきという理論があり、

FWで起用する場合はFWの働きを求めるし、

MFで起用するならMFの動きを求める。

確かに岡本はよくやっている。

しかし元々FWの選手なので本来はゴール前に近い位置でプレーする事が

岡本の決定力を活かす手段である。

特に岡本を起用しているがために中盤でのパス回しの精度が落ちている感じがしている。

大、ホージェルのように元々攻撃的MFの選手を起用するのと、

元々FWの選手を起用するのではやはり動きが違う訳で、

選手が故障で使う選手がいないのならこの起用もありだと思うが、

ここまで結果を出しているとは言い難いだけに、私はもし使うならFWで使ってほしい。

やはり大が控えにいるよりも先発で起用してキッカーを任せた方が

色々な攻撃パターンを作れると感じている。

前半は決定的なピンチを組織的な守備で難を逃れ、

新潟は前半35分過ぎからようやくシュートに辿り着くのが

やっとでFKのチャンスも活かせないまま前半を折り返した。

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後半はFW武蔵に代えてMF小林裕紀を投入する。

前半武蔵の動きは殆ど相手に脅威を与えず逆に失うシーンが多く交代となった。

ここで驚いたのはDFは和成が右SBで起用してなかった事を踏まえ、

右SBに舞行龍が回って、和成はCBに入った。

ボランチには小林が入り、成岡はFWで起用された。

この起用の意図は成岡をFWに上げる事でボールをキープしたい意図があったと思う。

でもここで起用するなら岡本をFWに回した方が

効果的なパスを中盤から配球できたと感じている。

後半小林が入った事で中盤でボールが回るようになり、

亜土夢がパスの出しどころの選択肢が増えた事で本来のプレーを取り戻した。

それだけ武蔵のポジショニングと動きに問題があったという事だ。

パスの選択肢がどうしても限られていたが、

小林が入った事で選択肢が増えたのは事実だ。

それによって主導権は次第に新潟が握り出した。

後半6分にはMF成岡のフリーのヘッドがあったり、レオ、堅碁らがゴールを狙う。

しかし後半21分こう着状態の中でMFレオのパスミスでピンチを迎え、

これをFWペドロ・ジュニオールが押し込んで神戸に先制を許してしまう。

これはレオにとって珍しいパスミスだったが

この瞬間だけ集中力が途切れた瞬間だった。

これにより追いかける展開となり、新潟はFW達也を投入してチャンスを広げようとする。

そして後半45分DFジンスのクロスをFW堅碁が気持ちで

ゴールにねじ込み起死回生の同点ゴールで

新潟は敗戦からドローに持ち込み勝ち点1を分け合った。

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まずこの試合で悪かった点はやはり選手には適材適所のポジションがあるという事だ。

これまで同様のポジションの選手を動かさない事も時として必要だが、

これまでのプレー経験を考慮すれば最初から舞行龍を右SBで起用すべきだった。

ここは柳下監督にとって采配ミスと言える部分だろう。

そしてMFについても中盤には中盤の選手を起用した方が

機能するという事を感じたと思う。

今の武蔵だとまだまだボールをキープして自ら突破できるだけのプレーができていない。

それによりポジショニングの悪さも加わり、

ボールを受けるのに棒立ち状態な故に亜土夢もパスの出しどころに悩んでいた。

今の武蔵は途中出場でスピードを活かした方が機能する。

岡本か達也をFWで先発させる方が今の新潟にとって得点の可能性が高まると思う。

そして中盤については小林の復活は

この試合でどれだけ大きいものなのかを十二分に感じた。

まず簡単にボールを失わないし、パスも良く周りを見ながらパスを配球している。

レオの守備力を考慮すれば連戦では成岡と併用して

起用すれば今の新潟が戦力を落とさずプレーできるし、

レオが出場停止になった場合でも十分埋める事ができる。

レオの守備はずば抜けているので

そこに至らなくてもボランチとして安心して見ていられる選手だ。

そうなるとやはり攻撃的MFには大を最初から起用した方が

より前線に様々なパスと自らのシュートでゴールを狙う事ができると思う。

その点がこの試合での大きな収穫だ。

パスの出しどころが増えればそれだけ相手を揺さぶる事が

できるだけにこの試合で得た収穫は勝ち点1以上のものがあったと思う。

次節はアウェイで大宮と対戦する。

大宮は守備に難があり十分つけ入る隙がある。

連戦で控え選手たちの出番も増えるだけに誰が出場しても同じサッカーを目指す。

ここで確実に勝ち点3を持ち帰れるようにしてほしい。

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