2日Jリーグ14ヤマザキナビスコカップ第2節が行われ、

アルビレックス新潟はホームデンカビックスワンで名古屋グランパスと対戦し、

3対3でDFジンス、FW達也のゴールでリードを奪うも

後半15分で3点を返されて逆転を許し敗色濃厚だった

後半44分にMF小泉のプロ初ゴールで勝ち点1を拾い、

1勝1分0敗勝ち点4得失点差+2得点6で首位を守った。

予選突破の可能性を大きく広げるためにはこの試合は重要な試合だったが、

簡単には予選突破できるほど甘くない事を突きつけられたが

それでも若手の活躍で次の繋がる勝ち点1を手にした。
予選突破を目指すにはこのホーム2試合は非常に重要な戦いになる。

特にホームで連勝できれば一気に予選突破の大きな扉が開かれる訳で

何としても勝ち点3を獲得する事が必要だった試合だった。

名古屋は現在怪我人や世代交代もあり、

ディフェンスラインが大幅に入れ替わり再出発中なのに対して、

新潟は昨年の積み重ねを経て戦っている。

その中で収穫もあれば課題も浮き彫りになった訳であるんだけれど、

その収穫と課題に触れて行きたい思う。

勝ち点3は得られなかったが、勝ち点1は拾った試合で何が収穫で何が課題だったのか?

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

GK守田

DF

右SB松原 CB舞行龍 CB和成 左SBジンス

MF

ボランチ レオ 小泉

右SH大 左SH岡本

FW 達也 武蔵

大井、成岡 亜土夢 堅碁が外れて大 小泉 和成が入ってスタートした。

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試合は前半は終始新潟ペースで試合が進行した。

名古屋はFWケネディ、玉田、MF枝村、ダニウソンが欠場し

完全に若手主体のメンバーだった。

それ故に序盤はFWに入った永井のスピードだけに頼り

それ以外はこれという攻撃がある訳じゃなかった。

ディフェンスラインもほぼ急造という感じで再度に隙があった。

それを突いたのが前半17分DFジンスが左サイドを駆け上がって

そのままシュートがゴールに吸い込まれ、新潟が先制する。

このシーンはこれまでクロス主体だったシーンで直接シュートで

ゴールを狙った事で名古屋ディフェンス陣が不意を突かれたシーンだった。

そして前半29分CKからFW達也のゴールでさらに追加点を入れた。

このシーンはキッカーのMF大の精度の高さを見せてくれたシーンだった。

愛媛で磨いたFK、CKの技術はチームでも屈指である事を証明したシーンでもあった。

前半は終始新潟ペースで終わった。

しかし後半になると流れが一気に名古屋に傾く。

2点リードされた名古屋はFWにU-20代表でもある小屋松を投入し、

新潟は右SB松原に代えて、DF坪内を投入した。

この交代の意図だけれど、

名古屋はシンプルに裏を突いた攻撃を周りが意識し易い選手を投入し、

逆に新潟は中3日を考慮してDF松原を下げて守備の坪内を入れた。

しかしこの交代で混乱したのは新潟だった。

今日の新潟のディフェンス陣はCBに舞行龍と和成という

先発では初コンビとなった訳だけれど、

やはりどちらがラインを統率するのか?というのはあったかもしれない。

そして何より実戦で相手が交代してきた時にどう対処すべきなのか?

という対応が15分間定まらないままプレーしてしまった格好だ。

リーグ戦ではキャプテンの大井が統率して纏めているので

その場合の対処は全て大井の指示によって行われる。

しかし今日は大井がベンチだった事で誰がディフェンス纏めるのか?

という明確さに欠いたかもしれない。

キャプテンマークをレオが付けたけれど、

元々レオは守備の統率というよりも相手を潰すタイプなので

ディフェンスを纏めるというタイプではない。

ボール奪取に長けていても統率に長けているとは限らないので

昨年までならここに勲がいて纏め上げたが、

そこに替わる選手を誰にすべきなのか?

大井が欠場した時に今後の課題として残った。

15分で3失点したけれど、セットプレー、裏の飛び出し、

サイドを突破されクロスからの失点と守備面全ての課題を突き付けられた格好だ。

そんな中逆転を目指してゴールを目指した新潟だったが

守備を固め始めた名古屋ゴールが断端遠くなっていく。

しかし後半32分にMF小川がこの試合2枚目の警告を受けた事で

1人少なくなった名古屋は残り時間1点を守るという明確な意識で守備を固めた。

時間が後半30分過ぎていたので守り切ろうとするのは当然の戦術だった。

ここで新潟は守備を固めた相手に対してどう崩していくか?

というのが課題だったが、

これを後半44分にMF小泉が抜け出しプロ初ゴールを決めて

新潟は敗色濃厚の試合を勝ち点1を拾い

予選リーグ突破へ貴重な勝ち点1を拾った試合だった。

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まずMF小泉についてだけれど、

私はこの試合が生で初めてプレーを観たんだけれど、

柳下監督が開幕からベンチ入りさせただけのプレーを見せてくれた。

高卒ルーキーとは思えないほど積極的な動きを見せてくれたし、

ボールコントロールもそこそこある。

ただ唯一気になったのは1プレー後のプレーがいまいちだという事だ。

1つのプレーの後のプレーに若干の甘さがあるものの、

これは経験して行く事で解消されると思う。

まだ公式戦2試合目の先発であり、3試合目の出場として攻守で大きく貢献している。

新潟の高卒ルーキーでゴールを決めたのは2006シーズンの亜土夢以来なので

それだけサポーターに印象を残すプレーを見せているという事だ。

J1昇格後高卒新人で先発出場となれば2008シーズンの木暮、

2010シーズンの大、2011シーズン宣福、2012シーズンの尚紀に続く。

堅碁、大輔、和成、舞行龍、泰広らが1年目は途中出場か出場なしで

終わっている訳だから潜在能力を秘めている選手でもある。

特にボランチは若手がいないポジションだっただけに

ここで小泉が定着するようだと新潟にとって大きな戦力アップになる。

勲、小林がベンチ入りできない事を考えると

小泉の活躍は新潟のボランチの層を厚くしている。

そして大についてだけれど、この3年の間にFKの精度が素晴らしくなった。

何度かCKを蹴ったけれど、

どれも精度が高く達也のゴールも絶妙なところへ蹴ったのがゴールに結びついた。

ただ先発を取れない要因として90分間の運動量に尽きるだろう。

この試合は亜土夢がベンチ外となったけれど、

90分間の運動量は年齢的な面を考慮しても

亜土夢に及ばない面がある。

ただ個人的にはこのFKの精度は新潟の武器になるのは間違いないだけに

常時攻撃的MFとしてプレーさせたい。

今は岡本が左SHをやっているけれど、

やはりSHの適任者か?と問われてしまうと本来FWの選手なので

このポジションに大が入る事で攻撃オプションの幅が広がるのではないか?と感じた。

ただ90分間出場し続けるプレーには課題を残したので

その点は今後改善できるかが課題だ。

この試合では収穫、課題も多かったけれど、

その中で勝ち点1を確保できた事は必ずしも悲観する事ではない。

小泉が拾った勝ち点1は必ず次の予選突破に繋がったとなるようにしたいところだ。

次節リーグ戦は横浜戦となる。

攻撃陣に明るい兆しが見えてきた事と、

守備の改善が確りできればホームで勝ち点3の確保は十分可能だ。

ナビスコ杯次節はホームで甲府戦になる。

1次リーグが混戦模様となってきているので

ここで勝ち点3を確保しなければ予選突破への道は苦しくなる。

道を切り開くプレーに期待したい。

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