1月18日公開の映画「黒執事」を鑑賞した。

この映画は枢やなによる日本の漫画を実写化した作品で、

東西に別れた世界で西側から送り込まれた貴族が

そこで起きる奇怪な事件を執事と共に追っていく中で

その家で起きた悲劇を知るストーリーである。

完璧な執事による完璧で計算されたアクションは最後まで魅了するだろうし、

この事件の先に観る悲劇はこのストーリーの最大の山場である。
東西に別れた世界という解り易い図式なんだけれど、

2つしかなければどちらかが負ければ1つになるというのは実に解り易い。

ストーリー設定ではその点では違和感なくは入れた。

元々科学的な世界という訳ではないので奇妙な行動については

色々と説明がつかない部分もない訳ではないが、

完璧な執事というのはあながち不可能な設定ではない。

そんな中で起きるミイラ化事件に貴族の当主と執事が挑む。

この事件には大規模な犯罪組織が絡んでいるらしいが、

その正体に辿り着こうとする直前にこの家で起きた悲劇がこの事件に絡んでくる。

果たしてミイラ化殺人事件の先にみるこの家の悲劇とは?

キャスト

セバスチャン演じる水嶋ヒロ

幻蜂清玄演じる剛力彩芽

リン演じる山本美月

田中演じる志垣太郎

幻蜂有人演じる海東健

幻蜂絵利香演じるホラン千秋

若槻華恵演じる優香

明石演じる丸山智己

チャールズ・ベネット・サトウ演じる城田優

葬儀屋ジェイ演じる栗原類

猫磨実篤演じる岸谷五朗

鴇沢一三演じる安田顕

松宮高明演じる大野拓朗

青木宗光演じる橋本さとし

篠崎洋造演じる宮川一朗太

九条新兵演じる伊武雅刀

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

執事の名はセバスチャン。

知識と実力、品格と容姿を兼ね備え、

非の打ち所があるとすれば性格の悪さだけという、

万能にして忠実な執事。

仕える主人は、巨大企業の若き総帥にして、幻蜂家当主、幻蜂清玄伯爵。

実の名は汐璃であり、女であることを隠して生きる男装の令嬢で、

その過去に壮絶な傷を持つ。

二人をつないでいるのは、命と引き換えの絶対的な主従関係。

そんなただならぬ関係の二人は、

伯爵家に代々伝わる女王からの密命を受ける「女王の番犬」という裏の顔を持つ。

そして、2人は女王から大使館員の“連続ミイラ化怪死事件”の解決を言い渡された。

現場に残されたのはタロットカード。

時同じくして、街から次々と少女たちが失踪する出来事がおきていた。

万能な執事セバスチャンの調査により、二つの事件を結ぶ「黒い招待状」へと辿りつく。

しかし、その招待状が示された先は踏み入れてはならない世界だった。

招待状を手にした清玄は窮地へと追い込まれる。

世界を巻き込む事件の黒幕の目的とは、そして事件の犯人は…!?

以上黒執事HPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして東西に別れた世界で繰り広げられる統一への道

という事で西側から送り込まれた貴族の1つである

幻蜂家は東側で大企業ファントム社として君臨していた。

その当主が4代目当主幻蜂清玄である。

その幻蜂清玄に仕えるのがセバスチャンという完璧な執事だ。

清玄はセバスチャンと共に3か月前から起きているミイラ化殺人事件を追っていた。

それは西側女王の命によるものでサトウの通してその命令が伝達されていた。

その命令で事件を調べていた訳だけれど、

清玄はセバスチャンとその事件を追っていた。

清玄はセバスチャンとは完璧な契約の下成り立っていた。

その契約は悪魔に魂を売る契約らしいが実際にセバスチャンが

どんな生い立ちを辿っているかは全く明かされない。

ただハッキリしている事が行動が完璧だという事だ。

故に殺せと命じられれば殺す。

そしてその事件を追ううちに清玄はある招待状の存在に気づく。

その招待状を手に入れるために清玄は叔母の華恵に頼んで招待状を手に入れる。

招待状を手にいれば清玄はメイドのリンを伴ってパーティーに潜入する。

その直前にセバスチャンにはこのパーティーを主催する

製薬会社を調べるように命じられていた。

そして潜入した清玄とリンだったが主催者に見つかってしまい捕まってしまう。

その頃セバスチャンは製薬会社に忍び込み、

そこである薬品について突き止めるのだった。

主人の危機を知ったセバスチャンは主人の元へ急ぐ。

その頃清玄はこのパーティーが薬物を試すためのパーティーだと知るが、

その直後その主催者が殺されてしまう。

そんな中逃げ出した清玄とリンはセバスチャンに助けられる。

この事件に裏の武器商人が絡んでいる事を知った清玄とセバスチャンが

この目的が翌日行われる除霊祭にあると突き止めて清玄とセバスチャンは急ぐ。

潜入した清玄とリンはそこで武器商人が殺されている事を

目撃するもその場で見つかり絶体絶命のピンチに陥る。

そんな状況を救ったのがリンだった。

普段はドジなリンも1つ銃を持たせればセバスチャンにも劣らないほどの腕を見せる。

しかし清玄にリンを助けるように告げられたセバスチャンに絶体絶命のリンは救われる。

その直後清玄は華恵とともに会場へ向かおうとしたが

そこで思わぬ事態に遭遇する。果たして清玄はどんな事態に遭遇し、

そしてセバスチャンは清玄を助ける事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、この事件が相当裏組織による案略である事は

言うまでもないんだけれど、

この事件に幻蜂家の悲劇が絡んでいるという事で事件は意外な方向へと向かうのだが、

幻蜂家は清玄が当主となる前に3代目が殺され、母親も殺されていた。

その中で清玄は生き残ったが彼は実は女だった。

代々当主は男しかなれない決まりになっており、清玄として生きる決意を固めるのだった。

そして戻る前にセバスチャンと執事の契約が成されている。

その事件がこの終盤に掛けて関係してくる訳だけれど、

この事件の真相に辿り着く直前に幻蜂家の事件が絡んでくる当り

相当この事件は簡単な事件ではないという事になる。

ミイラ化する原理はストーリーの途中で明かされる事になっているので

人は欲を出し過ぎてしまうとこのような結末を迎えてしまうものなのだろうと感じる。

総評として事件は完全解決に至らなかったものの幻蜂家の事件については解決した。

この事件の真相はその前に起きた事件によるところが大きい訳なんだけれど、

その悲劇に付け込んだ組織も人の弱さに付け込んだものだった。

しかしそれをセバスチャンの完璧な洞察力で

見事に見破った姿はまさに完璧というものだ。

全て先読みした結果という事だろう。

事件に続きがあるなら是非その続きを描いてほしいものだ。

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映画「黒執事」VISUAL BOOK (ファンブック)
枢 やな
スクウェア・エニックス
2014-01-18






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