4月5日公開の映画「1/11 じゅういちぶんのいち」 を鑑賞した。

この映画は中村尚儁原作の「1/11 じゅういちぶんのいち」 を映画化した作品で

中学時代に挫折したサッカー青年がある人との再会で

再びサッカーに夢を追い求めて行くストーリーである。

人は挫折する事は少なくない。

そんな挫折した後にどうやって立ち直り次の目標を見つけて行くのか?

そしてその想いをどう伝えて行くのかを

観終わった後に考えさせられ教えてくれる事になるだろう。
Blogを書き始めてもうすぐ9年になりますが私も9年という月日で色々な人との交流があり、

色々な人のおかげで今がある訳ですけれど、

今回何時もお世話になっている我想一個人映画美的女人blogのmigさまの弟さん

片岡翔さんが初の長編監督作品という事で

昨年脚本された「きいろいぞう」でレビューした事はありましたが、

まさか長年お付き合いのあるブロガーの方の関係者の作品をレビューする事に

なる日が来るとは正直思わなかった訳です。

相手を良く知る人をレビューするってある意味難しい側面はあるけれど、

それでもレビューは平等にという事は忘れてはなりませんので

あくまで平等にレビューしていきます。

でも実際にお会いしたりするとレビューする事そのものは難しくなるとは思いますよ。

現実にそういう経験していますのでお会いする前とお会いした後では

やはり気持ちは違ってしまうのかな?とも感じます。

実際にお会いした方の記事をいくつかレビューしていますが

正直酷評を書いた記事があったのでお会いする事になった時は

何ともし難い側面は当時ありました。

誰にお会いしたかは申し上げませんが

実際によく知る人をレビューするって

相当な平常心がいるという事だけは断っておかないといけないところです。

話しは戻しますがJリーグ協賛作品という事でサッカーが題材のストーリーではあります。

もちろんサッカーだけではないのですが、

中学校から高校へ進む世代って実は1番挫折を経験する世代なのだと思います。

もちろん私も挫折を経験しましたし、そういう経験を経て今があります。

その中で次の目標や夢を見つけて行くって事は実際に簡単ではありません。

でも本当に次の目標を見つけられた時に知るそれぞれの想いというものもあります。

そしてここでは野球、サッカーで挫折した人も登場するので

そういう人たちの視点についても触れたいと思います。

キャスト

安藤ソラ演じる池岡亮介

若宮四季演じる竹富聖花

篠森仁菜演じる上野優華

越川凛哉演じる工藤阿須加

野村瞬演じる阿久津愼太郎

小田麻綾演じる東亜優

柏木千夜子演じる古畑星夏

七海演じる福地亜紗美

愛莉演じる田辺桃子

加瀬演じる楡木直也

野球部監督演じる初芝清

サッカークラブコーチ演じる山口素弘

レポーター演じる大竹七未

ソラの母演じる河井青葉

仁菜の母演じる久遠さやか

仁菜の父演じる鈴木一真

四季の母演じる奥貫薫

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

中学最後の大会で挫折を味わい、サッカーを辞めることを決意した安藤ソラ。

だが、若宮四季との出会いを機に、高校でも再びピッチに立つことを決意する。

そんなソラの姿を暑苦しそうに眺める学校一のイケメン凛哉。

サッカー部への勧誘を受ける演劇部の瞬。

まっすぐな気持ちでサッカーに取り組む、ソラに惹かれる、

サッカー部マネージャーの仁菜。

それぞれが抱える過去や想いとは――。


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして安藤ソラは中学校時代チームの

エースナンバー10番を背負ってプレーしていた。

しかし県大会で大敗してプロになる事の難しさを知り

1度は挫折するも数か月後入学した高校でサッカー部を作り

チーム作りをしようとしている姿からこの物語は始まる。

今ではサッカー部のない高校って探す方が難しいけれど、

確かにサッカーは11人揃わないといけない競技ではある。

でも実際には8人までなら試合は行えるルール

(11人以下。但し、そのうち1人は必ずGKであること。7人未満の場合は試合を行わない)

となっており試合こそできるけれど現実問題相当な実力が無ければワンサイドゲームになる。

実際のゲームでも試合中に3人以上退場処分になる事は珍しいですからね。

そんな部員募集する中で中学時代野球部の補欠だった越川凛哉、

中学時代はジュニアユースに在籍するほど実力のあったが

今はどういう訳か演劇部に在籍する野村瞬がいたのだった。

凛哉は中学時代野球部で万年補欠の選手だった。

しかし中学時代1度も出場機会のないまま野球部生活に別れを告げていた。

これは私自身も中学校時代野球をやっていて補欠でしたけれど、

それでも試合には少しだけ出場できたので

それなりに中学校時代の野球部生活は今ではいい経験だったと思っています。

そしてこの凛哉役を演じた工藤阿須加は知っている人は知っていますが

48歳まで現役投手だった200勝投手の工藤公康氏の息子さんです。

ただ彼は野球ではなく中学高校とテニスをやっていたそうですが、

けがで断念し俳優の道に進んだ人でもあります。

これまで全く違う世界に飛び込んで大役を任されていますが

見た目では解らない苦労はあると思いますし、

実際に今回演じた凛哉は怪我での挫折があったから

その気持ちを理解して演じられる役だったのではないかと思います。

役に戻しますがそんな凛哉を中学校時代から追いかけている

柏木千夜子という少女がいました。

周りから見ればカメラオタクの千夜子はどういう訳か補欠だった凛哉を撮り続けていました。

その理由とは一体・・・これって非常に重要な事なんですが世の中って

必ずしも主役だけで成り立つものではありません。

これは野球、サッカー、演劇もそうですが色々な人が

揃って初めて成り立つ。

その中でも普段光の当たらない人の必死さに惹かれるという気持ちは

観ていたら気持ちが伝わってくるものだと思います。

自分の子供の頑張る姿はどんなシーンでも輝いて見えると同じで、

自分の想いを寄せる人の頑張る姿ににはどんなシーンでも輝いて見えるのです。

そう理解すればどうして千夜子が凛哉を追いかけるのか?

という気持ちは十分理解できるのではないかと思います。

そんな凛哉は1度はソラのサッカー部入部の誘いを断りますが、

ある写真を観た時に入部を決意するのでした。

このシーンは劇場で観てほしいところです。

そして中学校時代はジュニアユースに在籍しプロを目指していた瞬は

高校入学と共にサッカーを辞めてしまったのだった。

どうして演劇なのか?というのはありますけれど、

ここで描かれる瞬はジュニアユースからユースへ昇格できない事を

監督に告げられて挫折しています。

ここで登場するのが現J2横浜FC監督の山口素弘監督ですけれど、

実際にプロの監督にお前はセンスが無いと言われたら

それは普通の選手ならへこむし、挫折する事になるでしょう。

山口素弘と言えば一般で有名なのは

1997年のフランスW杯予選ホーム韓国戦での

伝説のループシュートが1番の印象的なシーンですし、

横浜フリューゲルスが消滅する事になった1998年の天皇杯決勝で

優勝に導いたキャプテンになるでしょうけれど、

新潟サポーターにとっては2003年の新潟のJ1昇格に導いてくれた

英雄というのが印象的です。

それだけの実績ある監督に言われてしまうという重みは

普通のプロ経験ない監督に言われるよりショックだと思います。

でもだからといってジュニアユースからユースへ昇格できなければ

プロになれないのか?というのは違います。

今の日本代表選手の中でもユースからトップに昇格した選手は半分もいないんですよね。

多くは高校サッカーを経た選手が今でも代表の多くを占めています。

ちなみにユースの場合は高校選手権とは違う舞台で戦うので

ここでは高校サッカー部に在籍した選手という位置づけです。

今代表当確と言われる選手でも本田、岡崎、内田、長友、遠藤、長谷部、今野、川島と

レギュラー中8人は高校サッカーを経ている。

本田圭佑のようにユースに昇格できなかった選手もいる訳で、

ユースに行けなかったからプロになれない訳じゃないし、代表になれない訳じゃない。

まして長友のように高校時代無名だった選手が

今ではセリエAインテルのキャプテンマークまでつけている訳だから

中学で夢を諦めるのは早過ぎるというのもある意味頷ける訳だ。

実際にユースからトップに昇格してその後チームの主力選手になれるか?

と言われるとそれもまた一握りだったりする。

私も新潟で7年ほどユースから昇格した選手を見ているけれど、

本当にものになったん選手は高徳と和成位だ。

それ以外は試合に出場できていない事を踏まえるとユースと高校サッカーの違いは何か?

と言われると練習量なのか?それともメンタル面なのか?難しいところではある。

ただここで言いたい事はユースに昇格できなくても可能性が無くなった訳じゃないという事だ。

本当はその部分を確り説明しなければならないのだと思います。

そして演劇についてでもですが、

私は演劇については野球やサッカーほどではありませんので簡潔に書きますけれど、

誰かを演じるという事はその人になり切る必要があるという事です。

セリフの棒読みではなく、その人そのものになるという事が必要です。

その点のセンスがないというシーンがここで登場しますが、

それはその人にとって向き不向きがある訳で、

この年代ではその人にとって本当に向いている事が見つけられたなら

この言葉を掛ける意味はあるのかな?と思います。

そして安藤ソラについてですが、ソラも1度はサッカーを辞めようとします。

でもある人との再会がソラを再びサッカーをやり始める気持ちに変えました。

このシーンはこの映画の重要なシーンなので伏せますが、

ソラも当初は上手い選手でした。

でも中学に進んでいくとそれ以上の選手と出会うようになりました。

そしてそこで凄いプレーを見てしまったばかりにプロになれないと感じて挫折してしまいます。

でもここで重要なのは歩み始めるキッカケになった想いです。

人は何かのキッカケの一言で変わる事があります。

そのキッカケでソラはサッカーを始めました。

そして辞めようとした時に再びその想いを伝えてくれた人がいました。

その人もソラをキッカケにサッカーを始めた人でした。

どうしてソラと四季が結びつくのかは劇場で観てほしいのですが、

これはこのケースに限らず想いをどう伝えるかで

人はその想いに応えようとします。

その想いが強ければ強いほどその想いが力になります。

私も今では新潟サポーターとしてホームゲームでは

12人目の選手としてスタンドから選手たちに声を送っていますが

その言葉が勇気づけられる言葉であればあるほど力になるのだと感じるシーンがあります。

特に奇跡の残留と言われた2012シーズンは想いが強かったからこそ

折れず戦えたのだと今でも振り返る事があります。

このストーリーはじゅういちぶんのいちというタイトルではありますが、

じゅういちぶんのいちに入らないマネージャーの事にも確り触れています。

それはフィールドで戦う11人だけでなくスタンドで戦う12人目の選手も

じゅういちぶんのいちの力の1つなのだという事を描かれている。

総評としてサッカーは11人揃って戦う競技ですけれど、

11人全てがそれぞれの個性を持っている訳で、

その個性が活かされる事でそれぞれの役割を担っているという事です。

そして11人には入らないマネージャー、監督、コーチ、裏方、

そしてサポーターもじゅういちぶんのいちなのだという事を確り描かれていました。

人はそれぞれの想いを持っています。

その想いの伝え方は人それぞれです。

でもその想いが本当に伝わった時その人にとって

これから進む道が見えてくるのだと思いますし、

想いがあるから今があると思える日が必ず来ると思います。

Jリーグサポーターの1人として1度試合を観る前に

この映画を観てもらって是非スタジアムに足を運んで頂けると

また違った見方ができると思います。

それぞれの想いを伝える事で強くなれる事、楽しめる事を教えてくれる作品でした。

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